「真実一路」の意味とは?使い方から英語や対義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「真実一路(しんじついちろ)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「真実一路」をざっくり言うと……

読み方真実一路(しんじついちろ)
意味偽りのない真心をもって一筋に進むこと。
由来山本有三の小説『真実一路』から
類義語一意専心、一生懸命など
対義語薄志弱行、優柔不断、遅々延々など
英語訳path of sincerity(誠意の道)

「真実一路」の意味をスッキリ理解!

真実一路(しんじついちろ):偽りのない真心をもって一筋に進むこと

「真実一路」の意味を詳しく

真実一路(しんじついちろ)とは偽りのない真心をもって一筋に進むこと、またどこまでも真実を求めていくことを表す言葉となっています。

かなりポジティブな意味合いが強い言葉のため、優れた人格者を表す際や、目標の自分を表す際に使うことが多いです。

また、この言葉は「真実」と「一路」の2語から構成される言葉となっています。以下がその2語の意味です。

  • 真実:まこと。ほんとうのこと。
  • 一路:一筋の道。一筋の道をまっすぐに、ひたすら。
どちらも、肯定的な意味合いが強い言葉で、この2語の意味を組み合わせると、ただひたすら、一筋にほんとうのことを追い求めるという意味になることがわかります。

「真実一路」の使い方

  1. 私は真実一路な生き方を貫いている。
  2. 恋人を真実一路に愛することは男の義務である。
  3. 含みのない真実一路な意見を述べてくれた。

①においては、偽りの無い真心を持った生き方をすることを指しています。

②では、恋人を一途に誠実に愛するという意味を示しています。これは、浮気ばかりする人には縁のない言葉と言えるでしょう。

③は遠慮なく、筋の通った意見を述べている様子を表しています。ビジネスにおける重要な会議などでは、例文通りの状況が多く見られます。そのため、そのような状況を一言で表す言葉として、真実一路は使い勝手のよい言葉であると言えます。

「真実一路」の由来

「真実一路」は、山本有三の小説の題名『真実一路』から広まったとされています。

真実一路の由来となった小説家山本有三は、小説家の一面だけでなく、政治家としての一面も持ち合わせています。

しかも、文学、および政治の世界のどちらにおいても、一定以上の成果を挙げており、文学の分野では、大正から昭和にかけて多くの作品を世に生み出していたそうです。

また、政治の分野では、政治内派閥の緑風会と呼ばれる団体の中心人物として活躍しており、政治家として名の知れた人物だったようです。

「真実一路」の類義語

真実一路には以下のような類義語があります。

  • 一意専心:他に心を動かされず、ひたすら一つのことに心を集中すること。
  • 一生懸命:命をかけて物事に当たるさま。本気で物事に打ち込むさま。

どちらの類義語も肯定的な意味合いが強いことがわかります。

1つのことに打ち込むことは偽りのない真心おもって一筋に進むことに等しいため、以上のような言葉が類義語となっています。

「真実一路」の対義語

真実一路には以下のような対義語があります。

  • 薄志弱行:意思が弱く、決断力にかけること。
  • 優柔不断:ぐずぐずして物事の決断がにぶいこと。
  • 遅々延々:物事の進み具合が非常に遅く、時間がかかり、一向にはかどらないこと。

いずれの対義語も、否定的な意味合いが強い言葉となっていますね。

「真実一路」の英語訳

真実一路を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • path of sincerity
    (誠意の道)

上記の英語は直訳すると、”誠意の道”という意味になっています。

英語圏でもこの言葉は文学的な表現であり、小説や詩に用いられることが多いです。

まとめ

以上、この記事では「真実一路」について解説しました。

読み方真実一路(しんじついちろ)
意味偽りのない真心をもって一筋に進むこと。
由来山本有三の小説『真実一路』から
類義語一意専心、一生懸命など
対義語薄志弱行、優柔不断、遅々延々など
英語訳path of sincerity(誠意の道)

真実一路は小説の題名が由来の珍しい四字熟語となっています。

肯定的な表現になっているので、ぜひ今後使ってみてください。