「売り言葉に買い言葉」の意味とは?使い方から英語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「売り言葉に買い言葉(うりことばにかいことば)」です。

この記事では、意味や由来、類義語、対義語、英語訳についてわかりやすく解説します。

このことわざは、あまりよくない場面で使われるので、できるだけ使うことにならないよう、気を付けたいものです。

☆「売り言葉に買い言葉」をざっくり言うと……

読み方売り言葉に買い言葉(うりことばにかいことば)
意味相手の暴言に対して、こちらも負けずに同じ調子で暴言を言い返すこと。
由来「売り言葉」が仕掛ける言葉。「買い言葉」が応戦する言葉。
類義語売る言葉に買う言葉、ああ言えばこう言う、舌戦など
対義語茶碗を投げば綿で抱えよ、柳に風
英語訳Tit for tat.(しっぺ返し。売り言葉に買い言葉。)

「売り言葉に買い言葉」の意味をスッキリ理解!

売り言葉に買い言葉:相手の暴言に対して、こちらも負けずに同じ調子で暴言を返すこと

「売り言葉に買い言葉」の意味を詳しく


「売り言葉に買い言葉」とは、相手の暴言に対して、こちらも負けずに同じ調子で暴言を返すことを意味します。相手の暴言に黙っておくことができずに、暴言を言い返してしまうイメージです。「売る言葉に買う言葉」ともいいます。

「売り」や「買い」と言う言葉は、ここでは、ものの売買を指すわけではなく、別の意味を指します。「喧嘩を売る」や「喧嘩を買う」という言葉がありますが、それらをイメージすると理解しやすいと思います。

 

「売る」には、ものの売却の意味の他に、「こちらから仕掛ける」という意味があります。「喧嘩を売る」とは、喧嘩をこちらから仕掛けるという意味になりますよね。

「買う」には、ものを購入する意味の他に、「応戦する」という意味があります。「喧嘩を買う」とは、仕掛けられた喧嘩に対して応戦するという意味になりますよね。

つまり、喧嘩を仕掛けるような「売り言葉」を、「買い言葉」で応戦するということです。

 

この「売り言葉に買い言葉」の場面は、喧嘩のタネとなることも非常に多いです。相手の暴言に対して、同じ調子で暴言を返せば、お互いにヒートアップしてしまうのはイメージしやすいと思います。

喧嘩や言い争いを避けたいのであれば、「売り言葉」をこちらから言わないのはもちろん大切です。それは当然として、「売り言葉」を言われても、「買い言葉」を言わないことが特にポイントです。

 

決して熱くならずに、冷静に対応すると、喧嘩や言い争いに発展する可能性は低くなります。

「売り言葉に買い言葉」は基本的には悪い意味ですので、できるだけそのような状況にならないよう気を付けましょう。

「売り言葉に買い言葉」の使い方

  1. あの二人の話し合いはいつも売り言葉に買い言葉で、話し合いにならない。
  2. 売り言葉に買い言葉が発端(ほったん)となり、殴り合いの喧嘩になった。
  3. 自分の発言はまさに売り言葉に買い言葉だったことに気づいて、深く反省している。

➀では、その二人に対して、話し合いが「売り言葉に買い言葉」となってしまうことへの批判の意味が込められた文になっています。

➁は、「売り言葉に買い言葉」が喧嘩のタネとなったケースです。

➂では、自分の発言を反省する場面です。

「売り言葉に買い言葉」の由来

「売り言葉に買い言葉」には、他のことわざのような語源や由来はありません。実際に使用されている日本語の表現が、そのままことわざとなったケースです。

先ほど説明したように、喧嘩を売るような「売り言葉」と、それに応戦する「買い言葉」という意味です。

「売り言葉に買い言葉」の類義語

「売り言葉に買い言葉」には以下のような類義語があります。

  • 売る言葉に買う言葉:「売り言葉に買い言葉」と同義。
  • ああ言えばこう言う:理屈を並べて反論ばかりをすること。
  • 舌戦(ぜっせん):言葉で争うこと。
  • 右と言えば左:人の言うことに対して、全て反対すること。
  • 山と言えば川:人の言葉に常に反対することのたとえ。

「売り言葉に買い言葉」の対義語

「売り言葉に買い言葉」には以下のような対義語があります。

  • 茶碗を投げば綿で抱えよ(ちゃわんをなげばわたでかかえよ):向こうが強く出てきたときには、軽く受け流すのが賢明だということ。
  • 柳に風(やなぎにかぜ):逆らわずに従順な人。強く出る相手を軽く受け流すこと。

「売り言葉に買い言葉」の英語訳

「売り言葉に買い言葉」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Tit for tat.
    (しっぺ返し。売り言葉に買い言葉。)
  • The exchange of harsh words.
    (暴言の言い合い。)

Tit for tat.に動詞の give または pay を付けることで、「売り言葉に買い言葉を言う」という意味になります。

まとめ

以上、この記事では「売り言葉に買い言葉」について解説しました。

読み方売り言葉に買い言葉(うりことばにかいことば)
意味相手の暴言に対して、こちらも負けずに同じ調子で暴言を言い返すこと。
由来「売り言葉」が仕掛ける言葉。「買い言葉」が応戦する言葉。
類義語売る言葉に買う言葉、ああ言えばこう言う、舌戦など
対義語茶碗を投げば綿で抱えよ、柳に風
英語訳Tit for tat.(しっぺ返し。売り言葉に買い言葉。)

「売り言葉に買い言葉」の意味や使い方など、理解することはできましたか。使い方のところを見ればわかる通り、「売り言葉に買い言葉」を使う場面は基本的にあまりよくない場面です。

「売り言葉に買い言葉」はお互いにとって、あまり良い結果は与えないものなので、できるだけ避けたいものです。

ぜひ、人と良い関係を築くためにも、たとえ「売り言葉」を言われても「買い言葉」で返さないようにしましょう。