「所存(しょぞん)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「所存(しょぞん)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「所存」の意味をスッキリ理解!

所存(しょぞん):心に思っていること、考え

「所存」の意味を詳しく

「所存」は、「存ずるところ」を省略した表現です。「存ずる」とは、「思う」の謙譲語のため、「所存」も「思う」の謙譲語表現です。

「所存」は、基本的に「思います」と訳されますが、「思いを常に持ち続けたい」というニュアンスがあるため、意志を伝えたい場面などに用いられます。

「所存」は謙譲語であるため、基本的に目上の人に対し、使われます。相手に対し、自らがへりくだった表現になります。

「所存」と「意向」の違い

「所存」と同じように、「思い」や「考え」という意味を表す言葉に「意向」があります。しかし、この2つの熟語の使い方は異なります。

「所存」は、自分が行動の主となり、自分の考えを表します。一方で、「意向」は相手側の考えを指します。また、「所存」が敬語として用いられるのに対し、「意向」に敬語の意味はありません。

そのため、目上の人に対して用いる場合は、「ご意向」と形を変えて用います。

「所存」と「存じます」の違い

「所存」と似た意味を持った言葉に「存じます」があります。

この2つの語は、どちらも謙譲語であり、「思う」という意味を表すことが共通していますが、詳細な使い方は異なります。

「所存」が「~したいと思う」という意志を表すのに対し、「存じます」に意思のニュアンスはありません。「存じます」は、「思う」「知る」の謙譲語であり、ただ自分の考えることや知っていることを伝える際に用います。

 

この2つの語は、共通する漢字が用いられており、意味も似ているため混同しやすいので、気をつけましょう。

「所存」の使い方

  1. 誠心誠意、仕事と向き合う所存です。
  2. 今後は同じようなことのないよう、十分に注意してまいる所存です。
  3. 近々、ご挨拶に伺う所存でございます。

①の例文で、「所存」は「所存です」という形で用いられています。この例文で「所存」は「~したいと思う」という意志を表しています。

②の例文で、「所存」は「所存です」という形で用いられています。この例文は、謝罪文になっており、謝罪をする相手に対しての敬意を表すために謙譲語の「所存」が用いられています。

③の例文で、「所存」は「所存でございます」という形で用いられています。この例文で「所存」は、「つもりです」という意味で用いられています。

「所存です。」は謙譲語として用いられますが、「ご所存です。」は二重敬語となってしまうため、誤って用いないよう気をつけましょう。

また、「~と思う所存です。」は、「所存」に「思う」という意味があるため、意味が二重になってしまいます。こちらも誤用ですので注意してください。

「所存」の類義語

所存には以下のような類義語があります。

  • 意見(いけん):ある事についてもっている考え
  • 意向(いこう):どうしたいかに関する考え
  • 意思(いし):何かをしようという考え
  • 主張(しゅちょう):いつも持ち続けている強い意見
  • 所見(しょけん):意見、考え

これらの熟語は、「所存」の「思う」という意味に対する類語で、謙譲語表現はありません。

「所存」の英語訳

所存を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • think
    (考え)
  • intention
    (考え)
  • opinion
    (意見)

これらの英語訳は、「所存」の「考え」や「思う」に対する英語訳で、謙譲語表現はありません。

まとめ

以上、この記事では「所存」について解説しました。

読み方所存(しょぞん)
意味心に思っていること、考え
類義語意見、意向、意思など
英語訳think(考え)

「所存」は敬語であり、フォーマルな言葉であるため、普段の会話で用いられることはあまりありません。

しかし、ビジネスの場や、文書ではよく用いられる言葉であるため、しっかりと意味や使い方を理解し、失礼のないよう用いましょう。