「充分(じゅうぶん)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「充分」です。

言葉の意味・使い方・語源・「十分」との違い・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「充分」の意味をスッキリ理解!

充分(じゅうぶん):満ち足りて不足のないさま・充実して完全であるさま

「充分」の意味を詳しく

「充分」の意味は、「満ち足りて不足のないさま・充実して完全であるさま」です。

また、「思い残すことのないさま」を指すこともあります。人が充実感を感じている時に使う言葉です。

「充分」の使い方

  1. 君の謝罪の気持ちはしっかりと感じられた。もう充分だよ。
  2. 充分すぎるほどのごちそうを食べました。
  3. 私の気持ちを充分にご理解いただけたようで、本当によかったです。

どれも「満足のいくほど」という意味で使われているのがわかります。

「充分」の語源

もともと、「じゅうぶん」という言葉の漢字には「十分」が使われていました。

「充実」「充足」などの熟語に使われているように、「充」の文字が「中身がいっぱいあること」を表すので、「充分」という漢字も使われるようになったのです。若干の意味の違いもありますが、同じ意味として使われることもあります。

「文部科学省用字用語例」の中では「十分」という漢字の方が使われており、公文書などの正式なものでは「十分」の方が使われることが多いです。

「充」の漢字の意味は「中身がいっぱいあること」です。「分」の意味は、「物事の状態・様子・程度」や「ある範囲の分量」です。「量がたくさんある」という意味からこの漢字が使われているとわかります。

「充分」と「十分」の違い

「充分」と同じ読みの「十分」という単語があります。語源の項でも言ったように、「充分」は「十分」から生まれた言葉なので、同じ意味で使われることが多いですが、実は細かく使い分けがされる場合もあるのです。

「十分」と「充分」の意味の違いは単純に言うと以下のようになります。

  • 十分:客観的に満ち足りていること
  • 充分:主観的に満ち足りていること

「十分」は、「なにか数値で測れるようなものが満ちていること」を表します。それに対して、「充分」は、「自分が満足していること」や「主観的に満ち足りていること」を表すのです。

たとえば、「既定の量に十分達している」と言うときは、「量」について言っているので「十分」を使います。一方で「気持ちだけで充分だよ」と言う場合は、主観的に満足しているので「充分」を使います。

また、同じ文章でも、以下のように使い分けができます。

  • 食料が十分にある:必要最低限の量がわかっていて、その量があること
  • 食料が充分にある:食料が足りていると主観的に判断できる量があること

「充分」の類義語

「充分」には以下のような類義語があります。

  • 十分:物事が満ち足りて、何の不足もないさま
  • 充足:欠けた物・所を満たすこと・満ちているようす
  • 充実:必要なものが十分に備わること・中身がいっぱいに満ちていること

「十分」についての詳しい解説はコチラをご覧ください。

「充分」の対義語

「充分」には以下のような対義語があります。

  • 不十分:満足できる程ではないこと
  • 不足:足りないこと・十分でないこと

「充分」の英語訳

「充分」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • sufficient
    (十分・充分)
  • plenty
    (たっぷり・十分の・充分の)
  • enough
    (足りている・十分の・充分の)
  • amply
    (十分に・充分に・ふんだんに)
  • fully
    (完全に)

まとめ

以上、この記事では「充分」について解説しました。

読み方充分(じゅうぶん)
意味満ち足りて不足のないさま・充実して完全であるさま
語源「量がたくさんある」という意味の漢字から
「十分」との違い「充分」は主観で「十分」は客観
類義語十分、充実、充足
対義語不十分、不足
英語訳sufficient(十分・充分)
plenty(たっぷり・十分の・充分の)
enough(足りている・十分の・充分の)
amply(十分に・充分に・ふんだんに)
fully(完全に)

「充分」の英語訳はたくさんあるので、まとめて覚えてしまいましょう。