「投函」の意味とは?英語や類語から使い方まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「投函(とうかん)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「投函」をざっくり言うと……

読み方投函(とうかん)
意味郵便物をポストに入れること、書き記した用紙を投票箱や投書箱など定められた箱に入れること
語源「物を放り投げる、投げ入れる」と「物を入れておく器、箱」という意味の漢字から
類義語郵送、送付、発送
英語訳posting(投函)

「投函」の意味をスッキリ理解!

投函(とうかん):郵便物をポストに入れること、書き記した用紙を投票箱や投書箱など定められた箱に入れること

「投函」の意味を詳しく

「投函」には、以下の2つの意味があります。

  • 郵便物をポストに入れること
  • 書き記した用紙を投票箱や投書箱など定められた箱に入れること

ハガキや手紙などの郵便物を郵便ポストに入れることや、配達員が郵便受けに届けることを「投函」と言います。

また、「指定された箱の中へ用紙を差し出すこと」も「投函」と言います。

「投函」の使い方

「投函」は、一般的に「ハガキや封筒などの郵便物をポストに入れること」という意味で使われます。

特に、以下のような言い回しで使われます。

  • 投函する
  • 手紙を投函する
  • ハガキを投函する
  • 書類を投函する

例文は以下の通りです。

  • 年賀状は12月25日までに投函しないと元旦に届かない可能性がある。
  • 契約書類を記入し、来週末までに必ず投函してください。
  • 葉書を投函する際は、自分の名前と相手に名前を書き忘れないようにする。

「投函」という言葉自体に「ポストに入れる」という意味が含まれています。そのため、「ポストに投函する」という表現は重複表現となり、誤用になります。

また、非常に似ている行為ではありますが、郵便局の前に設置されているポストに郵便物を投函することは「投函」といいますが、郵便局の窓口に行って郵便物を提出することは、厳密には「投函」とはいいません。

なぜなら、郵便局の窓口に出す場合は、ハガキや手紙などの郵便物を「郵便ポスト」に入れないからです。

「投函」の語源

「投函」を構成する感じは以下の通りです。

  • :物を放り投げる、投げ入れる
  • :物を入れておく器、箱

それぞれの漢字の意味から「指定された箱の中へ用紙を差し出すこと」という意味が推測できます。

「投函」の類義語

「投函」には以下のような類義語があります。

  • 郵送:郵便で送ること
  • 送付:書類などを送りつけること
  • 発送:荷物・郵便物などを送り出すこと

「郵送」には、ポストに入れる行為だけではなく、郵便局の窓口に行って郵便物を送ることも含まれます。

「投函」と「発送」の違い
  • 投函:郵送物を郵便ポストに入れること

  • 発送:ある場所から別の場所へ送り出すこと

たとえば「Aを投函しました」と伝えたときは、「Aを郵便ポストに入れました」となり、そこから郵便局員が荷物を回収し、発送することになります。

一方で、「Aを発送しました」と伝えたときは、「(お届け先へ)Aを送り出しました」ということなので、もう荷物がどこかへ向かっている状態のことを指します。

 

例文は以下の通りです。

  • 明日の午後着で花を郵送した。

  • 明日の会議の資料をご送付いたします。

  • 荷物は、明日の午前中着で発送いたしました。

  • ご注文の品は、用意でき次第発送いたします。

「投函」の英語訳

「投函」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • posting
    (投函)
  • post
    (投函する)

まとめ

以上、この記事では「投函」について解説しました。

読み方投函(とうかん)
意味郵便物をポストに入れること、書き記した用紙を投票箱や投書箱など定められた箱に入れること
語源「物を放り投げる、投げ入れる」と「物を入れておく器、箱」という意味の漢字から
類義語郵送、送付、発送
英語訳posting(投函)

インターネットの普及によってメールでのやりとりが増え、手紙やハガキを出す機会は減っています。しかし、ビジネスシーンにおいては、書類などを「投函」を使用する場面があります。

特に「発送」との違い、「投函」の誤用表現に気をつけて覚えましょう。