「迂遠(うえん)」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「迂遠(うえん)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「迂遠」の意味をスッキリ理解!

迂遠(うえん):回りくどいこと、世の中の事柄に疎いこと

「迂遠」の意味を詳しく


「迂遠」とは、言葉の言い回しや手段などが回りくどく分りづらいことや、そのために実用に向かないことを指す熟語です。また、世の中の事柄に疎く、浮世離れしている様子を表すこともあります。

「迂」は主に「遠回りする」「世の中に疎い」という二つの意味で使われる漢字です。「遠回りする」という意味で用いられている熟語には、「迂回(うかい)」「迂路(うろ)」などがあります。一方「世の中に疎い」という意味では「迂闊(うかつ)」があります。

「迂遠」の中では、「迂」の持つ意味のうち「遠回りする」の方が強く反映されています。ぐねぐね曲がって遠回りをする、という字の意味から、「回りくどいこと」を表す熟語になりました。

「迂遠」の使い方

「迂遠」は文中では以下のように使われます。

  1. 迂遠な表現を多用する彼の説明は、非常に分りにくい。
  2. そんな迂遠な方法では、いつまで経っても終わらないだろう。
  3. その人は、山にこもって自給自足の生活をする迂遠な人物だ。

「遠回しすぎて要領を得ない」という意味で用いられることが多くあります。強くはありませんが、相手を否定する意味を持つ言葉なので使い方に注意しましょう。

①と②は「回りくどい」、③は「世の中に疎い」という意味で使われています。③のような使い方をすることは少ないですが、覚えておくとよいでしょう。

「迂遠」の類義語

迂遠には以下のような類義語があります。

  • 婉曲(えんきょく):直接的でなく遠回しに言うこと
  • 間接(かんせつ):間に物を置いて事を行うこと、遠回しに意図を伝えること
  • 冗長(じょうちょう):文章や話に無駄な部分が多く、長いこと

「婉曲」は「婉曲迂遠(えんきょくうえん)」と四字熟語として使われることもあります。「婉(えん)」は「おしとやかで美しいこと、穏やかであること」を表す漢字です。

「婉曲」「間接」は、直接的に伝えると角が立ってしまうときなど、必要があって遠回しに伝えることを表す熟語です。一方で、「迂遠」は、不必要に遠回りであるというニュアンスを含んでいます。

また、「冗長」には「遠回りである」という意味はありません。単に、不必要に話が長いことを表します。「冗長」「迂遠」は、「もっとわかりやすく、短く伝えてほしい」という場面で使われます。

「迂遠」の対義語

「迂遠」には以下のような対義語があります。

  • 卑近(ひきん):身近でわかりやすいこと
  • 直截(ちょくさい):回りくどくなく、はっきり表すこと
  • 端的(たんてき):はっきりと要点を捉えていること

「卑近」の「卑」は、訓読みでは「卑(いや)しい」と読みます。あまりいいイメージのない漢字ですが、ここでは「高尚すぎず身近である」という良い意味で用いられています。

「迂遠」の英語訳

「迂遠」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • roundabout
    (遠回りの、間接的な)
  • circuitous
    (回りくどい、遠回りの)
  • indirect
    (遠回りの、間接的な)

「迂遠」の英語訳には、上記のように「遠回り」という意味を含むものが該当します。これらの英単語を用いた例文は以下のようになります。

例文
  • That advice was a roundabout way of saying things.

    (そのアドバイスはとても回りくどい表現をされていた。)

  • His explanation was circuitous.

    (彼の説明はとても迂遠だ。)

  • I said an indirect answer.

    (私は遠回しな答えを口にした。)

まとめ

以上、この記事では「迂遠」について解説しました。

読み方迂遠(うえん)
意味回りくどいこと、世の中の事柄に疎いこと
類義語婉曲、間接、冗長
対義語卑近、直截、端的
英語訳roundabout、circuitous、indirect

意味や使い方をしっかり覚えて、使ってみてください。