「次第(しだい)」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「次第(しだい)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「次第」の意味をスッキリ理解!

次第(しだい):物事の現在までの成り行きや経過

「次第」の意味を詳しく

「次第」の概ねの意味は、物事の現在までの成り行きや経過です。

「次第」は名詞としてや、名詞について用いる場合と、動詞の連用形について用いる場合とで意味が異なるので、以下でその分類を解説します。

名詞としての意味
  1. 物事が行われる際の一定の順序 「卒業式の次第を書き出す」
  2. 今まで経過してきた状態 「今回の事件の次第を話す」
  3. 物事のそうなるに至った理由 「そんな次第ではいけない」
  4. その人の意向、その物事の事情のいかんによる 「あなた次第で決まる」
  5. 「次第に」の形:状態が少しずつ変わるさま 「次第にあたりは暗くなった」
動詞の連用形
  1. その動作が行われるままに 「手当たり次第買い漁る」
  2. その動作が済むとただちに 「終わり次第伺います」

様々な意味合いがありますが、大まかにくくると「物事の現在に至るまでの成り行き、経過、事情、いきさつ」という意味になります。

「次第」の使い方

  1. 弊社は海外進出に向けて準備を進めている次第です。
  2. 従業員の操作ミスによりエラーが発生した次第です。
  3. 詳しい日程についてわかり次第ご連絡いたします。
  4. 彼女の容態が次第によくなっている。

「次第」の使い方として、もっとも代表的なものは「次第です」です。ビジネスシーンでも多用されます。①、②の例文は、「次第です」を用いています。

①は「状況、経過」という意味合いで「次第」が用いられています。

仕事やプロジェクトなどでは、進捗を報告する機会が多くあります。そこで「現状このような状況です」という意味合いを「このような次第です」という言い回しで表現しています。

②はミスが発生した原因、理由を説明するために使います。謝罪やお詫びをする場面でも用いられますが、「次第」自体に謝罪の意味が込められている訳ではないので、そのような場合は謝罪の言葉と一緒に使うようにしましょう。

 

「次第です」を用いるにあたり、注意点を2つ紹介します。

  • 自分よりも上の立場の人にのみ使う
  • 「〜次第でございます」は間違い

「次第です」は取引先や上司など、自分よりも上の立場の人にのみ使います。同僚や部下には使わないので注意しましょう。

さらに、丁寧な表現にしようとして「〜次第でございます」などの過剰な敬語を用いてしまうと、くどい言い回しになり、かえって嫌味に聞こえてしまう場合があります。「次第です」だけで十分敬語表現になっています。

 

③、④の例文は「次第」の言い回しです。

③は、「その動作が済むとただちに」の意味で使われています。④は、「状況が少しずつ変わるさま」の意味で使われています。

「地獄の沙汰も金次第」とは
「次第」を使った慣用句として、「地獄の沙汰も金次第」というものがあります。これは地獄のような裁判でさえも金の力で有利になるという意味で、人生は全てお金に左右されることを表しています。

「次第」の語源

「次第」を構成する漢字の意味は、それぞれ以下の通りです。

  • :すぐ後に続くこと、物事の順序
  • :順序、順番

「第」は「第1回」などのように、後ろに数字を伴って順序を表す漢字です。「次」も「第」も順序、順番という意味なので、「次第」は「物事の成り行きや経過」を意味する熟語になりました。

「次第」の類義語

「次第」には以下のような類義語があります。

  • 所存:心中に思うとこと、考え
  • 首尾:物事の経過やはじめとおわり
  • 経緯:ことの成り行きやそれに伴う色々な事情
  • 状況:その場のありさま
  • 運びとなる:物事が進みある段階に至ること

「次第です」と同じように使われる表現が「所存です」です。「所存です」は「〜と考えています」「〜と思います」という意味で、自分が思っている今後の方向性などを説明する際に用います。

「次第」の英語訳

「次第」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • how, circumstance
    (なりゆき)
  • up to, depend on
    (その人の意向、その物事の事情のいかんによる)
  • as soon as
    (その動作が済むとただちに)

「次第」は多くの意味を含んでいるので、直訳できる英語表現はありませんが、それぞれの意味に合わせて訳すと、上記のような表現が「次第」の英訳になります。

まとめ

以上、この記事では「次第」について解説しました。

読み方次第(しだい)
意味物事の現在までの成り行きや経過
語源「すぐ後に続くこと」「順序・順番」という意味の漢字から
類義語所存、首尾、経緯など
英語訳how, up to, as soon as

「次第」は意味が非常に多くあるので、使い方も複雑です。正しい使い方ができるよう、今一度確認しましょう。