「陶然(とうぜん)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「陶然とうぜん」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「陶然」の意味をスッキリ理解!

陶然(とうぜん):(酔ったように)うっとりとするさま。

「陶然」の意味を詳しく


「陶然」は、もともと「酒に酔って気持ちよくなるさま」を表していました。転じて、日常的には「(酔ったように)うっとりとするさま。」という意味で用いられます。

もともと「陶」という漢字は、「陶器」という言葉で使われるように、「土をまんべんなくこねて柔らかくする」「枠の中に入れる」という意味があります。

一方で「然」という漢字は、「唖然」や「呆然」といった熟語で使われているように、他の語の後ろについて状態を表す字です。

以上の2つが合わさった「陶然」は、「気持ちがほぐれているさま」という意味から、「(酔ったように)うっとりするとするさま」という意味に変化していきました。

「唖然」「呆然」「陶然」の違い

「唖然」「呆然」「陶然」はどれも、「言葉が出ない状態」という点では同じです。

ところが、どれも意味する心の状態が異なります。

「美しい絵画をみて○然とした」という例文を用いながら、違いを明らかにしましょう。

 

 

「唖然」とは、「呆れて言葉が出ない様子」のことです。「美しい絵画をみて唖然とした」と言ってしまっては、美しい絵を見て呆れていることになり、意味が通りません。

「呆然」とは、「気抜けしてぼんやりとした様子」のことです。そのため、「美しい絵画をみて呆然とした」という表現は、美しい絵を見て気が抜けたという意味になります。不適切な使い方です。

最後に、今回紹介する「陶然」とは、「心を奪われてうっとりする様子」のことです。美しいものに心が魅了されて言葉が出ない状態担っている場合、こちらの「陶酔」を用いるのが正しいです。

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「陶然」の使い方

  1. クラシック音楽を聞いて、彼は陶然としている。
  2. 夕暮れ時、海の地平線に落ちゆく夕日は人を陶然とさせる。
  3. お酒を飲んで陶然と酔いしれる。

「陶然」の類義語

陶然には以下のような類義語があります。

  • 恍惚(こうこつ):物事に心をうばわれて、うっとりするさま
  • 陶酔(とうすい):うっとりしてその境地に浸ること
  • 心酔(しんすい):心から慕って感心すること
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「陶酔」の対義語

陶酔には以下のような対義語があります。

  • 我に返る:他に気を取られていたのが、本心に返る
  • 目が覚める:迷いが去り、正しい姿に立ち返る

「陶酔」の英語訳

陶酔を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • intoxication
    (酔い、興奮、夢中)
  • trance
    (恍惚(こうこつ)、夢中)
  • drink in
    (見惚れる)
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まとめ

以上、この記事では「陶酔」について解説しました。

読み方 陶酔(とうすい)
意味 (酔ったように)うっとりとするさま。
類義語 恍惚、陶酔、心酔など
対義語 我に返る、目が覚めるなど
英語訳 drink in(見惚れる)、trance(恍惚、夢中)

「陶然」は何か美しいものや心惹かれるものに見惚れて、言葉が出ない状態を指します。

「唖然」や「呆然」との意味の違いに注意して、「陶然」の使い方を参考にしながら意味を理解しましょう。

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