「知己朋友」の意味とは?使い方から英語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「知己朋友(ちきほうゆう)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「知己朋友」をざっくり言うと……

読み方知己朋友(ちきほうゆう)
意味共に相手のことをよく知り、理解しあっている仲のよい友人。
類義語朋友知己(ほうゆうちき)、管鮑之交(かんぽうのまじわり)、金石之交(きんせきのまじわり)、膠漆之交(こうしつのまじわり)、水魚之交(すいぎょのまじわり)、刎頸之交(ふんけいのまじわり)、雷陳膠漆(らいちんこうしつ)、金蘭之契(きんらんのけい)、莫逆之友(ばくぎゃくのとも)など
英語訳acquaintance(知人), intimate friends(親密な友達)

「知己朋友」の意味をスッキリ理解!

知己朋友(ちきほうゆう):共に相手のことをよく知り、理解しあっている仲のよい友人。

「知己朋友」の意味を詳しく

「知己朋友」は、「知己」と「朋友」という2つの言葉から構成されています。

 

「知己」は「己を知る」と訓読することができます。つまり、「自分のことを深く理解してくれている人」を意味する言葉です。そこから、「親友」という意味も表すようになりました。

 

「朋友」は「朋」と「友」という2つの漢字から成り立っています。「朋」と「友」は、どちらも「とも」と読む漢字です。

「朋」は、「同門の友達」、つまり「同じ師匠・先生のもとで学ぶ友達」を意味する言葉です。「友」は、「同志の友達」、つまり「こころざしや主義・主張を同じくする友達」を意味する言葉です。

つまり、「朋」も「友」も「友達」を表す言葉であり、「朋友」は、「友達」「友人」を意味します。

 

「知己朋友」は、「親友」という意味を持つ「知己」と「友達」という意味を持つ「朋友」を並べた四字熟語です。したがって「知己朋友」は、共に相手のことをよく知り、理解しあっている仲のよい友人を表す四字熟語です。

「知己朋友」の使い方

  1. 今日は、私の知己朋友が集まるパーティーがあるため、非常に楽しみだ。
  2. 昨日は、十年来の知己朋友と語り合って、青春時代を思い出した。
  3. 彼とはまだ出会ったばかりだが、古くからの知己朋友であるかのような安心感を感じる。
  4. 彼女は、心から信じていた知己朋友に裏切られ、ひどくショックを受けている。
  5. まるで古くからの知己朋友であるかのように馴れ馴れしく話しかけてきたけれど、私はあなたを知らない。

「知己朋友」の類義語

知己朋友には以下のような類義語があります。

  • 知己朋友(ちきほうゆう):付き合いのある友人のこと。
  • 管鮑之交(かんぽうのまじわり):お互いのことをよく理解しあっていて、親密な友情で結ばれていること。
  • 金石之交(きんせきのまじわり):永遠に変わることのない、かたい友情のこと。
  • 膠漆之交(こうしつのまじわり):とても親しい友人との関係のこと。
  • 水魚之交(すいぎょのまじわり):離れがたいほどとても仲がよい交際や友情のこと。
  • 刎頸之交(ふんけいのまじわり):相手のためなら首を切り落とされてもかまわないほど深い友情のこと。
  • 雷陳膠漆(らいちんこうしつ):とても深くて固い友情のこと。
  • 金蘭之契(きんらんのけい):とても固く親密な友人関係を築いていること。
  • 莫逆之友(ばくぎゃくのとも):お互いに争うことがなく、気心の知れた友人のこと。

友情を表す四字熟語は「~之交(まじわり)」、「~之契」、「~之友」という形で表されることが多いです。

「知己朋友」の英語訳

知己朋友を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • acquaintance
    (知人)
  • intimate friends
    (親密な友達)

まとめ

以上、この記事では「知己朋友」について解説しました。

読み方知己朋友(ちきほうゆう)
意味共に相手のことをよく知り、理解しあっている仲のよい友人。
類義語朋友知己(ほうゆうちき)、管鮑之交(かんぽうのまじわり)、金石之交(きんせきのまじわり)、膠漆之交(こうしつのまじわり)、水魚之交(すいぎょのまじわり)、刎頸之交(ふんけいのまじわり)、雷陳膠漆(らいちんこうしつ)、金蘭之契(きんらんのけい)、莫逆之友(ばくぎゃくのとも)など
英語訳acquaintance(知人), intimate friends(親密な友達)

「知己朋友」は、「顔見知り」である人に対して使う言葉としてはふさわしくありません。「お互いのことを深く理解していて信頼しあっている」関係性にこそふさわしい言葉です。

「知己朋友」こそ利害関係を超えた真の友情と言えるでしょう。