「トートロジー」とは?意味と使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「トートロジー」です。
「トートロジー」の意味、効果、具体例、語源、類義語、使い方についてわかりやすく解説します。

「トートロジー」の意味をスッキリ理解!

トートロジー(tautology):同じ意味の言葉を繰り返す技法

「トートロジー」の意味を詳しく

「トートロジー」とは、同じ意味の言葉を繰り返す技法のことです。

「トートロジー」は修辞技法のひとつです。修辞技法とはレトリックとも呼ばれる「文章やスピーチなどに豊かな表現を与えるための一連の技法のこと」です。

修辞技法(レトリック)の詳しい説明についてはコチラのページをごらんください。

「トートロジー」には、以下のふたつの表現の仕方があります。

  • まったく同じ言葉を2度反復させる
  • 同義語・類語を2度反復させる

「同義語」「類義語」とは、「ある言語において、言葉の形自体は異なるが、意味は互いによく似ており、場合によっては言い換えが可能となるふたつ以上の言葉」のことです。

つまり、まったく同じ言葉や、同じ意味の言葉を繰り返すことで、強調や皮肉の意味を込める技法です。

「トートロジー」の効果

「トートロジー」には単純な強調以外にも効果があります。たとえば、次のような文章が「トートロジー」に当てはまります。

AはAである

この文章には以下のふたつの意味が含まれます。

  1. 他のものとの差別化
  2. 程度の強調

➊は、「AはあくまでAであって、他のものとは異なる」という差異を強調するという意味合いです。

➋は、「AはAであって、それ以上でもそれ以下でもない」という程度を強調する意味合いです。

「トートロジー」の具体例

「トートロジー」は意味だけを文章で説明されても理解しにくい言葉です。実際にどのような文章が「トートロジー」なのか、具体例を見ていきましょう。

  1. 力とはパワーだ。
  2. 私は私であり、君は君だ。
  3. 無関心とは、関心がないということだ。
  4. 私以外私じゃないの

➊は、「力」を英語で「パワー」と言い換えて繰り返している「トートロジー」です。

➋は、同じ言葉を繰り返している「トートロジー」です。

➌は、「無関心」を「関心が無いということ」と具体的に説明しています。これもある種の「トートロジー」であると言えます。

➍は、日本のバンド「ゲスの極み乙女」のシングル曲の曲名です。「私以外」が「私ではない」ことは自明のことであり、同じ意味を持つので「トートロジー」になります。

「トートロジー」の使い方

「トートロジー」には以下のような使い方があります。

  1. トートロジーを使って意味深な文章に仕上げる。
  2. 同じことを2度言うのはトートロジーだ。

「トートロジー」の語源

「トートロジー」の語源はギリシア語の “ταυτο” です。

“ταυτο” は「同じ」という意味の単語です。

ここから “ταυτολογία” というギリシア語、 “tautology” という英語が生まれました。

“tautology” の意味は以下の3つです。

  • 類義語の無用な反復
  • 同語反復
  • 重複

英語では、「間違えによって言葉が重複してしまうこと」も「トートロジー」と捉えられることがあります。

一方でカタカナ語の「トートロジー」はあくまで「文章における技法・工夫」という意味が強いです。

「トートロジー」の類義語

「トートロジー」には以下のような類義語があります。

  • 同義語反復
  • 類語反復
  • 同語反復

「トートロジー」には、上のような3つの言い換えがあります。

まとめ

以上、この記事では「トートロジー」について解説しました。

英語表記トートロジー(tautology)
意味同じ意味の言葉を繰り返す技法
効果単純な強調
他のものとの差別化
程度の強調
語源「同じ」という意味のギリシア語 “ταυτο”
類義語同義語反復、類語反復、同語反復など

「トートロジー」は具体的な文章を見ると理解しやすいですね。