「先方(せんぽう)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「先方(せんぽう)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「先方」の意味をスッキリ理解!

先方(せんぽう):相手の人、相手方

「先方」の意味を詳しく

先方は、「相手の人」「相手方」という意味です。相手の方や相手先を指す場合に使用され、ビジネスシーンで用いられます。

その場にいない「第三者」を指す言葉で、主に取引先の会社や相手先企業に対して用います。つまり社内での会話やメールに使用する、「身内同士でのコミュニケーション」に使うことが望ましい言葉です。

たとえば、社内での打ち合わせや報告、取引先についての話をする時に、お客様やクライアント様を「先方」と呼びます。全ての場面で使用できる言葉ではないので注意が必要です。

また、「先方」は「さきがた」と読むこともあります。その場合には、「少し前(先ほど)」という意味です。

「先方」の使い方

  1. その件に関しましては、先方に確認中です。
  2. 会議の日程については、先方に既に予定を伺っています。
  3. 先方の依頼を受け、来週の水曜日15時に伺うこととなっています。
  4. 体調不良につき、明日の打ち合わせの延期を伝えてください。先方へ連絡を入れてくださいますか。
このように、社内などの報告や連絡で用いることが最善です。

「先方」を使う際の注意点

先方は、お客様やクライアント様に関する言葉ですので、スムーズな使いこなしが重要です。以下の使い方をしっかりとマスターしましょう。

「先方を使用するときの注意点」
  1. 社内でのコミュニケーションでは「先方」、相手が目の前にいたら「御社」を使う。
  2. 「先方」の敬語は「先様(さきさま)」。「先方様」は不適切。

①に関しては上記の通り、「先方」は社内のコミュニケーションでのみ使用しましょう。

更に、目の前の相手には敬意を払った言い回しをする必要があります。その場合は、話し言葉で相手先企業を敬う表現である「御社(おんしゃ)」を使用しましょう。個人を指す場合には、「〇〇様」というように敬称を用います。

②は、よく間違えやすい誤用ですので、注意しましょう。「先方」の敬語は、「先様」と表します。意味は「相手、または話題に上っている人」を敬って言う言葉です。

しかし、「先方」に比べて古い印象を与え、不自然になる場合があります。「先方」や「〇〇様」でも充分に丁寧な表現です。

「先方」の語源

「先方」は、もともと「自分の向かう先」「目的地」といった意味があります。

そこから、ビジネスシーンにおける「向かう先」、つまり、「(取引先の)相手」といった意味も持つようになりました。

「先方」の類義語

先方には以下のような類義語があります。

  • 相手方(あいてかた):相手側、相手の人
  • 客先(きゃくさき):顧客や得意先の会社、もしくはその人のところ
  • 取引先(とりひきさき):取引をしている相手のこと

「先方」の対義語

先方には以下のような対義語があります。

「当方」と「弊社」は個人を指す言葉ではなく、「自分たち」というように集団に対して使う表現です。相手に対して、自分の企業・部署・チームなどを指す言葉として使用します。

なお、「先方」は身内で使う表現でしたが、「当方」と「弊社」は自分たちの会社を対外的に表現する際に使う言葉であるため、自社や同グループ内では使用しません。

身内の間で自分たちのことを話すときは、「当社」がふさわしい表現になります。

「先方」の英語訳

先方を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • the other party
    (先方、相手方)
  • responsible party
    (責任者、担当者)

「先方」を英語に直訳すると、”the other party”となります。この”party”は「パーティー」のことではなく、ビジネスシーンでよく使う「関係者」という意味です。

しかし、メールなどの文章で使う時は、”they” “he” “she”などを使うのが自然です。先方の性別や人数が曖昧な時は、”they”を使うのが無難です。

海外では、敬語表現に日本ほどのこだわりがありません。自分自身の使いやすい単語を用いることをお勧めします。

まとめ

以上、この記事では「先方」について解説しました。

読み方先方(せんぽう)
意味相手の人、相手方
語源「自分の向かう先」「目的地」というもとの意味からビジネスシーンに派生。
類義語相手方、客先、取引先
対義語当方
英語訳the other party(先方)

会話やメールが注目されやすいビジネスシーンでは、間違いなく使いこなす必要があります。ぜひ「先方」の使い方をマスターして、レベルアップを目指しましょう。