ことわざ「李下に冠を正さず」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「李下(りか)に冠(かんむり)を正(ただ)さず」です。

言葉の意味、使い方、由来、類義語、英語訳についてわかりやすく解説します。

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「李下に冠を正さず」の意味をスッキリ理解!

李下(りか)に冠(かんむり)を正(ただ)さず:誤解を招くような行動はすべきではないということ

「李下に冠を正さず」の意味を詳しく

「李下に冠を正さず」は、誤解を招くような行動はすべきではないという意味のことわざです。

李とはスモモのことです。スモモの木の下で冠を被り直したことで、スモモの実を盗んでいるのではないかと疑われた出来事が表現されています。

現代語に直すと「スモモの木の下では冠を直すな」となります。

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「李下に冠を正さず」の使い方

  1. 李下に冠を正さずというし、休みの日に取引先の業者と会うのはやめた方がいい。
  2. あの業者の接待は受けるべきではない。李下に冠を正さずというだろう。

「李下に冠を正さず」の由来

「李下に冠を正さず」は、「君子行」という楽府(がふ)詩の一節が引用されたことわざです。楽府詩は、漢詩の形式の1つです。

楽府とは、中国の漢時代に設立された民間の詩歌を収集する役所のことです。ここで収集されたものの一つである「君子行」は、作者不明の詩集で、音楽と一緒に語るものであったと言われています。

 

「李下に冠を正さず」の原文は次の通りです。

君子防未然、不處嫌疑間。瓜田不納履、李下不正冠。

書き下し文は次の通りです。

君子は未然に防ぎ、嫌疑(けんぎ)の間に處(お)らず。瓜田(かでん)に履(くつ)を納(い)れず、李下に冠を正さず

さらに、現代の日本語にすると次のような意味になります。

人格者は人から疑われることを未然に防ぎ、初めから疑わしい振る舞いをしないものである。瓜畑で靴をはき直すためにしゃがんでいれば瓜泥棒と疑われるし、スモモの木の下で冠を直そうと手を伸ばせばスモモ泥棒と疑われるだろう。
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「李下に冠を正さず」の類義語

「李下に冠を正さず」には以下のような類義語があります。

  • 瓜田(かでん)に履(くつ)を納(い)れず:人に疑われるようなことはするべきではないということ
  • 瓜田李下(かでんりか):誤解を招くような行動はすべきではないという意味

二つ目の「瓜田李下」は、「李下に冠を正さず」を四字熟語にしたものです。

「李下に冠を正さず」の英語訳

「李下に冠を正さず」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • He that will do no ill, must do nothing that belongs thereto.
    (悪事をすまいと思う者は、悪事と思われることをしてはならない。)
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まとめ

以上、この記事では「李下に冠を正さず」について解説しました。

読み方 李下(りか)に冠(かんむり)を正(ただ)さず
意味 誤解を招くような行動はすべきではないということ
由来 「君子行」という楽府詩の一節が引用されている
類義語 瓜田に履を納れず、瓜田李下など
英語訳 He that will do no ill, must do nothing that belongs thereto.(悪事をすまいと思う者は、悪事と思われることをしてはならない。)

どんな状況であっても、誤解を招いて何かが面倒になることは避けたいですね。

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