「不肖(ふしょう) 」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「不肖」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「不肖」の意味をスッキリ理解!

不肖(ふしょう):取るに足りないこと・父や師に似ないで愚かなこと・不運なこと

「不肖」の意味を詳しく

「不肖」とは、「取るに足りないこと・父や師に似ないで愚かなこと・不運なこと」です。

大きく分けて3つの意味になるので、それぞれを詳しく見ていきましょう。

「取るに足らないこと」という意味

「不肖」には、「取るに足らないこと」という意味があります。また、「未熟で劣っていること」も表します。

物についてではなく、人間の能力や才能が、他よりも劣っていて拙いようすを表す言葉です。

「父や師に似ないで愚かなこと」という意味

「不肖」には、「父や師に似ないで愚かなこと」という意味があります。

優秀であったり、有能であったりする父親や師匠を持っているにも関わらず、その息子や弟子が愚かで未熟なことを表す言葉です。

父や師が有能ならば、息子や弟子は無能で、勇敢であれば臆病、有名であれば無名など、父らの優れた性質の逆を持っているようすを表します。

「不運なこと」という意味

「不肖」には、「不運なこと」「不幸なこと」という意味があります。

本人の努力や才能が足りないという意味ではなく、運命に報われないようすを表す場合もあるのです。

「不肖」の使い方

「不肖」は、以下のような形で使われることが多いです。

  • 不肖の身
  • 不肖の息子
  • 不肖ながら
  • 不肖、○○

それぞれの表現の意味と例文をそれぞれ見ていきましょう。

「不肖の身」の意味

「不肖の身」とは、「未熟な者」「取るに足らない人物」という意味です。

基本的には、自分を謙遜するために使われます。そのため、他人に使われることはありません。

例文
不肖の身ですが、頑張りますのでよろしくお願いします。

「不肖の息子」の意味

「不肖の息子」とは、「息子が両親に対して自分をへりくだって表現するときに使われる言葉」です。

自分の父親をほめたたえることになるので、親族以外の人がいる場面で使われることは少ないです。

例文
不肖の息子ですが、大学生活は精いっぱい頑張ります。

「不肖ながら」の意味

「不肖ながら」とは、「未熟なものですが」という謙遜を伴う入りの言葉になります。この後には「頑張ります」「努力します」などのニュアンスの言葉が続きます。

例文
不肖ながら、努力いたします。

「不肖、○○」の意味

「不肖、○○」は、自らの名前を謙遜しながら名乗るときに使われます。

例文
不肖、田中が説明させていただきます。

「不肖」の語源

「不肖」の漢字には、以下のような意味があります。

  • :否定の意味
  • :似ていること・あやかること

「あやかる」とは、名のあるものや好ましい事物に便乗することで自分にも何らかのメリットを狙うことです。

つまり、「不肖」は、「(優れている父親や師匠に)あやかることができていない・似ていない」という意味になります。

「不肖」の類義語

「不肖」には以下のような類義語があります。

「不肖」の対義語

「不肖」には以下のような対義語があります。

  • 愛息子:すぐれた素質を認められ、特段の手間と愛情を注がれた息子

「不肖」の英語訳

「不肖」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • a son who does not deserve his father
    (父親に値しない息子)
  • a pupil who does not deserve his teacher
    (師匠に値しない弟子)

まとめ

以上、この記事では「不肖」について解説しました。

読み方不肖(ふしょう)
意味取るに足りないこと・父や師に似ないで愚かなこと・不運なこと
語源「あやかることができていない・似ていない」という意味の漢字
類義語小生
対義語愛息子
英語訳a son who does not deserve his father(父親に値しない息子)
a pupil who does not deserve his teacher(師匠に値しない弟子)

「不肖」は、あまり馴染みのない言葉かもしれませんが、意味をしっかりと理解しておきましょう。