「矮小」の意味とは?使い方から類語や対義語や英語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「矮小(わいしょう)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳について分かりやすく解説します。

☆「矮小」をざっくり言うと……

読み方矮小(わいしょう)
意味丈が低く小さいこと
類義語小ぶり、小柄など
対義語壮大、長身など
英語訳very small(とても小さい)

「矮小」の意味をスッキリ理解!

矮小(わいしょう):丈が低く小さいこと

「矮小」の意味を詳しく

矮小とは、丈が短く背の低いことを表す熟語です。

「矮小」は「矮」という字と「小」という字が組み合わさってできた言葉です。

「矮」は、背の低い体を表す矮軀(わいく)や、半径などの小さな恒星である矮星(わいせい)などに使われる字で、それ単体で「低い」や「短い」という意味を持ちます。

「小」はそのまま「小さい」という意味で使われ、「矮」とほぼ同じ意味を重ねて強調しています。

 

日常生活では、「矮小」自体よりも、「化」を後ろにつけて「矮小化」という形で使われることが多いです。

「矮小化」という形の場合には、問題など小さくすべきことを縮小させるシチュエーションなどで多く使われます。

「歪曲化(わいきょくか)」と混同されがちですが、こちらは故意に意味などをゆがめることを指す言葉であり、「歪曲化」自体に「小さくする」という意味はないため注意が必要です。

「矮小」の使い方

  1. そのバスケットボール選手は、矮小な体で世界の猛者たちと対等に戦っている。
  2. 広大な大地の上に立つと、自分とはなんと矮小な存在なのだろうと思う。
  3. つまらない人間になりたくないのなら、君は矮小な考え方を改めるべきだ。

上記の例文のように、「矮小」は身体的特徴や比喩的なものの小ささを言い表すときに使用されます。

①の例文では、体格に恵まれず、小さな体をしたバスケットボール選手に対し、「矮小」という言葉でその体の小ささを表現しています。

②の例文では、「自分」が人間の中でどれくらいの大きさであるかどうかではなく、存在自体の軽さの比喩として「矮小」という言葉が使われています。

③の例文では、物質としてのものの大きさではなく、「考え方」という概念に対して「矮小」という言葉が使用されています。「器が小さい」などと言い換えることもできます。

「矮小」の類義語

矮小には以下のような類義語があります。

  • 小ぶり
  • 小柄

「矮小」の対義語

矮小には以下のような対義語があります。

  • 壮大:規模が非常に大きいこと
  • 遠大:遠い将来まで見通して、規模が大きいこと
  • 長身:背が高いこと

「壮大」は、規模が大きいことを指す言葉で、「スケール等が小さい」という意味での「矮小」に対して反対語になります。

単に体格について表現したい場合は、身長が高いことを表す「長身」などを使用するとよいでしょう。

「矮小」の英語訳

矮小を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • very small
    (とても小さい)
  • narrow-minded
    (心の小さい)
  • trivial
    (ささいな)
単に「背が低い」ということを表すときや、物質的なものの大小について表現する時には”very small”で十分意味が伝わります。

“narrow-minded”は、”a narrow-minded person(心の狭い人)”など、主に心の小ささを表すときに使える表現です。

また、「ささいな、つまらないもの」という意味で使いたい場合には”trivial”が最適です。

まとめ

以上、この記事では「矮小」について解説しました。

読み方矮小(わいしょう)
意味丈が低く小さいこと
類義語小ぶり、小柄など
対義語壮大、長身など
英語訳very small(とても小さい)

「矮小」というと難しい言葉のように感じられますが、意味は「小さい」という単純なものです。しかし、「ちっぽけである」ということを強調し、堅い言葉で表現したいというときにはこの言葉が便利です。

読み方と一緒に覚えてここぞというときに使えるといいですね。