今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「タグ」です。
「タグ」の意味・使い方・語源についてわかりやすく解説します。
「タグ」の意味をスッキリ理解!
「タグ」の意味を詳しく
「タグ」の本来の意味は、札、付札、ものを分類するラベルです。現在では、使われる場面によって以下のように様々な意味を持ちます。
- 荷札、値札、付箋としての「タグ」
- SNSにおける「タグ」
- Webページの作成における「タグ」
- デジタルマーケティングにおける「タグ」
①荷札、値札、付箋としての「タグ」
「タグ」は、荷札や値札、付箋などの意味で用いられることがあります。これは、本来の「タグ」の意味に最も近い使われ方であると言えます。
たとえば、ショップに並べてあるときに商品に付けてある値札も「タグ」のひとつです。
また、洋服の首の後ろ首のあたりについている、ブランドの名前が入った札も「タグ」です。チクチクと当たってかゆい思いをしたことのある方も多いのではないでしょうか。また、洋服の内側の左下のあたりについている、洗濯表示やサイズ、製造会社などが書かれている札も「タグ」です。
さらに、ポストイットなどの付箋も目印の札として使われるものであるため、「タグ」の役割を果たしています。
他にも、飛行機やホテルのクロークで荷物を預けた際に、それが誰の荷物であるか分かるように札をつけることがあります。これも「タグ」に当たります。
[出典:ena(イーナ)https://www.ena.travel/glossary/claim-tag/]
②SNSにおける「タグ」
SNSでも「タグ」という言葉は使われています。この場合、主に「ハッシュタグ」や「タグ付け」などの言葉で用いられています。
「ハッシュタグ」
「ハッシュタグ」とは、ハッシュ記号(#)のことを指しており、一般的に「#」をつけたキーワードのことを言います。
SNS上で「#〇〇」と検索すると、そのハッシュタグがつけられている投稿を一括検索することができます。これにより、関連した投稿を瞬時に検索することができるのです。また、「自分の投稿を他のユーザーに見られる回数を多くする」という目的でハッシュタグをつけている場合もあります。
ハッシュタグは、投稿を分類するラベルとも言えるでしょう。
(以下ハッシュタグの例:順にInstagram、Twitter)
「タグ付け」
「タグ付け」とは、投稿に写っている人のアカウント情報を、その投稿に貼り付けることを言います。タグ付けをすることにより、投稿から別のユーザーのアカウントに簡単にアクセスすることができるようになります。
写っている人のアカウント情報を「ラベル」として投稿に貼り付けていると言えるでしょう。
Instagramでタグ付けをすると、以下のようになります。
③Webページの作成における「タグ」
Webページを作成する際にも、「タグ」という用語が出てきます。
この場合の「タグ」は、Webページの編集に使われる制御情報のことを言います。言い換えるならば、本文以外の情報を追加するもので、見出しなどのデザインやレイアウト、また文字の色などを編集するために使う殊な記号や文字列のことです。
たとえば、「注意してください。」という文章を太字にしたい場合、「<strong>注意してください</strong>」と入力することで「注意してください。」と表記されるようになります。
主に、HTMLやXMLといったマークアップ言語で用いられています。
- マークアップ言語:デジタル文書やデータのデザイン・レイアウト・意味を記述するための文字列言語
また、ブログやサイトで記事を分類することを指す場合にも「タグ」という言葉が使われています。
当サイト「スッキリ」でいうと、「言葉」というカテゴリーのうちの「ことわざ」「四字熟語」「故事成語」などがタグに当たります。類似する情報を見つけやすくするためにタグを使って分類するのです。
④デジタルマーケティングにおける「タグ」
最近では、Web広告を見かけることが増えてきています。Web広告とは、Webページに表示されている広告リンクや、InstagramやTwitterといったSNSのタイムラインやストーリー機能の間に表示される広告などのように、Web上に表示される広告全般のことを言います。
このWeb広告では、その広告の成果を計測するものとして「コンバージョンタグ」を使っています。
- コンバージョン:広告の成果のこと
たとえば、化粧品の広告ならば、その広告から消費者が商品を購入した場合、1つのコンバージョンが生まれたことになります。
購入完了の画面が表示されるなど、コンバージョンの証となるページにコンバージョンタグを埋め込むことにより、その広告の成果を測定することができます。
「コンバージョンタグ」がなければその広告の成果を計測することができないため、デジタルマーケティングを行う上でとても重要な役割を果たしています。
「タグ」の使い方
- クリアファイルに書類を分類する際に、タグを貼って入れる場所を分かりやすくする。
- 卒業式の写真をInstagramに投稿する際、「#卒業式」というハッシュタグをつけた。
- Webページのタイトルを太文字にするために、タグを使って情報を埋め込む。
- コンバージョンタグを埋め込むことで、Webページへの訪問者のうち、どのくらいの割合の人が商品を購入したかを計測する。
「タグ」の語源
タグの語源は英語の “tag” です。
“tag” は名詞では、カタカナ語と同様に「ラベル、札」という意味です。その他に、「鬼ごっこ」「ニックネーム」「車のナンバープレート」という意味を持っています。
動詞の場合は、「ラベルをつけること」「何かに触れること」「ヒップホップカルチャーのようなスプレーで描く行為」のことを言います。
まとめ
以上、この記事では「タグ」について解説しました。
英語表記 | タグ(tag) |
---|---|
意味 | 札、付札、ものを分類するラベル |
語源 | 英語の “tag” |
現在、「タグ」という言葉は使われる場面によって異なる使われ方をしています。主に、デジタル分野の専門用語として用いられることが増えてきています。
「タグ」の意味をきちんとおさえ、正しく使いこなせるようにしましょう。