四字熟語「一顰一笑(いっぴんいっしょう)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「一顰一笑(いっぴんいっしょう)」です。

言葉の意味、使い方、由来、類義語についてわかりやすく解説します。

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「一顰一笑」とは?

一顰一笑(いっぴんいっしょう)顔に現れる、わずかな表情の変化。

「一顰一笑」の意味を詳しく


「一顰一笑」とは、わずかに顔をしかめたり、笑ったりというような、些細(ささい)な表情の変化を示す四字熟語です。

「顰(ひん)」は訓読みでは「顰(しか)める」と読みます。眉を寄せ、不機嫌そうな表情のことを表します。漢字は難しいですが、言葉としては聞いたことがある人も多いと思います。

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「一顰一笑」の使い方

「一顰一笑」は、文中では以下のように使われます。

  1. 相手の一顰一笑にまで気を配り、おもてなしをする。
  2. 国王は気分屋なので、部下は王の一顰一笑を伺いながら話さなければならない。

相手の表情や感情に深く注意する、といったような場面で使われることが多くあります。強い感情ではなく、ほんのわずかな表情の変化を表す点がポイントです。

「一顰一笑」の由来

「一顰一笑」は、中国の春秋戦国時代に書かれた『韓非子(かんぴし)』という本の一節が由来になっています。

以下は、元になった部分の原文と、その現代語訳です。

吾聞、明主之愛一嚬一笑

嚬有爲嚬、而笑有爲笑。

賢明な王は、部下の前で軽々しく感情の変化を顔には出さないものだと聞いた。

顔をしかめるときにはしかめるだけの、笑うときには笑うだけの、そうする理由があるのだ。

『韓非子』は中国、春秋戦国時代の人物である韓非(かんぴ)が書いた本です。当時の社会の様子や思想などを分析してまとめたもので、歴史書としても高い価値があります。

三国時代の有名な軍師である諸葛亮孔明が、幼い帝の教育のために『韓非子』を用いたという話も残されています。他にも、秦時代の王である始皇帝の愛読書でもあるほど、非常に優れた内容の本です。

『韓非子』は、「一顰一笑」だけでなく「逆鱗(げきりん)」や「信賞必罰(しんしょうひつばつ)」、「唯々諾々(いいだくだく)」など、有名な故事成語や四字熟語の由来になっています。

韓非
韓非は、法家として非常に有名な人物です。法家とは、国家は厳格に制定された法によって治められるべきだとする立場で、現代では法治主義とも言います。

韓非の時代には、他にもさまざまな学者や学説があり、まとめて諸子百家と呼ばれていました。孔子の儒家、老子の道家なども、そのうちのひとつです。

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「一顰一笑」の類義語

「一顰一笑」には、以下のような類義語があります。

  • 一喜一憂(いっきいちゆう):少しの状況の変化によって、喜んだり不安になったりすること。
「一顰一笑」は小さな表情の変化を表しますが、「一喜一憂」は比較的大きな感情の変化を表す点が異なっています。

感情に関連する四字熟語として、合わせて覚えておくとよいでしょう。

まとめ

以上、この記事では「一顰一笑」について解説しました。

読み方 一顰一笑(いっぴんいっしょう)
意味 顔に出る、わずかな表情の変化
由来 中国、春秋戦国時代の本『韓非子』より
類義語 一喜一憂(いっきいちゆう)

感情や表情に関する四字熟語は数多くありますが、意味もそれぞれ異なります。場面に応じて使い分けていきましょう。

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