「嚆矢(こうし)」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「嚆矢」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「嚆矢」の意味をスッキリ理解!

嚆矢(こうし):かぶら矢・ものごとの始まり

「嚆矢」の意味を詳しく

「嚆矢」は、「かぶら矢・ものごとの始まり」という意味です。

それぞれの意味を詳しく見ていきましょう。

「かぶら矢」という意味

「嚆矢」には、「かぶら矢」という意味があります。

かぶら矢は、その名の通り、「かぶら」というパーツが取り付けられた矢のことです。

「かぶら」とは、以下のような木または鹿角(しかづの)で作られた長円形のパーツです。


[出典:https://www.e-yumiya.com/index.php?dispatch=products.view&product_id=268]
この形が植物の蕪(かぶら)に似ていたことから「かぶら」と呼ばれます。

かぶらは、中が空洞になっており、表面には穴が数個開けられています。

そのため、矢につけて飛ばされると、空気が中を通って音が鳴ります。

かぶらを付ける位置は、鏃(やじり)の根元の部分です。鏃とは、矢の先端に取り付けてあり射当てたとき突き刺さる部分です。

「ものごとの始まり」という意味

「嚆矢」には、「ものごとの始まり」「最初の部分」という意味があります。

現代において、「嚆矢」が使われる場合にはこちらの意味であることがほとんどです。

「嚆矢」の使い方

  1. 嚆矢から関わっていた企画なので、なんとしても成功させたい。
  2. あの店は、日本におけるパンケーキ専門店の嚆矢となった。
  3. このロボットは、最先端技術の嚆矢として知られている。

上のように、「始まり」「最初」などの意味として使われます。

「嚆矢」の由来

「かぶら矢」という意味と「ものごとの始まり」という意味の由来をそれぞれの見ていきましょう。

「かぶら矢」という意味の由来

「嚆矢」の漢字には以下のような意味があります。

  • :鳴り響く・叫ぶ
  • :弓の弦にかけて射るもの

「鳴り響く矢」という意味の漢字です。「嚆矢」を射ると、かぶらによって大きな音が出たため、このような漢字の表記が使われたと考えられます。

「ものごとの始まり」という意味の由来

もともと「嚆矢」は、「かぶら矢」という意味で使われていました。

そして、「かぶら矢」は、矢を放った際に大きな音が出ることから、戦いの開戦の合図として使われていました。中国ではかぶら矢を敵陣に向けて射ることで、戦の始まりを伝えていました。

この文化から「嚆矢」は、「ものごとの始まり」を表す意味でも使われるようになりました。

「嚆矢」の類義語

「嚆矢」には以下のような類義語があります。

  • かぶら矢:先にかぶらを取り付けてある矢
  • 先駆け(さきがけ):新しいことを真っ先にはじめること・物事のはじめとなること
  • 発端(ほったん):ものごとの始まり
  • 皮切り:物事のはじまり・何かが起こるきっかけとなるもの

最初に述べたように「嚆矢」には、「かぶら矢」という意味があります。しかし、「かぶら矢」には「ものごとの始まり」という意味はないので注意しましょう。

「嚆矢」の対義語

「嚆矢」には以下のような対義語があります。

「嚆矢」の英語訳

「嚆矢」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • start
    (始まる)
  • beggining
    (始まり)
  • whistling arrow used to signal the start of battle
    (戦の開始の合図として使われていた音の鳴る矢)

まとめ

以上、この記事では「嚆矢」について解説しました。

読み方嚆矢(こうし)
意味かぶら矢・ものごとの始めのこと
由来「鳴り響く矢」という意味の漢字
「嚆矢」が戦の始まりを伝えるものであったことから
類義語かぶら矢、先駆け、発端、皮切り
対義語終局、終焉
英語訳“start” (始まる)
“begging” (始まり)
“whistling arrow used to signal the start of battle”
(戦の開始の合図として使われていた音の鳴る矢)

「嚆矢」は、日常生活の中で頻繁に使われる言葉ではありませんが、この機会にしっかりと理解しておきましょう。