「粉飾(ふんしょく)」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「粉飾(ふんしょく)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「粉飾」の意味をスッキリ理解!

粉飾(ふんしょく):物事の表面を飾り立て、立派に見せること

「粉飾」の意味を詳しく


「粉飾」とは、物事の表面を取り繕って飾り立て、実際よりも立派に見せることを表す熟語です。

元々は、女性がおしろいや頬紅などの粉状のもので化粧を行うことを指していました。その意味が転じて、物を実際よりもよく見せるという意味に変わりました。

実際よりも物をよく見せることは、見る人に嘘をつくことになるため、あまり良いことではありません。したがって、「粉飾」は悪い意味で使われることが多い言葉です。「粉飾」を用いた有名な言葉として、会計用語の「粉飾決算」があります。

粉飾決算

会社が不正な会計の処理を行い、偽りの会計報告を行うことです。

 
会社は、定期的に会社の業績をまとめた財務諸表を作成し、その内容を株主などに報告します。

しかし、業績が悪いことを知られると、株価が下がったり、取引先に断られたり、銀行から資金を借りられなくなったりと、会社にとって困ることが起きてしまいます。そのため、業績が悪いことを隠し実際よりもよい経営状態であるように会計報告を行うことがあります。これが「粉飾決算」です。

「粉飾決算」は犯罪行為であり、懲役や罰金が科されます。さらに会社に関わる多くの人をだますことになるので、信用も失ってしまいます。絶対に行ってはいけない行為です。

「粉飾」の使い方

「粉飾」は、文中では以下のように使われます。

  1. 良い印象を得るため、事実を粉飾して話した。
  2. 粉飾決算を行った会社には、厳重なペナルティが与えられる。
  3. 友達の結婚式に出るため、自身を精一杯粉飾した。

現在では、元々の「女性が化粧をする、着飾る」という意味で用いられることはかなり少なくなっています。しかし有島武郎の『或る女』など、古い小説の中などではこの意味で使われていることもあるので、覚えておきましょう。

「粉飾」の類義語

「紛糾」には以下のような類義語があります。

  • 偽装(ぎそう):事実と異なることを本当のように見せること
  • 虚飾(きょしょく):実質を伴わず、見た目だけが綺麗であること
  • 脚色(きゃくしょく):事実に手を加え、面白くして伝えること
  • 美化(びか):実際以上に美しいものとして認識すること
  • 修飾(しゅうしょく):よく見せるために表面を飾ること
どれも、実際よりもよく見せるという意味を持つ熟語です。

「偽装」「虚飾」は「粉飾」と同じく、だますという意味の強い、マイナスのイメージを持つ言葉です。

「脚色」「美化」は、「表面を取りつくろう」という良くない使い方をすることもありますが、一方で「小説や漫画などを書く上で、実際よりもオーバーに表現する」といったようにも使われます。使い分けに注意しましょう。

「粉飾」の英語訳

「粉飾」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • whitewash
    (うわべの飾り、取り繕い)
  • adorn
    (美しいものを添える、装飾する)
  • embellish
    (装飾する)

「粉飾決算」は英語で “window dressing” または “window dressing accounts” と表します。合わせて覚えておきましょう。

adorn と embllish は、飾るという意味が強く、単体では「粉飾」の持つマイナスのイメージはあまりありません。しかし”embllishd one’s appearane”(体裁を繕う)といったように、表現によってはマイナスの意味を表すこともあります。

まとめ

以上、この記事では「粉飾」について解説しました。

読み方粉飾(ふんしょく)
意味物事の表面を飾り立て、立派に見せること
類義語偽装、脚色、美化など
英語訳whitewash、adorn、embellish

表面を整え美しく見せることは大切なことですが、やりすぎると嘘をつくことやだますことになってしまいます。適度に行うことを心がけましょう。