四字熟語「先手必勝(せんてひっしょう)」の意味と使い方:例文付き

言葉

先手必勝とは「戦いでは、相手より先に行動すれば勝てるということ」という意味です。

日常会話でよく使うからこそ、間違った使い方をしたくないですよね。

将棋などのゲームで、先に攻撃した方が勝ちやすいことから生まれた語なのです。

この記事では、先手必勝の意味や使い方を詳しく解説します。

「先手必勝」の意味

先手必勝せんてひっしょう

戦いでは、相手より先に行動すれば勝てるということ

先手必勝は、「戦いの場面において、相手より先に行動すれば必ず勝てる」という意味です。

そこから転じて、「勝つ」だけでなく「成功する」という広い意味で使われます。

ここからは、先手と必勝の意味を解説します。

「先手」の意味

先手せんて

  1. 他の誰よりも早く行動すること。それによって有利になること
  2. 将棋や囲碁で、先に攻撃する方

先手必勝では①の意味で使われています。

「必勝」の意味

必勝は、「間違いなく勝つこと」という意味です。

「先手必勝」の表記

先手必勝は、以下のように表記することもあります。

  • 先手必笑

「勝」を「笑」に変えることで、「先に行動すれば笑うことができる」ことを表しています。

本来は誤用ですので、正式な文書などでは使わないように注意しましょう。

「先手必勝」の使い方

先手必勝は、以下のような場面で使います。

  • 将棋や囲碁などのボードゲーム
  • スポーツなどの勝負事
  • ビジネスシーン
  • 座右の銘

「勝つ」というポジティブな意味をもつため、座右の銘としても使われます。

例文を見てみましょう。

例文
  1. 一般的に、将棋は先手必勝だと言われており、プロの多くが先手を好む。
  2. スクープを狙う新聞や雑誌の記者には、他紙よりも早く、先手必勝で記事を書くことが求められる。
  3. この事業を成功させるためには、先手必勝を狙うことが不可欠だ。
  4. 彼はテニスの試合が始まると同時に、先手必勝とばかりに攻撃を仕掛けた。
  5. わが家の食卓は先手必勝のため、急がないとおかずを全部食べられてしまう。
  6. 「何事も先手必勝」が座右の銘であるため、迷っている暇があるのなら行動したい。

「先手必勝」の由来

先手必勝の由来は、将棋や囲碁などのボードゲームです

将棋や囲碁では、対戦する2人のことを以下のように呼びます。

  • 先手(せんて)
    先に攻撃する方
  • 後手(ごて)
    後に攻撃する方

先手の方が勝つ確率が高いとされているため、先に攻撃して勝つことを先手必勝と表現するようになりました。

「先手必勝」の類義語

先手必勝にはたくさんの類義語がありますが、以下の2通りに分けられます。

  1. 「有利に立てる」という意味を含むもの
  2. 「有利に立てる」という意味を含まないもの

それぞれ見ていきましょう。

類義語①「有利に立てる」という意味を含むもの

以下の類義語は、「相手より先に行動すれば、有利に立てる」という意味です。

  • 先発制人(せんぱつせいじん)
    他人より先に行動すれば、相手より有利な立場に立てる
  • 先即制人(せんそくせいじん)
    他人より先に行動すれば、相手より有利な立場に立てる
  • 先んずれば人を制す
    他人より先に行動すれば、相手より有利な立場に立てる
  • 早い者勝ち
    他人より先に行動した人が利益を得る
  • 先手圧勝(せんてあっしょう)
    相手より先に行動して、大きく引き離して勝つこと

類義語②「有利に立てる」という意味を含まないもの

以下の類義語は、「相手より先に行動する」という意味です。

  • 先制攻撃(せんせいこうげき)
    敵が戦いの準備などをしている間に、先に攻撃をしかけること
  • 先手を打つ
    ①囲碁や将棋において、相手より先に着手すること
    ②先に攻撃したり、攻撃に備えたりすること
  • 率先躬行(そっせんきゅうこう)
    人の先に立って、自分から行動すること
  • 機先(きせん)を制する
    先に行動して、相手の計画を壊すこと
  • 先鞭(せんべん)をつける
    他人より先に行動する
  • 先を越す
    他人より先に行動する
  • 抜け駆けする
    ①戦場で功績を得るために、隠れて自分だけ先に攻め入ること
    ②人を騙すなどして行動すること
  • 出し抜く
    相手が気を抜いている隙に行動したり、騙して行動したりすること

「先手必勝」の対義語

先手必勝には以下のような対義語があります。

  • 後手必勝(ごてひっしょう)
    後に行動した人が勝つこと
  • 後手(ごて)に回る
    相手に先に攻撃されたり抜かされたりして、受け身の立場になる
  • 急(せ)いては事を仕損(しそん)じる
    焦って行動すると失敗する
後手必敗(ごてひっぱい)とは言わない

後手必敗という四字熟語はありません。

なぜなら、「必ず負ける」とは言い切れないためです。

「先手必勝」の英語訳

先手必勝を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • First come, first served.
    (早い者勝ち。)
  • Whoever strikes first wins.
    (最初に攻撃した人が勝つ。)
  • victory goes to the one who makes the first move
    (勝利は最初に行動した人の元へ行く)
  • victory goes to the swiftest
    (人より先に行動を起こせば、必ず優位に立てる)
  • being quick to take action leads to victory
    (素早く行動することが勝利につながる)
  • The devil take the hindmost.
    (逃げ遅れた者はどうとでもなれ。)
  • The early bird gets the worm.
    (速い鳥が虫を捕らえる。)
  • The foremost dog catches the hare.
    (先頭の犬がウサギを捕らえる。)

「先手必勝」のまとめ

以上、この記事では先手必勝について解説しました。

読み方先手必勝(せんてひっしょう)
意味戦いでは、相手より先に行動すれば勝てるということ
由来将棋や囲碁などのボードゲーム
類義語先発制人
先即制人
先制攻撃 など
対義語後手必勝
後手に回る
急いては事を仕損じる
英語訳First come, first served.
(早い者勝ち。)
Whoever strikes first wins.
(最初に攻撃した人が勝つ。)
victory goes to the one who makes the first move
(勝利は最初に行動した人の元へ行く) など

先手必勝は、将棋や囲碁などの伝統的なゲームから生まれた四字熟語です。

勝負事に関わらず、行動を起こすなら早い方が良いに越したことはありませんので、いつも覚えておきたい考え方ですね。