「転嫁(てんか)」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「転嫁(てんか)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「転嫁」の意味をスッキリ理解!

転嫁(てんか):罪・責任などを、他人になすりつけること

「転嫁」の意味を詳しく


「転嫁」の意味は、罪・責任を他人になすりつけることです。自分が何か失敗をした時に、何らかの理由をつけてその責任を相手に押し付ける行為のことを指します。

「転嫁」は単体で使用することもありますが、「責任転嫁」という熟語で使用することが多いです。責任転嫁も、自分が引き受けなければならない任務・責務を、他になすりつけるという意味があります。

ちなみに、同じ読み方であり、かつ意味も似ている言葉に「転化」があります。しかし、「転化」は、ある状態が別の状態へと変化するという意味です。混同しないように注意しましょう。

心理学における「転嫁」

「転嫁」には、心理学的な用法もあります。その場合の意味は、あるものに対する自分の感情が他のものにも及んでいくことです。心理学上の「転嫁」の例としては、「投影」や「合理化」という概念が挙げられます。

心理学において、「投影」とは、自分の感情を目に入った対象に映し出すことです。例えば、テストの成績が悪くて落ち込み、また親に叱られたとします。

その際、自分の中に自分を責める気持ちがあることを否定し、親が自分を不当に責めていると解釈したとします。この場合、自分の気持ちを親に映し出し、自分が落ち込んでいることの責任を親に転嫁しているという点で「投影」に当たります。

 

また、心理学における「合理化」とは、自分にとって不都合な事実を直視しないために、一見合理的な解釈をして自分を正当化することです。例えば、自分が不出来だったテストに関して、頭が良いと評判の知人Aでさえ成績が振るわなかったとします。

この時、知人Aでさえ成績が良くないのだから、自分が不出来なのは当然のことだと理詰めで解釈したとします。この場合、テストの難易度に自分の責任を転嫁し、自分を正当化しているという点で「合理化」に当たります。

このような心理学における「転嫁」は、自己防衛を目的に行われるとされています。ここで言う自己防衛とは、自分にとって認めたくない感情を他に押し付けることで、心の平静を保とうとすることを指します。

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「転嫁」の使い方

  1. 賄賂の疑いをかけられた政治家が、「秘書がやったことだ」と責任転嫁している。
  2. 彼はゴールを外した原因は「全ては自分の力不足が原因」だと言った。天候の悪さやタイミングが合わなかったことに責任転嫁しない彼は強いと思う。

①の例文は、政治家自ら犯した罪を、秘書になすりつけようとしている状況を表しています。②の例文は、彼がゴールを外した言い訳をしなかったことを表しています。

 

「転嫁」の語源

「転嫁」は、もともと二度目の嫁入り(再婚)を指す言葉でした。それは、一度目に結婚をした亭主からすれば、嫁と人生を全うすることに全力を注ぐという責任を他者に託したことになります。

そこから転じて、「転嫁」は責任などを他に移すことを表す言葉になりました。「嫁が転がる」などの意味はないため、注意しましょう。

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「転嫁」の類義語

「転嫁」には以下のような類義語があります。

  • 責任回避:自らに対する責任を避けようとする言動や行為
  • 責任放棄:負っている義務や任務を投げ捨てること
  • 濡れ衣を着せる:無実の罪を負わせること

「転嫁」の英語訳

「転嫁」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • to put responsibility on someone else for one’s mistake
    (責任を転嫁する)
  • shift the responsibility to other shoulders
    (他人に責任を転嫁する)
  • Pass the buck
    (責任を転嫁する)
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まとめ

以上、この記事では「転嫁」について解説しました。

読み方 転嫁(てんか)
意味 罪・責任などを、他人になすりつけること
語源 2度目の嫁入り
類義語 「責任回避」「責任放棄」「濡れ衣を着せる」など
英語訳 to put responsibility on someone else for one’s mistake(責任を転嫁する)

「転嫁」には、このような意味や使い方があります。「責任転嫁」という四字熟語とも合わせて覚えてみてください。

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