四字熟語「有象無象(うぞうむぞう)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「有象無象(うぞうむぞう)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「有象無象」の意味をスッキリ理解!

有象無象(うぞうむぞう):数は多くとも、雑多でつまらない集団/この世の全てのもの

「有象無象」の意味を詳しく

「有象無象」には2つの意味があります。

1つ目の意味は「数だけ多いが、一貫性がなく、くだらない集まり」というものです。原義から派生した意味ではあるものの、現在ではこの使われ方がメインです。ただし、プラスな意味ではないため、使用の際には注意が必要と言えるでしょう。

2つ目の意味は「この世の全てのもの」というものであり、実は本来の意味合いはこちらになります。仏教用語として生まれたこの単語が使用されていく過程で、派生系の意味の方がメインとなっていったため、現在ではほとんど使用されなくなっています。

また、「ゆうしょうむしょう」や「ゆうぞうむぞう」と読んでいる方も多いですが、正しい読み方は「うぞうむぞう」です。読み間違いのないよう、しっかりおさえておきましょう。

「有象無象」の使い方

  1. この集団は有象無象だから、関わりを持たないことをお勧めするよ。
  2. 所詮彼らにとって私たちは、有象無象にすぎないんだよ。
  3. 弊社の商品は、有象無象にならぬよう、こだわり抜かれたものになります。

前述したように、「有象無象」は蔑みを含んだ意味合いの言葉であり、使用例もあまり推奨されるような意味合いではありません。

特に①や②の用法では、対象となっている集団の印象を大きく下げるような捉え方をしています。そのため、悪口や皮肉の際に使用されることが多いのが特徴です。

対して③はビジネスシーンを想定したものであり、こちらは上記のようなマイナスの印象を与えない使い方です。提案先や上司に対し、自分や自社を謙遜する意味になるため、こうした使用法もおさえておきましょう。

「有象無象」の語源

「有象無象」は、仏教用語である「有相無相(うそうむそう)」が由来しています。

「有相無相」は「この世には姿形のあるもの(現象)と、それによって表現されるもの(真理)が存在している」という意味です。これは「有象無象」の2つ目の意味として紹介した、「この世の全てのもの」の意味に通ずるものがあります。

この有相無相をよりわかりやすくするために、「象」の字を用いて表現されるようになり、意味も少しずつ変化していったことが、今の「有象無象」につながったと言われています。

 

なお、現在は「数だけが多く、くだらない集団」という意味で主に使われていますが、その由来は次の通りです。

「有象無象」の読み方が「うじゃうじゃ」といった擬態語に近かったため、「うじゃうじゃ」の持つニュアンスが移ったとされています。

「有象無象」の類義語

有象無象には以下のような類義語があります。

有象無象には2つの意味が存在する、と紹介しましたが、上記の通り、そのそれぞれに別の類義語が存在します。

その点からも、紹介した2単語が「有象無象」と同義である、というわけではないので、注意が必要です。

「有象無象」の英語訳

有象無象を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • The ragtag and the bobtail
    (烏合の衆、社会のくず)
  • The rabble
    (有象無象)
  • The mob
    (有象無象)

スラング的な表現が多く、基本的にあまり良い表現とは言えないため、使用の際には注意が必要です。

まとめ

以上、この記事では「有象無象」について解説しました。

読み方有象無象(うぞうむぞう)
意味数は多くとも、雑多でつまらない集団/この世の全てのもの
語源仏教用語である「有相無相」
類義語烏合の衆、森羅万象など
英語訳The ragtag and the bobtail,The rabble,The mob

途中でも述べましたが、有象無象の意味はあまり良い意味ではないため、公の場での使用は特に注意が必要です。相手を下手に傷付ける結果とならないよう、正しくその意味を把握しておきましょう。