「投機」の意味とは?使い方から英語や対義語や類義語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「投機(とうき)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「投機」をざっくり言うと……

読み方投機(とうき)
意味不確実だが、当たれば利益の大きい事を短期間でねらってする行為
語源仏教用語で「師弟の心が投合する」という意味
類義語「博奕」「ベンチャー」「冒険」など
対義語「堅実」
英語訳a speculation(投機)

「投機」の意味をスッキリ理解!

投機(とうき):不確実だが、当たれば利益の大きい事を短期間でねらってする行為

「投機」の意味を詳しく

「投機」は、不確実だが当たれば利益の大きい事を短期間でねらってする行為のことです。例えば、ある「もの(財)」を価格が低い時に購入し、価格が上昇した時点で売却します。そして、その価格差から利益を得ようとする行為が「投機」です。

投機の対象は価格の変動が大きく、市場での売買が容易なものです。

なぜなら投機は、短期間で利益を得ることが目的だからです。価格変動が大きい物の方が利益を見込め、なおかつ市場で需要がありそうな物の方が売れやすいということです。例として挙げると、為替レート・土地・証券類・貴金属・穀物・鉱産物などがあります。

「投資」との違い

「投資」とは「利益を得る目的で、事業などに資金を出す」という意味です。投機と似ていますが、以下のような違いがあります。

投機投資
期間短期で売買を繰り返す長期で保有する
利益一発で当てるゆっくり増やす
リスク勝つために大きく取る一定の水準にコントロールする
短期の価格変動大きく振り回される振り回されず、じっくり待つ

短期間で大きな利益を得たい場合は「投機」、長期間かつ低リスクで資金を増やしたい場合は「投資」を選択するのが良いということです。

「投機」の使い方

  • 無謀な投機に手を出した結果、破産に至った。
例文は、短期間で価値が上昇する可能性が低い対象に多額の資金を投じた結果、失敗して全財産を失ったということを言っています。

「投機」の語源

もともとは禅の仏教用語で、「師弟の心が投合すること」という意味があります。また、修行者が大いなる悟りを開く行為も「投機」と言います。そこから機会を上手く捉えるという意味に転じ、さらに偶然の利益や幸運を得るという意味になりました。

「投機」の類義語

「投機」には以下のような類義語があります。

  • 博奕(ばくち):金銭や物品を賭けて勝敗を争うこと
  • ベンチャー:冒険的な企てのこと
  • 冒険:危険なこと、またリスクが高いことのたとえ

「投機」の対義語

「投機」には以下のような対義語があります。

  • 堅実:手がたく、確実なこと

「投機」の英語訳

「投機」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • a venture
    (投機)
  • a speculation
    (投機)

まとめ

以上、この記事では「投機」について解説しました。

読み方投機(とうき)
意味不確実だが、当たれば利益の大きい事を短期間でねらってする行為
語源仏教用語で「師弟の心が投合する」という意味
類義語「博奕」「ベンチャー」「冒険」など
対義語「堅実」
英語訳a speculation(投機)

「投機」とは、このような意味や使い方があります。資金を増やしたい場合は慎重に検討しましょう。