「つつがなく」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、「つつがなく」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「つつがなく」の意味をスッキリ理解!

つつがなく:病気や災難などの異常がないさま

改まった場や手紙での挨拶において、多く使われる表現です。

「つつがなく」の意味を詳しく

「つつがなく」は、病気や災難などの異常がないさまという意味の言葉です。

「トラブルが起こりそうだったが、無事であった」というニュアンスを含んでいる表現のため、結婚式や葬式、お見舞いなどで「式はつつがなく執り行われました」というように使うことは避けましょう。そのような場では、一般的に「滞りなく」という表現を使います。

また「つつがなく」は、やや堅い印象を与える表現であるため、状況に応じた使い分けをする必要があります。

「つつがなく」の使い方

  1. おかげさまで、つつがなく新年を送ることができました。
  2. 今後もつつがなくお過ごしください。
  3. 如何にいます父母、つつがなしや友がき

①の例文は、新年のあいさつでの「つつがなく」の使い方です。新年のあいさつでは定型文として使われています。

②の例文は「無事に過ごしてください」ということを伝えるための「つつがなく」の使い方です。

③の例文は、文部省唱歌『ふるさと』の一節です。友人の消息を気にかけている様子を表しています。

「つつがなく」の由来

「つつがなく」は、用いられている語句に注目すると、語源から意味を理解できます。

「つつがなく」に用いられている語句の意味はそれぞれ以下の通りです。

「つつがなく」を構成する語句
  • つつが(恙):うれい、心配事、病気
  • なく:存在しないこと

この二つの語句を組み合わせて「つつがなく」は「病気や災難などの異常がないさま」という意味で使われるようになりました。

「つつがなく」の類義語

「つつがなく」には以下のような類義語があります。

  • 遅滞(ちたい)なく:物事が予定通りに進んでいること
  • 何事もなく:危険や心配事が起こらなかったこと
  • 首尾よく:都合がいいさま
  • 平穏無事に:何事もなく穏やかであるさま

「つつがなく」の類義語には、物事が順調に進んでいることを表す語が挙げられます。

「つつがなく」の対義語

「つつがなく」には以下のような対義語があります。

  • 災厄(さいやく):わざわい
  • 災難:思いがけない不幸な出来事
  • 禍事(まがごと):不吉な言葉
  • 大難(だいなん):大きな災難
  • 災禍(さいか):地震や火災によって受ける災害

これらの語に多く使われている漢字「災」や「禍」「難」はいずれも、解決の困難なわざわいを意味しています。

「つつがなく」の英語訳

「つつがなく」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • without incident
    (事故もなく)
  • safely
    (安全に)
  • steadily
    (しっかりと)

“without incident” は「ない」という意味の “without” と「事故」という意味の “incident” が合わさった表現で「つつがなく」と構成は同じです。

まとめ

以上、この記事では「つつがなく」について解説しました。

読み方つつがなく
意味病気や災難などの異常がないさま
由来「つつが(恙)」(うれい、心配事、病気) + 「なく」(存在しない)
類義語遅滞(ちたい)なく、何事もなく、首尾よく、平穏無事になど
対義語災厄(さいやく)、災難、禍事(まがごと)、大難(だいなん)、災禍(さいか)など
英語訳without incident(事故もなく)、safely(安全に)、steadily(しっかりと)

「つつがなく」は、一般的に改まった場で使われるていねいな表現です。大人として重要なマナーですので、しっかりと覚えておきましょう。