「十分(じゅうぶん)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「十分」です。

言葉の意味・「充分」との違い・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「十分」の意味をスッキリ理解!

十分(じゅうぶん):ものごとが物理的に満たされていて、不足がないようす

「十分」の意味を詳しく

「十分」とは、ものごとが物理的に満たされていて、不足がないようすのことです。

特に数値で測れるもの(量・距離・時間など)が足りているようすを表す際に使われます。

「十分」と「充分」の違い

「十分」と同じ読みの「充分」という単語があります。もともと、「じゅうぶん」という言葉の漢字には「十分」が使われていました。

「充実」「充足」などの熟語に使われているように、「充」の文字が「中身がいっぱいあること」を表すので、「充分」という漢字も使われるようになったのです。

「文部科学省用字用語例」の中では「十分」という漢字の方が使われており、公文書などの正式なものでは「十分」の方が使われることが多いです。

同じ意味で使われることが多いですが、実は次のように細かく使い分けがされる場合もあるのです。

 

「十分」と「充分」の意味の違いは単純に言うと以下のようになります。

  • 十分:客観的に満ち足りていること
  • 充分:主観的に満ち足りていること

「十分」は、「なにか数値で測れるようなものが満ちていること」を表します。それに対して、「充分」は、「自分が満足していること」や「主観的に満ち足りていること」を表すのです。

たとえば、「既定の量に十分達している」と言うときは、「量」について言っているので「十分」を使います。一方で「気持ちだけで充分だよ」と言う場合は、主観的に満足しているので「充分」を使います。

また、同じ文章でも、以下のように使い分けができます。

  • 食料が十分にある:必要最低限の量がわかっていて、その量があること
  • 食料が充分にある:食料が足りていると主観的に判断できる量があること

「充分」についての詳しい解説は、コチラをご覧ください。

「十分」の使い方

  1. 君の身体能力は、採用条件を十分にクリアしているよ。
  2. 私の今の月収は、暮らしていくのに十分な金額とは言えない。
  3. 母から、2か月生きていくのに十分な量のお米が届きました。

「十分」の語源

「十」は、「数値的・物理的に満たされた状態」を表します。もちろん、数としてはもっと大きな数もあります。しかし、十進法において、「十」は一区切りのできる値であり、「一番大きな数」を意味して使われることがあるのです。

「分」の意味は、「物事の状態・様子・程度」や「ある範囲の分量」です。

このふたつの漢字から「十分」という言葉が成り立っています。

「十分」の類義語

「十分」には以下のような類義語があります。

  • 充分:物事が満ち足りて、何の不足もないさま
  • 充足:欠けた物・所を満たすこと・満ちているようす
  • 充実:必要なものが十分に備わること・中身がいっぱいに満ちていること

「十分」の対義語

「十分」には以下のような対義語があります。

  • 不十分:満足できる程ではないこと
  • 不足:足りないこと・十分でないこと

「十分」の英語訳

「十分」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • sufficient
    (十分・充分)
  • plenty
    (たっぷり・十分の・充分の)
  • enough
    (足りている・十分の・充分の)
  • amply
    (十分に・充分に・ふんだんに)
  • fully
    (完全に)

まとめ

以上、この記事では「十分」について解説しました。

読み方十分(じゅうぶん)
意味ものごとが物理的に満たされていて、不足がない様子
「充分」との違い「充分」は主観で「十分」は客観
語源「数値的に満ち足りていること」を表す漢字から
類義語充分、充足、充実
対義語不十分、不足
英語訳sufficient(十分・充分)
plenty(たっぷり・十分の・充分の)
enough(足りている・十分の・充分の)
amply(十分に・充分に・ふんだんに)
fully(完全に)

「充分」との使い分けが正しくできるようにしておきましょう。