ことわざ「類は友を呼ぶ」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「類は友を呼ぶ」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳・中国語についてわかりやすく解説します。

「類は友を呼ぶ」の意味をスッキリ理解!

類は友を呼ぶ:考え方や趣味が似た者同士は気が合い、自然に集まるということ

「類は友を呼ぶ」の意味を詳しく


「類は友を呼ぶ」は、考え方や趣味が似た者同士は気が合い、自然に集まるということを意味することわざです。

たとえば、同じ夢を持つ人同士や、野球観戦が好きな人同士が仲良くなり、集まる場合に使用します。

また、このことわざでは、共通点の良し悪しは問いません。そのため、「犯罪をする」「性格が悪い」「うそつき」といった悪い人同士が集まる、という意味でも使用します。

「類は友を呼ぶ」の「類」「友」はそれぞれ以下のような意味です。

  • :似た者同士の集まり
  • :友人や仲間

「類は友を呼ぶ」の悪い意味

「類は友を呼ぶ」は「悪い人の周りには悪い人が集まる」というニュアンスで使われることがあります。

たとえば、「犯罪をする」「性格が悪い」「うそつき」といった悪い人の周りに同じような人が集まる、という意味にもなるのです。

「類は類を呼ぶ」は間違った表現

「類は類を呼ぶ」は間違った表現なので注意しましょう。

ただ、「類は類を呼び友は友を呼ぶ」という表現なら正しい表現になります。

「類は友を呼ぶ」の別表記

「類は友を呼ぶ」には以下のような別表記があります。

  • 類は友を集める
  • 類は類を呼び友は友を呼ぶ
  • 類友(るいとも)
  • 類は友を以(もっ)て集まる
  • 類を以(もっ)て集まる

ちなみに「類友」は若い世代特有の言い回しで、「類は友を呼ぶ」を短縮した形です。

「類は友を呼ぶ」の使い方

  • 長崎県出身の僕は、入学してすぐに、佐賀県出身の田中と福岡県出身の鈴木と仲良くなった。九州出身者でいつのまにか集まっていたが、これが類は友を呼ぶということか。
  • あのテニスサークルは、大してテニスもせずに、酒やタバコに明け暮れている。新しく入会するのも、ろくでもない奴らばかりだ。類を友を呼ぶとは、よく言ったものだ。
  • この会社は1年前にできたばかりだが、優秀で志が高い人間が集まっている。そして、優秀な人が会社に増えると、さらに優秀な人がうちの会社に興味を持つ。類は友を呼ぶ好循環になっていて、うれしい。
「類は友を呼ぶ」は、共通点がある人が集まった時に使います。共通点は、考え方や趣味以外にも、性格や出身地などが考えられます。

➀の例文では、同じ出身地の人が集まることについて、「類は友を呼ぶ」と表現しています。

➁の例文では、怠惰な人が同じサークルに集まることについて、「類は友を呼ぶ」を使っています。

一方、➂の例文では、志が高く、優秀な人が集まる会社について、「類は友を呼ぶ」を使用しています。

「類は友を呼ぶ」の由来

「類は友を呼ぶ」の由来は、古代中国で書かれた『易経(えききょう)』という本です。

その中の「類は友を以(もっ)て集める」という記述が、「類は友を呼ぶ」の由来になりました。

日本では江戸時代ごろから「類は友を集める」「類を以て友とす」などの形で用いられるようになりました。

これが明治時代ごろになると「類は友を呼ぶ」という現在の形で用いられるようになりました。

『易経』とは?

『易経』は当時の中国で研究されていた占いや風水に関する本です。

儒教において重要視されている本のひとつでもあります。

「類は友を呼ぶ」の類義語

「類は友を呼ぶ」には以下のような類義語があります。

  • 同類相(あい)求む:同種の者同士は自然に寄り集まるということ
  • 似た者夫婦:性格などがよく似ている夫婦
  • 似るを友:境遇や性格が似ている人同士が親友になること
  • 牛は牛連れ、馬は馬連れ:似た者同士は集まりやすいということ
  • 目の寄る所へ玉も寄る:似た者同士は自然に寄り集まるということ
  • 同気相求む(どうきあいもとむ):気の合う者同士は自然と寄り集まるということ
  • 蓑(みの)のそばへ笠(かさ)が寄る:気が合う者同士は互いに親しみ集まる
  • 蛇(じゃ)の道は蛇(へび):同類がすることは仲間ならすぐわかるということ
  • 同じ穴のムジナ:一見関係ないようでも実は仲間であること

「目の寄る所へ玉も寄る」は、同類が集まることのたとえです。

目が移動する方向に、瞳も動くことからできた表現です。

「類は友を呼ぶ」の対義語

「類は友を呼ぶ」には以下のような対義語があります。

  • 鶏群(けいぐん)の一鶴(いっかく):平凡な人の中に、優秀な人が一人混じっていること
  • 掃き溜めに鶴(つる):つまらない人の中に、優秀な人が一人混じっていること
  • 万緑叢中(ばんりょくそうちゅう)紅(こう)一点:多くのものの中に、ひとつ優れたものが混じっていること
  • 同族嫌悪(どうぞくけんお):自分と似た者に対して嫌悪感を抱くこと

「鶏群の一鶴」は、鶏の群れの中に、一羽の鶴が混じっている様子が元となってできたことわざです。

「類は友を呼ぶ」の英語訳

「類は友を呼ぶ」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Birds of a feather flock together.
    (同じ羽の鳥は、一緒に集まる。)
  • Like attracts like.
    (似た人は似た人を惹きつける。)
  • Great minds think alike.
    (優れた考え方は、似る。)

“flock” は、「群がる」「集まる」という意味の動詞です。

“like” は、「好き」という意味の動詞で使うことが多いです。しかし、この場合は「同類」「似ている人」という意味の名詞として使用しています。

“mind” は名詞としては「心」という意味が有名ですが、「優れた知性を持つ人」という意味もあります。

そのため、 “Great minds” を直訳すると、「非常に優れた知性を持つ人」という意味になります。

「類は友を呼ぶ」の中国語

「類は友を呼ぶ」を中国語にすると以下のような表現になります。

物以类聚(ピンイン:wù yǐ lèi jù)

まとめ

以上、この記事では「類は友を呼ぶ」について解説しました。

意味考え方や趣味が似た者同士は気が合い、自然に集まるということ
由来『易経(えききょう)』の「類は友を以て集める」という記述
類義語同類相求む、似た者夫婦、似るを友など
対義語鶏群の一鶴、掃き溜めに鶴、万緑叢中紅一点など
英語訳Birds of a feather flock together.(同じ羽の鳥は、一緒に集まる。)
中国語物以类聚(ピンイン:wù yǐ lèi jù)

人は、相手が自分と何かしらの共通点を持っていると、親近感が湧きます。

また、共通の話題に繋がるため、会話が盛り上がりやすくなります。

もし仲良くなりたい人がいたら、「類は友を呼ぶ」ということわざを信じて、相手との共通点を見つけてみてはいかがでしょうか。