「叱責(しっせき) 」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「叱責(しっせき)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「叱責」の意味をスッキリ理解!

叱責(しっせき):失敗などを叱りとがめること

「叱責」の意味を詳しく

「叱責」は、単に叱るのではなく、人の失敗や過ちなどの悪い点を責めて非難するという意味です。

そのため「叱責」は自分以外の人に対して使われる言葉で、自分に対して使うことはありません。

「叱責」の使い方

「叱責」の例文は以下の通りです。

  1. 世間では部下を叱責することに対する風当たりはますます強くなっている。
  2. 教師に叱責されたことがトラウマになっていて今でも鮮明に覚えている。
  3. 先輩部員の強い叱責で、新入部員は入部早々に辞めてしまった。
  4. 今回のプロジェクトで叱責を免れない重大な過ちを犯してしまった。

①の例文のように、「叱責」の最も一般な使い方は「叱責する」です。

「相手」の過失を責めるときに使われる表現で、特に責任を問われた際にその責任は相手にある場合に用いられます。

 

②の例文のように、自分が叱られるという場合は以下の受け身の表現が用いられます。

  • 叱責される
  • 叱責を受ける
  • 叱責をいただく

自分が過失をおかし、他人にお叱りを受け、咎められるような場面に使用します。

 

③の例文のように、「叱責」の強調表現には「厳しい叱責」や「強い叱責」という言い回しをします。

④の例文のように、自分が過ちやミスをしてしまって、叱責されることから逃れられない状況では「叱責を免れない」という表現がよく用いられます。

「叱責」の語源

「叱責」を構成する漢字の意味は、それぞれ以下の通りです。

  • :しかる。責める。とがめる。

  • :せめる。とがめる。

同じ意味・似た意味の組み合わせの言葉となっています。両者の漢字の意味からも他人を責めたりとがめたりする際に使う言葉であることが推測できます。

「叱責」の類義語

「叱責」には以下のような類義語があります。

  • 叱咤(しった):大声で叱ること。
  • 譴責(けんせき):しかり責めること。不正や過失などを厳しくとがめること。
  • 呵責(かしゃく):責め苦しめること。しかり責めること。
  • 非難(ひなん):欠点やあやまちなどを責めとがめること。

①の「叱咤」と比較し「叱責」は、手厳しく注意するというよりも、「お前の責任だ、何ていうことをしてくれたんだ」と、とがめるというニュアンスが強いです。

 

②の「譴責」は、ルール違反や、法律違反など、不正や過失をしてしまった人を、責め立てるような場面で使用されます。

「叱責」は、直接本人に対して怒鳴り散らすようなイメージですが、「譴責」の場合、職務上の過失などもっと重たいことに対しての処分といったイメージであると言えるでしょう。

また、「譴責」には「 懲戒処分のうち最も軽いもの。職務上の義務違反について警告し、将来を戒めること。」という意味もあるため、あまり日常生活では使用されない表現かもしれません。

 

③の「呵責」は、相手のしたことに対して、厳しく咎めて叱ることという意味です。

「良心の呵責」といった表現で使用される事が多く、自分のしてしまったことに対して罪悪感を感じ、良心が傷んでいる様子を表します。

「呵責」も「叱責」も相手のしたことに対して責め立てるようなニュアンスが含まれていますが、「叱る」というニュアンス的には「叱責」のほうが強いと言えるでしょう。

 

④の「非難」は、「叱責」のように叱ることはありませんが、人の過失や欠点を責めるという点で類似しています。「叱り責める」という意味の強い「叱責」とは微妙なニュアンスの違いがあります。

それぞれの類義語の例文は以下の通りです。

  • 先生は怒りを露わにして、烈火のごとく叱咤している。

  • 彼は潔く譴責を認めて、素直に処分を受けることにしました。

  • 当時の私はとにかく良心の呵責に堪えられませんでした。

  • 協調的ではない彼の態度を非難する。

「叱責」の対義語

「叱責」には以下のような対義語があります。

  • 称賛:言葉に出してほめる
  • 賞賛:ほうびとして財貨を与える
  • 絶賛:この上もなくほめること
  • 礼賛(らいさん):立派(な人)だと崇(あが)めたたえること

「叱責」の英語訳

「叱責」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • reprimand
    (叱責)

“reprimand”は、公式に叱責するという意味があるので、硬い表現になります。

  • reproach
    (叱責)

“reproach”は、「とがめる」という意味が強い表現になります。

それぞれの例文は以下の通りです。

  • I reprimanded my subordinate because he always comes up with excuses.
    (私は、言い訳ばかりすることで部下を叱りました。)
  • Her parents reproached her for lying.
    (両親は嘘をついたことで彼女をとがめた。)

まとめ

以上、この記事では「叱責」について解説しました。

読み方叱責(しっせき)
意味失敗などを叱りとがめること
語源「しかる」「せめる」「とがめる」という意味の漢字から
類義語叱咤、譴責、呵責、非難など
対義語称賛、賞賛、絶賛、礼賛など
英語訳reprimand、reproach(叱責)

日常的にはあまり使用しない言葉ですが、ビジネスシーンでは耳にする言葉だと思います。類義語とのニュアンスの違いを意識して使い分けましょう。