ことわざ「良薬は口に苦し」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「良薬(りょうやく)は口に苦し」です。

言葉の意味、使い方、由来、類義語、英語訳についてわかりやすく解説します。

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「良薬は口に苦し」の意味をスッキリ理解!

良薬(りょうやく)は口に苦し:自分のためになる注意や助言は、聞き入れがたいということ

「良薬は口に苦し」の意味を詳しく

「良薬は口に苦し」は、自分のためになる注意や助言は、聞き入れがたいという意味のことわざです。

「良薬口に苦し忠言耳に逆らう」と言う場合もあります。

他人からの注意や助言を「良薬」、聞き入れがたいことを「口に苦し」とたとえています。

また、言葉通りに「いい薬は苦い」という意味で使う場合もあります。

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「良薬は口に苦し」の使い方

「良薬は口に苦し」は、その時は辛くても、後になってためになるような時に使います。

  1. 友達からきつい言葉を言われた。良薬は口に苦しで、あとで役に立つと思って聞いた。
  2. 今すごく逃げたい気持ちでいっぱいだが、良薬は口に苦しと言うし、もう少し耐えてみよう。

「良薬は口に苦し」の由来

「良薬は口に苦し」の由来は、以下の3つの説が有力だと言われています。

『韓非子外儲編(かんぴしがいちょへん)』が出典とされる説

『韓非子外儲編』には、次のような文章があります。

夫れ良薬は口に苦し。而るに智者の勧めて之を飲むは、其の入りて己の病を已むるを知ればなり。忠言は耳に払らふ。而るに明主の之を聴くのは、其の功を致すべきを知ればなり。

意味は次の通りです。

病気によく効く薬は、苦くて飲みにくいものである。しかし、知恵ある者が苦い薬を飲むのは、薬が体内に入り病気を癒やすことを知っているからである。

人からの忠告や言動をいさめる言葉は聞いて気持ち良いものではないが、立派な人が注意や助言を聞くのは、政治を行うのに役立つことを知っているからである。

『孔子家語(こうしけご)』が出典とされる説

また、『孔子家語』には、次のような文章があります。

孔子曰はく、良薬は口に苦くして、病に利あり、忠言は耳に逆らひて、行ひに利あり

意味は次の通りです。

良薬は苦いが飲めば病気を治してくれる。忠言は聞きづらいが、行動のためになる。

「忠言」とは、忠告の言葉のことです。

『孔子家語』は、孔子の言葉をまとめた『論語』という本から漏れてしまった言葉をまとめた本だと言われています。

孔子は紀元前552年から479年の中国の春秋時代を生きた人で、儒教(じゅきょう)の元となる考えを広めた人です。

『史記』が出典とされる説

『史記』には、以下のような出来事が紹介されています。

 

戦で、秦の首都を攻め落とした劉邦(りゅうほう)は、宮殿にたくさんある財宝を独占しようとしました。家来はその行動をやめるよう注意しましたが、劉邦は聞き入れませんでした。

そこで、名軍師であった張良(ちょうりょう)は「自分のために言ってくれた忠告は聞き入れにくいけど、行動にはプラスになるはずだ」と言いました。

この張良の言葉をきっかけに劉邦は思いとどまったと言われています。

 

劉邦は、紀元前200年頃を生きた中国前漢時代の初代皇帝です。張良の役職である軍師は、戦略や戦術の指揮をとり、将軍を助ける仕事を担っていました。

この戦いにおける将軍は劉邦ではなかったのですが、実質の指揮をしていたのは劉邦だったため、劉邦の助けを張良がしていました。

一説によると、この出来事がきっかけとなり「良薬は口に苦し」ということわざができました。

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「良薬は口に苦し」の類義語

「良薬は口に苦し」には以下のような類義語があります。

  • 忠言耳に逆らう:忠告の言葉は、感情を害することがあるので、聞く人にとっては聞き入れにくいものであるということ

「良薬は口に苦し」の英語訳

「良薬は口に苦し」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Good medicine is (tastes) bitter to the mouth.
    (良薬は口に苦し。)
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まとめ

以上、この記事では「良薬は口に苦し」について解説しました。

意味 自分のためになる注意や助言は、聞き入れがたいということ
由来 『韓非子外儲編』、『孔子論語』、『史記』のいずれかを由来とする説が有力
類義語 忠言耳に逆らうなど
英語訳 Good medicine is bitter to the mouth.(良薬は口に苦し。)

いつの時代も、他人からの意見は聞き入れにくいけれども大切だということがわかります。

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