今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「バリエーション」です。
「バリエーション」の意味・使い方・語源・類義語についてわかりやすく解説します。
☆「バリエーション」をざっくり言うと……
英語表記 | バリエーション(variation) |
---|---|
意味 | ものごとの変化・主題を変化させる手法や変奏 |
語源 | 英語の “variation” |
類義語 | バージョン、バラエティー |
英語訳 | variation |
「バリエーション」の意味をスッキリ理解!
「バリエーション」の意味を詳しく
「バリエーション」には、二つの意味があります。
- ものごとの変化や変種
- 主題を変化させる手法や変奏
最近では「バリエーション」は「種類」という意味でも使用されていますが、一般的な意味は「形があるもの変化」「その形の変種がたくさんあること」です。
また、「バリエーション」には「主題を変化させる手法や変奏」という意味もあります。
「バリエーション」には以下の分野ごとに異なる意味があります。
- 数学分野
- 遺伝子学
- バレエ界
数学分野での「バリエーション」
数学において「バリエーション」は、「変動や変分」を表します。
「バリエーション」は解析学の一つとされ、未定計数法や正則化理論、平均場近似などを含む、非常に難しい数学分野で使用されます。
遺伝子学での「バリエーション」
「バリエーション」は遺伝学で「変異」や「多様性」を表します。
変異をしたり多様性を持つことは、遺伝子学の分野では重要視されており、生物が社会環境の変化に適応するために必要な遺伝的要素とされています。
バレエ界での「バリエーション」
「バリエーション」はバレエの世界で「ソロで踊る曲」のことを意味します。
- 『白鳥の湖』
- 『シンデレラ』
- 『ジゼル』
- 『ドン・キホーテ』
「バリエーション」の使い方
「バリエーション」には以下のような言い回しがあります。
- バリエーションに富む
- バリエーションが豊富
- バリエーションを持たせる
- バリエーション増やす
「バリエーションに富む」の使い方
「バリエーションに富む」という表現は、「さまざまな種類がある」という意味となります。
- ここのケーキ屋さんは、ケーキのバリエーションに富んでいる。
「バリエーションが豊富」の使い方
「バリエーション」という言葉の中でも使用頻度が高いのが「バリエーションが豊富」という表現です。
「さまざまな種類がある」という意味を持っているため、「バリエーションに富んでいる」の言い換え表現として使用できます。
- この店はバリエーション豊富なTシャツが数多く並んでいる。
「バリエーションを持たせる」の使い方
ビジネスシーンで頻繁に使用されるのが「バリエーションを持たせる」という表現です。「さまざまなスタイルや変化を持たせる」という意味で使用されます。
- 今回の企画はターゲットが若い世代のため、宣伝方法にもバリエーションを持たせよう。
「バリエーションを増やす」の使い方
「バリエーションを増やす」は、「既存の物や事柄の種類やスタイルを増やす」という意味で使用されています。
- コンビニ弁当のバリエーションを増やして欲しい。
「バリエーション」の語源
「バリエーション」の語源は英語の “variation” です。
英語の“variation” は「変動」や「変化」などの意味があり、カタカナ語の「バリエーション」とほぼ同じ意味を持ちます。
「バリエーション」の類義語
「バリエーション」には以下のような類義語があります。
- バージョン:楽曲や劇などのひとつの形があるもの
- バラエティー:変化に富み、多種多様なこと
「バリエーション」と「バージョン」の違い
「バージョン」は意味の通り、「同じ作品に対していくつかの形がある物の中の一つ」を指す言葉です。
- バリエーション:形があるもの変化・その形の変種がたくさんあること
- バージョン:言語表現物・劇・楽曲などの一つの姿があるもの
「バリエーション」と「バラエティー」の違い
いくつかの異なる種類が多く集合し、多様性を持たせることを「バラエティ」と呼びます。「バリエーション」の意味との違いを見ていきましょう。
- バリエーション:さまざまな種類の変化
- バラエティー:さまざまな種類(多様性)があること
まとめ
以上、この記事では「バリエーション」について解説しました。
英語表記 | バリエーション(variation) |
---|---|
意味 | ものごとの変化・主題を変化させる手法や変奏 |
語源 | 英語の “variation” |
類義語 | バージョン、バラエティー |
英語訳 | variation |
「バリエーション」は、「物事の変化や変種、種類」を意味する言葉です。数学分野では「変動・変数」、遺伝分野では「変異・多様性」、バレエでは「ソロ曲」を表すなど様々な分野で使用されています。
「変わる」というニュアンスを持ち、多くの分野で活用されているため、意味を理解し適切に使用しましょう。