「溌剌」の意味とは?使い方から類語や英語や対義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「溌剌(はつらつ)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「溌剌」をざっくり言うと……

読み方溌剌(はつらつ)
意味生き生きとして元気が良いこと、魚の飛び跳ねる様子
類義語活発、快活、活動的など
対義語消極、鈍重、愚図など
英語訳sprightly,vivid,lively

「溌剌」の意味をスッキリ理解!

溌剌(はつらつ):生き生きとして元気が良いこと、魚の飛び跳ねる様子

 

「溌剌」の意味を詳しく


「溌剌」とは、ある人物が生き生きとして元気が良い様子や、その性格を表す言葉です。また、魚が飛び跳ねる様子を指すこともあります。

「溌(はつ)」は、勢いがあり元気の良い様子を表す漢字です。また、水をまくことや、水が飛び散ることといった意味も持っています。漢字の「発」と似た意味を持っており、より水に関係した場面で使われることが多い漢字です。

「剌(らつ)」は訓読みでは「剌(そむ)く」と読み、勢いが良いことや、逆らうことを表しています。「溌剌」以外にはあまり使われることのない漢字です。「刺(し)」という字と非常に似ているので、混同しないように注意しましょう。

「溌剌」は、勢いの良いことを表す漢字を重ねることで、より強い意味を表す熟語なのです。

「溌剌」は、それぞれ異なる漢字で表されることがあります。「溌」は「潑」、「剌」は「溂」とも書くことができます。この複雑な漢字表記は、現在はあまり使われていません。しかし古い本などを読むと出てくることがあるので、覚えておくとよいでしょう。意味や読み方は変わりません。

「溌剌」の使い方

「溌剌」は文中では以下のように使われます。

  1. 外では子どもの溌剌とした声が響いている。
  2. 彼はとてもパワフルで、元気溌剌という言葉がよく似合う。
  3. 明朗溌剌とした彼女の話し方は、聞いていて気持ち良い。

「溌剌」は基本的には人の性格を表す言葉ですが、例文のように人の動作を修飾することもできます。

「元気溌剌」「明朗溌剌」というように四字熟語として使われることもあります。どちらも意味は「溌剌」と同じです。

「溌剌」の類義語

「溌剌」には以下のような類義語があります。

  • 活発(かっぱつ):生き生きとして元気のある様子
  • 快活(かいかつ):性格が明るく、元気のよい様子
  • 精力的(せいりょくてき):活動する力に溢れ、疲れを見せずに物事に対処する様子
  • 活動的(かつどうてき):元気よく動き、働く様子
  • 殷賑(いんしん):活気があってにぎやかに栄えている様子

「活発」「快活」「精力的」「活動的」はどれも人の性格や様子が活動的で元気が良いことを表す、良い意味で使われる言葉です。「溌剌」と同じような場面で使うことができます。

一方「殷賑」も元気のあることを表す言葉ですが、こちらは商店街や町、国の様子を表す言葉です。人に対しては使わないので、注意しましょう。

「溌剌」の対義語

「溌剌」には以下のような対義語があります。

  • 消極(しょうきょく):自分から進んで動かない様子
  • 緩慢(かんまん):動きや変化が遅い様子
  • 鈍重(どんじゅう):動きや反応が鈍くて遅い様子
  • 愚図(ぐず):はきはきせず、動きや決断が遅い様子

「溌剌」が良い意味を持ち褒める場面で使われるのに対し、上記の単語はあまり良い意味では使われません。特に「鈍重」「愚図」は他者に対して用いると悪口になってしまうので、使い方に注意しましょう。

「溌剌」の英語訳

「溌剌」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • sprightly
    (活発な、陽気な)
  • vivid
    (躍動的な、きびきびした)
  • lively
    (生き生きとした、快活な)

これらの単語は、文中では以下のように使われます。

例文
  • Her child is very sprightly boy.(彼女の子供はとても活発な男の子だ。)
  • I was moved by his vivid performance.(私は彼の生き生きとした演技に感動した。)
  • He has a lively personality.(彼は快活な男性だ。)

まとめ

以上、この記事では「溌剌」について解説しました。

読み方溌剌(はつらつ)
意味生き生きとして元気が良いこと、魚の飛び跳ねる様子
類義語活発、快活、活動的など
対義語消極、鈍重、愚図など
英語訳sprightly,vivid,lively

「はつらつ」「ハツラツ」といったようにと平仮名や片仮名で表されることも多い言葉ですが、是非書き方を覚えて漢字で使ってみてください。