「重畳(ちょうじょう)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「重畳(ちょうじょう)」です。

言葉の意味・使い方・類義語についてわかりやすく解説します。

「重畳」の意味をスッキリ理解!

重畳(ちょうじょう):幾重にも重なること、この上なく嬉しいこと

「重畳」の意味を詳しく

「重畳」は「幾重にも重なること、重なっている様子」「この上なく喜ばしいこと、きわめて満足なこと」を指します。

また、使われる頻度は低いですが、「同じ言葉を続けて反復させること」を意味する場合もあります。

この三つの意味について、以下で詳しく解説します。

「幾重にも重なること」の意味を詳しく解説

主に、物体が積み重なっている場合に使用します。「幾重」とは「いくつか重なっていること」「繰り返し」という意味です。

そのため、上に示した本の画像のように、何冊か積み重なっているときに使うことができます。一冊しか積まれていない場合に「重畳」と表現することは不自然です。

「重畳」の「重」は「重い」という意味のほかに、「重なる」という意味を持っています。また「畳」は「たたむ」や「積み重ねる」という意味です。

つまり、同じ意味の漢字を連ねて意味を強調しているため、「重畳」は「幾重にも重なること」を指します。

「この上なく喜ばしいこと」の意味を詳しく解説

「重畳」には「この上なく喜ばしいこと」「きわめて満足なこと」という意味もあります。

「重畳だ」といった表現をします。ただし、「重畳」は時代がかった表現であるため、注意しましょう。

「重畳」が「この上なく喜ばしいこと」という意味を持った理由は、昔は高級品だった畳が重なっている様子を「おめでたい」と感じたからだと言われています。

「同じ言葉を続けて反復させること」の意味を詳しく解説

同じ言葉を続けて反復させた例を以下にまとめました。

  • 人々
  • 時々
  • 寒々
  • 山々
  • ユラユラ
このような言葉を「畳語(じょうご)」と言います。「畳語」を作ることを指して「重畳」と言います。

この意味は言語学の専門用語に近いため、めったに見かけないでしょう。

「重畳」の使い方

  1. 大きな桜の木の下で、重畳した花々を見上げることこそ、花見の醍醐味だ。
  2. へえ、君が大学で主席をとったのかい、そいつは重畳だね。
  3. いわゆる赤ちゃん言葉には、言葉を重畳させることが多い。
  4. 三年かかったビッグプロジェクトが無事に終わって重畳の至りだ。

上記の例文のように、「重畳」は重なった様子や喜ばしいことを表すために用いられます。

 

①は「桜の花が幾重にも重なっている様子」を「重畳」と表現しています。

②の「重畳」は「この上なく喜ばしいこと」を指します。

③は「同じ言葉を続けて反復させること」という意味で「重畳」が使われています。「ぶーぶ(車)」や「おめめ(目)」などの赤ちゃん言葉も畳語です。

④は「重畳の至り」で「この上なく喜ばしいこと」を表します。「重畳の至り」は「重畳である」という意味と同じ表現です。

「重畳」の類義語

重畳には以下のような類義語があります。

  • 再三:二度も三度も
  • 重層:いくつもの層が重なっていること
  • 度々:同じ物事が何回も繰り返されるさま
  • 累積:重なり積もること、重ね積むこと
  • 恐悦至極(きょうえつしごく):恐れつつしみながらもこの上なく喜ぶこと

まとめ

以上、この記事では「重畳」について解説しました。

読み方重畳(ちょうじょう)
意味幾重にも重なること、この上なく嬉しいこと
類義語再三、重層、度々など

現代ではあまり「重畳」を聞く機会がないかもしれません。しかし、時代劇や文学において使われることがあります。「重畳」が持つ意味と背景を理解していれば、より深く創作物を楽しむことができます。

この記事を読んで「重畳」の持つニュアンスをしっかり理解してください。