「聴聞(ちょうもん)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「聴聞(ちょうもん)」です。

言葉の意味・使い方・語源・英語訳・同音異義語についてわかりやすく解説します。

「聴聞」の意味をスッキリ理解!

聴聞(ちょうもん):行政機関が相手に意見を述べる機会を与えること

「聴聞」の意味を詳しく

「聴聞」とは行政機関が処分に先立ち、相手方や関係人に意見を述べる機会を与える手続きのことを意味する言葉です。

行政機関は行政処分を行う際に、あらかじめ利害関係者の意見を聞く機会を与える場合があります。また、行政処分のうち相手方に対する不利益が大きい許認可(行政機関からの許可)の取消しなどについては聴聞を義務付け、それ以外の場合には弁明の機会を付与するとしています。

「行政処分」とは

行政処分とは、行政庁が行う処分のことです。特に、行政庁のなす行為のうち、行政庁の一方的な意思によって公法上の法律効果が生じるものを表します。

さらに、宅地建物取引業法では、宅地建物取引業者に対する指示または業務の停止、および、宅地建物取引士に対する指示、またはその事務の禁止の処分については、行政手続法の規定にかかわらず、すべての場合に聴聞を行なわなければならないとされています。

「宅地建物取引業法」とは

「宅地建物取引業法」とは、宅地建物取引の営業に関して、免許制度を実施し、その事業に対し必要な規制を定めた法律です。

この法律に定められている主な内容は、宅地建物取引を営業する者に対する免許制度のほか、宅地建物取引士制度、営業保証金制度、業務を実施する場合の禁止・遵守事項などです。

つまり、宅地建物取引に関して、何かしらの処分を行う場合は、必ず「聴聞」を行わなければならないということです。

「聴聞」の使い方

  1. 当該聴聞の当事者または参加人は必ず出席するように。
  2. 彼は弁明のために聴聞会に出席した。
  3. 相手側の話を聴聞し、しっかりと理解する。

①の例文は、「聴聞」が名詞として使われており、もっとも一般的な使い方です。また、②の例文のように、「聴聞」を「聴聞会」と表す場合があります。

基本的な意味は「聴聞」と同じですが、より「公のもの」というニュアンスがあります。一方で、③の例文では、「聴聞する」と動詞として使われていますが、これはあまり一般的な使い方ではないため注意しましょう。

「聴聞」の語源

「聴聞」はもともと仏法を聞くという意味として使われていました。「聴く」も「聞く」も、言葉、声、音を「きく」という意味です。この二つの漢字を組み合わせることで、「正式な場で話を聞く」という意味になり、現在の使われ方になったとされています。

「聞く」と「聴く」の意味の違いについて、詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

「聴聞」の英語訳

「聴聞」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • hearing
    (聞く)
  • listening
    (聴く)
  • interrogate
    (尋ねる)

「interrogate」は、聞く、聴くという意味もありますが、「尋ねる」や「訊く」といったニュアンスの強い言葉であるため、使い分けには注意しましょう。

「聴聞」の同音異義語

「聴聞」と音が似ている言葉をいくつか紹介したいと思います。

  • 弔問:故人を弔うために葬祭の場や、遺族のもとを訪ねること
  • 頂門:頭の上

「弔問」と「頂門」は読み方が「聴聞」と似ていますが、意味はまったくことなるため、会話の際には前後の文脈に注意しましょう。

また、頂門には、人の急所を突いた厳しい戒めのことを表す「頂門の一針」ということわざがあります。

まとめ

以上、この記事では「聴聞」について解説しました。

読み方聴聞(ちょうもん)
意味行政機関が相手に意見を述べる機会を与えること
語源仏法を聴くことから
英語訳hearing(聞く)、listening(聴く)など
同音意義語弔問、頂門など

いかかでしたでしょうか、「聴聞」は法律用語として使われることが多く、あまり馴染みのない言葉だったかもしれません。この機会に意味や使い方をしっかり確認してみてください。