四字熟語「恐悦至極(きょうえつしごく)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「恐悦至極(きょうえつしごく)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「恐悦至極」の意味をスッキリ理解!

恐悦至極(きょうえつしごく):恐れつつしみながらも喜ぶこと

「恐悦至極」の意味を詳しく


「恐悦至極」とは、「恐れつつしみながらも喜ぶこと」です。

相手からの厚意や、取り計らいへの感謝の気持ちや喜びを伝える丁寧な言葉です。これは、自分よりも上の立場の人に対して使います。

「恐悦」は、「恭悦」と書くこともあります。また、主にメールや手紙などの文章で用いられるのが一般的です。

読み方は「きょうえつしごく」です。「きょうえつしきょく」は誤りですので、注意しましょう。

「恐悦至極」は「恐悦」「至極」に分解でき、それぞれの意味は下記の通りです。

  • 恐悦:かしこまって喜ぶこと
  • 至極:この上なく

これらの熟語が合わさり、つつしみながらも「大変喜ばしく思っています」という気持ちを表しています。

「恐悦至極」の使い方

「恐悦至極」は、以下のように使われます。

  1. 社長にお褒めの言葉をいただきましたこと、誠に恐悦至極でございます。
  2. この度のプロジェクト発足に際しまして、皆さまからのご支援を賜(たまわ)りましたこと恐悦至極に存じます。
  3. 名誉ある賞に選んでいただき、恐悦至極の思いです。
「恐悦至極」は、主にビジネスシーンなどの改まった場で使われます。

また、目上の人に感謝や喜びの気持ちを伝える言葉ですので、敬語表現と合わせて使われます。

例文のように、「〜でございます」「〜に存じます」「〜の思いです」という語尾が用いられることが一般的です。

「恐悦至極」の類義語

「恐悦至極」には以下のような類義語があります。

  • 恐惶謹言(きょうこうきんげん):敬意を払いながら、恐れつつしんで申し上げること
  • 恐縮至極(しゅうしゅくしごく):大変恐れ多いこと
  • 祝着至極(しゅうちゃくしごく):喜びがこの上ないこと
  • 光栄至極(こうえいしごく):この上なく名誉に思うこと
  • 望外(ぼうがい)の喜び:この上ない喜び
  • 無上(むじょう)の喜び:この上ない喜び
  • ありがたき幸せ:めったにない幸運の古風な言い方

「恐惶謹言」との違い

「恐惶謹言」には、「喜びを伝える」という限定的な意味はありません。

「恐惶謹言」は「恐惶」と「謹言」で構成されていて、それぞれ以下の意味を持ちます。

  • 恐惶:恐れかしこまった態度をとること
  • 謹言:つつしんでものを言うということ

「敬具」「敬白」のように文章や手紙の終わりに書けば、相手に敬意を示す働きをします。

「恐縮至極」との違い

「恐縮至極」には、「よろこぶ」という意味はありません。

  • 恐縮:恐れ多く身が縮こまること

「恐縮至極」は、「恐れ多く、身が縮こまることこの上ない」ことを表します。

相手から何かしてもらったときに「恐れ入ります」と感謝を伝えることもできますが、「申し訳ないのですが」という意味で謝罪や依頼にも使えます。

「祝着至極」との違い

「祝着至極」には「相手への敬意」というニュアンスのはなく、「つつしむ」「恐れ多い」という意味はありません。

ただし、硬い表現であるため、目上の人に対しあらたまった様子で喜びや感謝の思いを伝えることができます。

  • 祝着:喜び祝うこと、うれしく思うこと

喜ばしい出来事があった際に、「祝着至極に存じます」などと使います。

普段から使われる言葉ではありませんが、主に時代劇などで使われています。

「光栄至極」との違い

「光栄至極」は、この上なく「名誉に感じる」「光栄に思う」という意味で、「よろこぶ」という意味はありません。

  • 光栄:人や世間に認められ名誉に思うこと

「望外の喜び」と「無上の喜び」

「望外」「無上」は、それぞれ以下の意味を持ちます。

  • 望外:望んでいた以上のよい結果であること、思いのほか
  • 無上:この上もないこと、最も優れていること

「望外の喜び」は、望んでいた以上の喜びという意味が転じ、「この上ない喜び」を意味します。

「無上の喜び」は、読んで字のごとくです。

「恐悦至極」の対義語

「恐悦至極」には以下のような対義語があります。

  • 残念至極:極めて残念であること
  • 無念至極:極めて悔しいこと
  • 残念無念:非常に残園であること、心残りであること
  • 悲哀:悲しく哀れな気持ち
  • 悲嘆:悲しみ嘆くこと
  • 悲喜:悲しみと喜び

「恐悦至極」の英語訳

「恐悦至極」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • extremely delighted
    (極めて嬉しそうな)

“delighted” は、「大いに喜んで」「嬉しそうな」「楽しそうな」という意味です。 “extremely” は「きわめて」「とても」という意味の強調語です。

この英語訳には「つつしむ」というニュアンスは含まれていませんが、「大変嬉しい」という気持ちを表しています。

例文は以下の通りです。

例文
I am extremely delighted to receive such a prestigious award.
(このような名誉ある賞をいただき、誠に恐悦至極でございます。)

まとめ

以上、この記事では「恐悦至極」について解説しました。

読み方恐悦至極(きょうえつしごく)
意味恐れつつしみながらも喜ぶこと
類義語恐惶謹言、祝着至極など
対義語残念至極、無念至極など
英語訳extremely delighted(極めて嬉しそうな)

日常会話では、このようなかしこまった敬語を使う機会はあまりありませんが、覚えておくといざと言うときにスマートに使うことができますね。

正しい敬語は、相手からの信用獲得にも繋がります。

「恐悦至極」の意味と使い方を覚え、正しく使えるようにしましょう。