「折衝(せっしょう)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「折衝(せっしょう)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「折衝」の意味をスッキリ理解!

折衝(せっしょう):利害関係が一致しない相手との問題を解決するために、駆け引きをすること

「折衝」の意味を詳しく


「折衝」とは、利害関係が一致しない相手との問題を有利に解決するために、駆け引きをすることです。また、その駆け引きそのものを指すこともあります。

最近では主に、利害関係が一致しない相手とお互いの要求を共有し合い、妥協して折り合いをつけるための話し合いを指す場合に用いられます。

ポイント
「折衝」は、国家間や組合や会社間などのように、公の事柄についてに用いられることが多い表現です。したがって、個人間や個人と団体間などの話し合いの場合に用いられません。

 

折衝を読み下すと、「衝(つ)くを折(くじ)く」となります。衝くとは、尖ったもので勢いよく当てるようにするという意味です。相手を攻撃するというニュアンスを表します。

また、折は、常用外の読み方に「くじける」という読み方があります。「おる」という意味のほかに、「くじく」「くじける」という意味を表します。

折衝は、「衝いてくる相手の矛先をくじくこと」つまり「交渉において相手の意見などをくじくこと」を表します。これを言い換えて、駆け引きをすることを意味するのです。

「折衝」の使い方

「折衝」は、以下のように使われます。

  1. 折衝力の高い彼は、社内で重宝されている。
  2. 国家間の話し合いは難航し、かなりの折衝を必要とした。
  3. こちらに有利な条件で契約するために、折衝を重ねた。

①の「折衝力」とは、交渉や駆引きをうまく進める能力のことです。自分たちにとって優位に話し合いを進められる人材は、どんな組織においても重宝されます。

②の例文は、国家間の決めごとについて、何度も話し合いが行われたという場面です。

③の例文は、有利な条件での交渉成立を達成するために何度も話し合いを重ねたというケースを表しています。

「折衝」の類義語

「折衝」には以下のような類義語があります。

  • 交渉(こうしょう):ある問題について相手と話し合うこと
  • 談判(だんぱん):事件や揉め事を決着させるために相手と話し合うこと
  • 渉外(しょうがい):外部と連絡や交渉をすること

「交渉」は、個人間から公の話し合いまで、広く使われる表現です。

「談判」は、前提として揉め事などが起こっている場合の話し合いを指すため、利害や意見が反しているようなピリついた雰囲気の話し合いであることが一般的です。「直談判」という言葉で聞き馴染みがあるのではないでしょうか。

「渉外」は、単純に「外」と「交渉する」という意味が合わさった言葉と覚えておきましょう。

「折衝」の英語訳

「折衝」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • negotiation
    (折衝、交渉)
    例:“He is improving in the skill in negotiations.” (彼は折衝の腕前が向上している。)
  • negotiate
    (折衝する、協議して取り決める)
    例: “I negotiate the price.” (価格について折衝する。)

まとめ

以上、この記事では「折衝」について解説しました。

読み方折衝(せっしょう)
意味利害関係が一致しない相手との問題を有利に解決するために、かけひきをすること
語源『晏子春秋』「内編・雑上」
類義語交渉、談判、渉外
英語訳negotiation(折衝、交渉)など

「折衝」は日常的に使われる言葉ではありませんが、ワンランク上の表現として覚えておくと良いでしょう。

「折衝」の意味を正しくおさえ、正しく使いこなせるようにしましょう。