「特段(とくだん)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「特段(とくだん)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「特段」の意味をスッキリ理解!

特段(とくだん):良くも悪くも、他のものと比べて程度や状態に大きく差があること

「特段」の意味を詳しく

「特段」とは、良くも悪くも、他のものと比べて程度や状態に大きく差があることという意味です。

他のものとははっきりと区別して扱うことや、物事の程度の差が甚だしいことを意味します。「特段」はいい意味で他と差がある場合も、悪い意味で他と差がある場合も、どちらの場面でも用いることができる言葉です。

話し言葉というよりも、ややかしこまった表現であるので、書き言葉として使われます。また、少し古い表現と捉えられることもあります。

「特段」の使い方

  1. プロジェクトを進めるにあたって、特段に注意しておこなう必要がある。
  2. 特段の事情がない限りは、来週のイベントに参加するべきである。
  3. いつも特段の配慮をいただき、ありがとうございます。
  4. システム変更があったが、特段問題はなさそうだ。
  5. 彼は特段変わったところはないが、いつもより元気がなさそうだ。

「特段」は「特段の」「特段に」「特段な」など形容詞や副詞として後に続く言葉を修飾する形で用いられます。

よく使われる表現を以下に紹介します。

「特段の事情」「特段の理由」

「特段の事情」「特段の理由」は、「一般的な事情とは程度が離れている特別な事情や理由」という意味です。原則としては認めていないが、「特段の事情」「特段の理由」がある場合には認めるなどの文脈で用いられることが多いです。

「特段の配慮」

「特段の配慮」は、通常よりも特に気にかける必要がある場合に使います。お店がVIP客に対して通常の客よりも丁寧に接客することを「特段の配慮が必要だ」と表現したり、客側が配慮を認識した時に感謝を述べるために用いる場面があります。

「特段問題ない」

また、「特段」は否定文とともに用いることがあります。「特段問題ない」は、問題や支障が思ったよりも大きくなかったことを強調することができる表現です。想像していたよりも問題が小さいことを表すので、良い意味で使われています。

「特段」の語源

「特段」を構成する漢字の意味は、それぞれ以下の通りです。

  • :他の物事とは違って目立っていること
  • :物事の切れ目

この2つの漢字の意味から、他の物事とは切り離されている、差がある状態であることが読み取れます。

「特段」の類義語

「特段」には以下のような類義語があります。

  • 特別:良くも悪くも他とは異なっているさま
  • 別段:他とは異なっていること
  • 格別:程度が違うこと
  • 思ったほど:物事の状態が事前に考えたほどではないこと
  • 格段:違いが大きくかけ離れていること

「特別」は物事の状態が他よりも優れている、目立っているときに使います。ポジティブなイメージのある言葉です。

それに対して「別段」は打ち消しの言葉を伴って「別段〇〇ない」という形で用います。「特段」の使い方で紹介した「特段問題ない」のように想像していたよりも影響がなかったことを意味します。「思ったほど」もこの表現の類義語です。

本当に知ってる?「格別」と「特別」の違い

「特段」の英語訳

「特段」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • special
    (特別)
  • particular
    (特定の)
例文
  • Unless there are special circumstance, examination shall be conducted immediately.(特段の事情がない限り、試験はすぐに行われるべきだ。)
  • I do not have anything particular to report you.(特段ご報告すべきことはありません。)

まとめ

以上、この記事では「特段」について解説しました。

読み方特段(とくだん)
意味良くも悪くも、他のものと比べて程度や状態に大きく差があること
語源「他の物事とは違って目立っていること」「物事の切れ目」という意味の漢字から
類義語特別、別段、格段など
英語訳special, particular

「特段」を用いた独特な言い回しは、覚えておくと便利です。ぜひ使いこなしましょう。