「王道(おうどう)」とは?意味や使い方をわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「王道(おうどう)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「王道」の意味をスッキリ理解!

王道(おうどう):楽なやり方、物事を実行する際に最も適したやり方

「王道」の意味を詳しく

王道は、楽なやり方や最も適したやり方を意味する言葉です。また、近年では「定番の方法」や「正統な方法」という意味でも使われるようになりました。

 

そして、王道を含む言葉として「王道展開」や「王道的」という言葉が存在します。

これらの表現も、王道の元々の意味である「楽なやり方」というニュアンスは含まれておらず、近年よく使われる「定番の方法」というニュアンスが強くこめられた言葉です。

  • 王道展開:漫画やアニメなどで様々な作品が採用している一般的な展開のこと
  • 王道的:あるカテゴリーに属するものの中でも、カテゴリーを代表するようなものに対して使われる表現

この中でも「王道展開」は「つまらない訳ではないが物足りなさを感じる」という、ネガティブな意味を含んでいる言葉です。

「王道」の使い方

  1. 足が速くなる方法に王道なしだ。
  2. このドラマはいわゆる王道展開で話が進む。

上記の一つ目の例文のように、王道は「〇〇王道なし」と表現をすることもあります。

「王道」の語源

王道には、中国で成立したという説や英語の “royal road” が元となっているという説、アケメネス朝ペルシアに存在していた「王の道」が由来となっている説など様々な語源が存在します。

中国説

中国ではかつて、儒家思想(じゅかしそう)という孔子の教えが流行っていました。そのため、王様たちは儒家思想に基づいた統治を行っていました。

このような政治を行っていた代表的な先王として、尭(ぎょう)や舜(しゅん)という人物が存在します。彼らは儒家思想に基づき、仁徳溢れる政治を行っていました。このような仁徳に溢れる政治を総称して、王道と呼んでいました。

この王道は儒家思想の中でも理想的なものであると考えられており、孟子(もうし)によって大成されました。

英語説

英語の “royal road” は、「安易な道、楽な道」という意味です。この言葉を直訳し、王道という表現が生まれたとも考えられています。

この表現が使われたエピソードとして、ある数学者がエジプト王の学問に関する問いに対し、 “There is no royal road to learning”(学問に王道なし)と答えたというものがあります。

このエピソードでは「学問を学ぶのに楽な方法はない」と言っているため、ここから王道=楽な方法となったと考えられます。

アケメネス朝ペルシア説

アケメネス朝ペルシアには、「王の道」と呼ばれる首都スーサからサルディスまでを繋ぐ道が存在していました。

この道が二つの地点を容易なルートかつ最短距離で繋いでいたため、そこから王道=楽な方法となったと考えられています。

「王道」の類義語

王道には以下のような類義語があります。

  • 早道:通常よりも早く目的地に到達できる道
  • 定番:カテゴリーの中で最も一般的なもの
  • 正攻法:正面から堂々と攻める攻め方
  • 定石:物事を処理する際の定番のやり方

この中で、王道の本来の意味である「楽な方法」の類義語は「早道」です。他の3つの類義語は、近年使われるようになった「正統な方法」という意味の方の類義語です。

「王道」の対義語

王道には以下のような対義語があります。

  • 覇道:武力や計略によって政治を行う方法

覇道は王道と同じく、かつての中国で執られていた政治形態の一つです。儒教の政治理念が元となっています。

「王道」の英語訳

王道を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • royal road
    (王道)
  • easy way
    (容易な道)
  • standard
    (定番)

王道を本来の「楽な道」のニュアンスで使用する場合には、 “easy way” という訳語を、また「正統な方法」というニュアンスで使う場合には “standard”が訳語となります。

まとめ

以上、この記事では「王道」について解説しました。

読み方王道(おうどう)
意味楽なやり方、物事を実行する際に最も適したやり方
語源中国説、英語の “royal road”、アケメネス朝ペルシア説
類義語早道、定番など
対義語覇道
英語訳royal road(王道)・standard(定番)

このように、王道の本来の意味は楽な方法です。正しい意味を知らずに使うことが多いため、意味や使い方を適切に把握しましょう。