「守株」の意味とは?読み方は?使い方から英語や類義語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「守株」です。

「守株」の意味、例文、由来、類義語、英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「守株」をざっくり言うと……

読み方守株(しゅしゅ)
意味いたずらに古い習慣を守って、時に応じた物事の判断ができないこと
由来『韓非子』にのっている寓話から
類義語旧套墨守
英語訳lack of innovation

「守株」の意味をスッキリ理解!

守株(しゅしゅ):いたずらに古い習慣を守って、時に応じた物事の判断ができないこと

「守株」の意味を詳しく

「守株」とは、いたずらに古い習慣を守って、時に応じた物事の判断ができないことです。

そして、「起こりにくいと思われる幸運な出来事が発生することを期待するおろかさ」を意味することもあります。

 

また、「株(くいぜ)を守る」「守株待兎(しゅしゅたいと)」「株を守りて兎を待つ」「株守(しゅしゅ)」などと表記されることもあります。

「守株」の例文

  1. 彼は守株の人間なので、後輩に追い抜かれていくに違いない。
  2. 守株ではどんどん変化していく現在の世界に対応できないぞ。
  3. 人間は年を重ねると守株になりやすい。

「守株」の由来

「守株」の出典は『韓非子(かんぴし)』の「五蠹(ごと)」という章です。

詳しく見ていきましょう。

 

昔、宋の国にある農民がいました。

その農民はある日、ウサギが走ってきて木の切り株に当たり、首を折って死んでしまうのを目撃しました。

そこで、その農民は切り株の前で待っていればまたウサギを得ることができるのではないかと考えました。

 

よって、彼は仕事を投げ捨てて毎日切り株を見張っていました。

しかし、農民はウサギを取ることができませんでした。

そして、彼の畑は荒れてしまい、彼は国中の笑いものになってしまいました。

『韓非子』

『韓非子』は中国の戦国時代に、韓非によって書かれた本です。

ちなみに、韓非は中国の戦国時代の思想家で、法家の代表的な人物です。

そして、この本には権力の扱い方や保ち方などが書かれています。

「守株」の類義語

「守株」には以下のような類義語があります。

「守株」の英語訳

「守株」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • lack of innovation
    (革新の欠如)

まとめ

以上、この記事では「守株」について解説しました。

読み方守株(しゅしゅ)
意味いたずらに古い習慣を守って、時に応じた物事の判断ができないこと
由来『韓非子』にのっている寓話から
類義語旧套墨守
英語訳lack of innovation

「守株」の由来はとても間抜けですが、世の中には意外と「守株」のような状況が多いものです。

昔はよかったからといって時代が異なれば状況が変わることも多いので、常に変革していきたいものです。

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和佐 崇史
文章を書くこと、読むことが大好きな大学生です。中学2年生で漢検2級を取得するなど、言葉については詳しい自信があります。Webライターとしてはこれまで累計1,000記事以上を執筆してきました。