今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「手枷足枷(てかせあしかせ)」です。
言葉の意味・使い方・類義語・英語訳について分かりやすく解説します。
☆「手枷足枷」をざっくり言うと……
読み方 | 手枷足枷(てかせあしかせ) |
---|---|
意味 | 行動の自由を縛るものや、その状況 |
類義語 | 自縄自縛、籠鳥檻猿、池魚籠鳥など |
英語訳 | manacle(手枷、束縛する)など |
「手枷足枷」の意味をスッキリ理解!
手枷足枷(てかせあしかせ):行動の自由を縛るものや、その状況
「手枷足枷」の意味を詳しく
「手枷足枷」とは、「行動の自由を縛るもの」「行動の自由を縛られている状況」のことです。「枷(かせ)」は、「がせ」と読むこともあります。
「手枷」は手首を繋ぐ刑具のこと、「足枷」は足首を繋ぐ刑具のことです。転じて、これらは自由を束縛するもののたとえとして用いられています。「手枷足枷」は、似た言葉を重ねて強調した四字熟語なのです。
「手枷と足枷」のことや、「自由を束縛するもの」のことを桎梏(しっこく)とも言います。たとえば、「桎梏の状況」「桎梏から逃れる」などのように用いられます。
「手枷足枷」の使い方
手枷足枷の使い方として、以下のような例文が挙げられます。
- 私の存在が彼の将来にとって手枷足枷になるならば、身を引く覚悟がある。
- 何気ない発言が、今になって彼女の手枷足枷となっているようだ。
- 試験期間が終わり、まるで手枷足枷が外れたような気分であった。
「手枷足枷」の類義語
手枷足枷には以下のような類義語があります。
- 自縄自縛(じじょうじばく):自分の行動や発言によって、自由に振る舞えず苦しむこと
- 籠鳥檻猿(ろうちょうかんえん):自由を奪われ、好きなように生きることが出来ないこと
- 池魚籠鳥(ちぎょちょうろう):不自由な暮らしのたとえ
- 胡孫入袋(こそんにゅうたい):自由に行動したり、物事ができないことのたとえ
- 轅下之駒(えんかのこま):人から束縛されて自由にできないこと
「籠鳥檻猿」は、「檻猿籠鳥(かんえんろうちょう)」とも言います。
「手枷足枷」の英語訳
手枷足枷を英語に訳すと、次のような表現になります。
- manacle
(手枷、束縛する) - fetter
(足枷、束縛、束縛する) - be in fetters
(手枷足枷をはめられている)
“in fetters” で「束縛されて」と訳されます。 “The rule makes them work in fetters.(その規則は、彼らを束縛して仕事をさせる。)” などのように使用します。
まとめ
以上、この記事では「手枷足枷」について解説しました。
読み方 | 手枷足枷(てかせあしかせ) |
---|---|
意味 | 行動の自由を縛るものや、その状況 |
類義語 | 自縄自縛、籠鳥檻猿、池魚籠鳥など |
英語訳 | manacle(手枷、束縛する)など |
「まあいいや」と後回しにした些細なことが、思わぬところで「手枷足枷」になることがあるかもしれません。小さなことにも気を配り、常にその時にできる最善の選択を心がけましょう。その選択が、後の自分にいい影響を与える時があるはずです。
「手枷足枷」の意味をきちんと押さえ、正しく使いこなせるようにしましょう。