今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「サービス」です。
「サービス」の意味・使い方・語源・類義語について分かりやすく解説します。
☆「サービス」をざっくり言うと……
英語表記 | サービス(service) |
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意味 | 人のために尽くすこと、形のないものを売るビジネス |
語源 | 英語の service |
類義語 | ヘルプ、アテンド |
「サービス」とは?
「サービス」の意味を詳しく
「サービス」は「人のために尽くすこと」が主な意味のカタカナ語です。しかし、一般的に持たれているイメージの「サービス」は、「人のために尽くす」ではなく、「接客」ではないでしょうか。こちらも「サービス」に該当します。
たとえば、ホテルに宿泊した場合、ルームマッサージや朝食バイキングなどを楽しむことができます。このようなおもてなしや、お客さんを喜ばせるビジネスを「サービス」と言います。
厳密にいうと経済用語では、「契約で売買した後にモノが残らず、効用や満足などを提供する業務形態」です。簡単に言うと「形のない物を売るビジネス」のことです。
よく「サービス」のことを「第三次産業」とも言います。「第三次産業」は、農業や工業など物品を売る仕事ではなく、形のないものを売る仕事のことです。具体的には、金融や情報通信業などが挙げられます。つまり、社会が発展して新しくできた仕事です。
「サービス」の使い方
- 我々のサービスは日本一である。
- 顧客に対して、新しいサービスを提供する。
- このホテルのサービスは一流なので満足している。
「サービス」を主に使用するのは、ビジネスの場面です。特に接客業は、お客さんを満足させる仕事のため「サービス」をよく使います。
たとえば、ホテルのスタッフはお客さんに気持ちよく利用していただく事を目的としています。この場合には、「サービスを提供する」とよく言います。
その他の使い方としては、「サービスする」「サービスを利用する」などがあります。これらの意味は異なっています。「サービスする」という使い方の意味は「値引きする」です。「割引する」「おまけする」という意味もあります。
①と②の例文に出てくる「サービス」は、「業務」と言い換えることができます。③の例文の「サービス」は接客のことです。
「サービス」の語源
「サービス」の語源は英語の service です。意味はカタカナ語とほぼ同じく、「他人に対する奉仕」「役に立つこと」です。
カタカナ語と違う意味としては、「ガスや電気を供給するための施設」「海軍などの兵役」という意味です。そのため、英語でserviceを使用する際は意味を間違えないようにしましょう。
service の動詞形は serve です。こちらは、「仕える」という意味です。この serve の語源をさらに辿ると、ラテン語の servus になります。これは「奴隷」という意味です。つまり、大昔には奴隷を使ってお金持ちの人が満足する生活を送っていました。
「サービス」の類義語
「サービス」には以下のような類義語があります。
- ヘルプ:手助け
- アテンド:付きそう
「ヘルプに入る」という言い方は、アルバイトなど仕事をしているときによく使う表現です。たとえば、休日にはショッピングセンターにお客さんがいっぱい集まります。その増えたお客さんの対応をするために、臨時で働くことを「ヘルプに入る」という事もあります。
「アテンド」は「付きそう」という意味のカタカナ語です。語源は英語の attend です。こちらは動詞なので、カタカナ語の「アテンド」も動詞です。名詞の場合は「アテンダント」を使い、たとえば「フライトアテンダント」などと言います。
また、「アテンド」が動詞でも「アテンド」のみで使うことはあまりありません。「アテンドする」というように使います。「アテンドする」の意味は「一緒について行く」です。上司が現場を視察する際に付き添うことや、取引先と接待を行うことも「アテンドする」に該当します。
まとめ
以上、この記事では「サービス」について解説しました。
英語表記 | サービス(service) |
---|---|
意味 | 人のために尽くすこと、形のないものを売るビジネス |
語源 | 英語の service |
類義語 | ヘルプ、アテンド |
「サービス」はとてもよく使う単語の1つです。お店に行けば何か「サービス」をしてもらうことは多いです。さらに現在ではスマホやインターネットが登場して、誰でも無料で楽しめる「サービス」が溢れています。「サービス」の意味を知っておくと、もっと楽しんで満足できるかもしれません。
ぜひこの記事で、「サービス」の意味や使い方を覚えて実際の生活でも役立てるようにしましょう。