「了解」の意味とは?敬語?類語や英語から目上に使えるかまで解説

言葉

了解とは「意味や内容を理解し、認めること」「(哲学の概念で)自分の存在を把握すること」という意味です。

了解を目上の相手に使ってもよいか不安になりますよね。

結論から言うと、了解を目上の相手に使うことは避けた方が無難です。

この記事では、了解の意味や使い方に加えて、了承や承諾などとの違いについても解説します。

「了解」の意味

了解りょうかい

  1. 意味や内容を理解し、認めること
  2. (哲学の概念で)自分の存在を把握すること

②は哲学の概念であるため、主に①の意味で使います。

了解を分解すると、それぞれの漢字には以下のような意味があります。


  • よくわかる

  • わかる

つまり、「了」と「解」はどちらも「よくわかる」という意味をもつため、「物事の意味や内容を理解すること」を表します。

「了解」の表記

了解は、諒解とも表記します。

「諒」は常用漢字でないため、「了」を用いるほうが一般的です。

「了解」の使い方

了解の言い回しには以下のようなものがあります。

  • 了解を得る
    相手の了解を手に入れること
  • 暗黙の了解
    明言はしないが当事者間の理解や納得が得られていること

無線などの通信で、通信内容を受け取ったことを表す時にも用いられます。

例文を見てみましょう。

例文
  1. 上司から産休を取得することについて了解を得た。
  2. カラオケでは、みんなでマイクを回して順番に歌う暗黙の了解がある。

「了解」の敬語表現

了解を目上の相手に対して使う場合は、以下のような敬語表現を使います。

  • 了解です
  • 了解しました
  • 了解いたしました

それぞれの語は、以下のような人に使います。

目上の人
同格の人
目下の人
了解です
(丁寧語)
了解しました
(丁寧語)
了解いたしました
(謙譲語)

それぞれの語の使い方を、例文と一緒に見ていきましょう。

「了解です」の使い方

「了解です」は、了解を丁寧語にした表現です

同格の相手と目下の相手に対して使うことができます。

例文
  1. 部下:「プレゼン資料の作成が完了しました」
    上司:「了解です。後で確認します」
  2. A:「私宛てに電話があったら教えてください」
    B:「了解です」

「了解しました」の使い方

「了解しました」は、了解を丁寧語にした表現です

同格の相手と目下の相手に対して使うことができます。

例文
  1. 生徒:「大会があるため公欠届けを提出します」
    先生:「了解しました」
  2. A:「これが、1番テーブルのお客様の荷物です」
    B:「了解しました」

「了解いたしました」の使い方

「了解いたしました」は、了解を謙譲語にした表現です

謙譲表現であるため、目上の相手に使っても間違いではありません。

しかし、2000年代後半以降、「了解いたしました」を目上の相手に使うのは失礼であるという考えが一般的になりました。

そのため、目上の人に「了解いたしました」を使うのは避けたほうが無難です。

「了解」の類義語

了解には以下のような類義語があります。

了解と類義語の違いについて、詳しく見ていきましょう。

「了解」と「了承」と「承知」と「承諾」の違いとは?意味まで解説

「了解」と「了承」の違い

了解と了承は以下のような違いがあります。

了解了承
意味意味や内容を理解し、認めること相手の要求や事情などを納得して承知すること
ニュアンス①わかった
②認めた
①わかった
②しっかり認めた
使う相手同格、目下目下

了解と了承は、ニュアンスと使う相手が異なります

了解よりも了承のほうが「認めた」というニュアンスが強いです。

そのため、了承は目上の人が目下に対して使うことが多いです。

了承の例文を見てみましょう。

例文
  1. 部室の使用については山田先生の了承を得ています。
  2. 本製品は返品ができない旨を予(あらかじ)めご了承ください。

「了解」と「承知」の違い

了解と承知は以下のような違いがあります。

了解承知
意味意味や内容を理解し、認めること①事情などを知ること
②依頼などを受け入れること
ニュアンス①わかった
②認めた
①わかった
②依頼などを受け入れた
使う相手同格、目下目上

了解と承知は、意味と使う相手が異なります

了解は「理解した」という意味のみですが、承知は「理解した」と「依頼などを受け入れた」の2つの意味があります。

了解は同格や目下の相手に対して使いますが、承知は目上の相手に対して使います。

承知の例文を見てみましょう。

例文
  1. 新規事業の件、承知いたしました。
  2. お忙しいのは重々承知の上でお願いがあります。

「了解」と「承諾」の違い

了解と承諾は以下のような違いがあります。

了解承諾
意味意味や内容を理解し、認めること相手の要求を引き受けること
ニュアンス①わかった
②認めた
依頼などを受け入れた
使う相手同格、目下目上、同格、目下
使う場面幅広い契約や取引

了解と承諾は、使う相手と使う場面が異なります

了解は、様々な場面において、内容を理解したことを表します。

一方、承諾は、契約や取引の場面で、相手の要求を引き受けることを表します。

承諾の例文を見てみましょう。

例文
  1. 彼は年俸が300万円下がっても、契約を続行することを承諾した。
  2. 寮生が外泊する時は、先生から承諾を得てください。

「了解」と「理解」の違い

了解と理解は以下のような違いがあります。

了解理解
意味意味や内容を理解し、認めること物事がわかること
ニュアンス①わかった
②認めた
わかった
使う相手同格、目下目上、同格、目下

了解と理解は、使う相手が異なります。

了解は目上の相手に使うことは不適切とされています。

一方、理解は、敬語表現にすれば目上の相手に使うことができます。

理解の例文を見てみましょう。

例文
  1. 理解いただきありがとうございます。
  2. お客様のご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

「了解」の言い換え表現

了解は、次のような表現に言い換えることができます。

  • わかりました
  • かしこまりました
  • 承りました

「了解」の英語訳

了解の英語訳は、多くの表現があります。

かしこまった表現と、くだけた表現に分けて見ていきましょう。

英語訳①かしこまった表現

社外の人などに使う表現は以下のようなものがあります。

  • Roger
    (了解)
  • OK
    (問題なしです)
  • I understood.
    (了解しました)
  • I understand it.
    (わかりました)
  • Understood
    (了解しました)
  • understanding
    (理解)
  • Yes
    (はい)
  • I see.
    (了解しました)
  • I agree to that.
    (私はそれを了解します)
  • I get the point.
    (要点を理解しました)
  • Certainly.
    (かしこまりました)
  • noted
    (了解しました)

英語訳②くだけた表現

親しい関係の人に使う表現は以下のようなものがあります。

  • I got it.
    (わかった)
  • You got it.
    (了解しました)
  • Yeah
    (ええ)
  • Yea
    (うん)
  • Yup
    (うん)
  • okey dokey.
    (オーケーオーケー)
  • All right.
    (了解)
  • Sure thing.
    (承知しました)

「了解」のその他の言語の訳

英語に限らず、了解を表す言葉は世界中にあります。

それぞれの言語での了解について詳しく見ていきましょう。

「了解」の中国語

中国語で了解は、次のような表現になります。

了解の中国語
    • 懂了(ドンラ)
      (本質的なことを理解した)
    • 明白了(ミンバイラ)
      (わからないことがはっきりした)
    • 知道了(チーダオラ)
      (情報を知った)

依頼に対して了承する時の了解は、次のような表現になります。

了解の中国語
  • 可以(クァーイー)
    (OK)
  • (シン)
    (OK)

「了解」の韓国語

韓国語で了解は、次のような表現になります。

了解の韓国語
  • 알았어요(アラッソヨ)
    (わかった)
  • 좋아요(チョアヨ)
    (オッケー)
  • 알아들었어요(アラドゥロッソヨ)
    (了解しました)
  • 이해했어요(イへヘッソヨ)
    (理解しました)

「了解」のまとめ

以上、この記事では了解について解説しました。

読み方了解(りょうかい)
意味意味や内容を理解し、認めること
(哲学の概念で)自分の存在を把握すること
言い換え表現わかりました
かしこまりました
承りました
類義語了承
承知
承諾 など
英語訳Roger(了解)
OK(問題なしです)
I got it.(わかった) など
その他の言語の訳懂了
明白了
알았어요 など

了解は、誰に対して使うかによって、失礼な表現となってしまうこともあります。

相手や状況に合わせて、うまく使い分けられるといいですね。