「態々(わざわざ)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「態々(わざわざ)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「態々」の意味をスッキリ理解!

態々(わざわざ):特別に行うさま

「態々」の意味を詳しく

「態々」とは、そのことのためにだけに、特別に行うさまを表す言葉です。「何かのついで」に行うのではなく、「しなくてもよいことを、あえてする」というニュアンスがあります。

多くの場合、「態々ありがとうございます」のように感謝を強調する言葉として使われますが、一方で「態々しなくて良かったのに」のように、余計なこと、嫌味の意味で使われることもあります。

このように「態々」には、肯定的な意味も否定的な意味も持っているため、相手に誤解されないよう、使う状況や文脈などに注意しましょう。

「態々」の使い方

肯定的な意味で使う場合
  1. 遠いところから、態々足を運んでいただき誠にありがとうございます。
  2. 忙しいところ、態々手伝っていただきありがとうございます。
  3. 態々ご連絡いただかなくても大丈夫ですよ。

例文①~③のように、「態々」は、「労を惜しまずに行ってくれたこと」に対して、感謝や恐縮の意を伝える際によく使われます。

しかし、③の表現には注意が必要です。③では、感謝の気持ちを表現していますが、「~しなくても」のように否定的な言葉が使われています。この場合、申し訳なく思う気持ちを丁寧に表すつもりが、「態々」を使ったことで、嫌味っぽく聞こえてしまうかもしれません。

「態々」を使う場合、なるべく否定的な言葉と一緒に使わないようにしましょう。

否定的な意味で使う場合
  1. 態々みんなに聞こえるように叱られた
  2. そんなことを言うために態々来たのだろうか
  3. 苦手な人に態々近づく必要はない

①~③に共通するのは、「余計なこと」「しなくてもよいことをする(される)」というニュアンスです。

一般的には、嫌味や否定的な感情を表す場合に、このような表現が使われます。もし、相手に否定的な意味と捉えられたくない場合は、下記の類義語を参考に、他の言葉に言い換えることをオススメします。

「態々」の語源

「態々」という言葉は、「態々し(わざわざし)」という古語に由来するとされています。

「態々し」には、「しなくてもよいことをするさま」という意味があり、本来はネガティブな意味合いだったと考えられています。その後、時代を経て「労を惜しまずに、特別に行うさま」というポジティブなニュアンスが加わっていったとされています。

現代においては「態々し」と言っても意味が通じないことがほとんどです。また、「態々しい」と形容詞のように使っている人をたまに見かけますが、これは誤用です。 「態々しい」という言葉は日本語には存在しません。

「態々」の類義語

「態々」には以下のような類義語があります。

  • 折角:めったになく、大切であること
  • 時間をかけて:あることを行う際に、ある程度長い時間を使うさま
  • 手間を惜しまず:労力や時間を費やすさま
  • 故意に:わざとすること
  • 殊更に:考えがあってあえて行うこと

「折角」や「時間をかけて」、「手間を惜しまず」などは、一般的ににポジティブな意味として使われています。

一方、「故意に」や「殊更に」は前後の文脈や状況によって、肯定的にも否定的にもなる言葉であるため、注意して使いましょう。

「態々」の英語訳

「態々」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • all the way
    (特別に、取り立てて)
  • purposely
    (わざと、故意に)
  • deliberately
    (あえて)

「態々」の英語訳は、一般的に副詞や形容詞として表現されます。

まとめ

以上、この記事では「態々」について解説しました。

読み方態々(わざわざ)
意味特別に行うさま
語源古語の「態々し」から
類義語折角、手間を惜しまず、時間をかけてなど
英語訳all the way(特別に、取り立てて)

「態々」は文脈や状況によってニュアンスが異なる言葉であり、また漢字よりも、ひらがなで「わざわざ」と表記される方が一般的です。この機会に、意味や使い方をしっかり確認しておきましょう。