故事成語「瓜田に履を納れず」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「瓜田に履を納れず(かでんにはくつをいれず)」です。

「瓜田に履を納れず」の意味、由来、例文、英語訳についてわかりやすく解説します。

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「瓜田に履を納れず」の意味をスッキリ理解!

瓜田に履を納れず:疑われるような行為は避けよという戒め

「瓜田に履を納れず」の意味を詳しく

「瓜田に履を納れず」とは、疑われるような行為は避けよという戒めです。

ちなみに、「履を入れる」は「靴に足を入れる」という意味です。

 

そして、「瓜田に履を納めず」「瓜田の履」などと言うこともあります。

また、「瓜田に履を納れず李下に冠を正さず(かでんにくつをいれずりかにかんむりをたださず)」と続けて言うこともあります。

ちなみに、「正しい人は危険なものに近づかない」という意味で使うのは間違いなので注意が必要です。

これは「君子は危うきに近寄らず」との混同です。

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「瓜田に履を納れず」の例文

  1. 瓜田に履を納れず」と言うだろう。わざわざ疑われるようなことはするな。
  2. 瓜田に履を納れず」の教えを守って、満員電車では手を上にあげ、痴漢と勘違いされないようにしている。
  3. それは怪しまれても仕方がない、次からは瓜田に履を納れないようにするんだな。

➌のように、「納れず」を活用させることもあります。

「瓜田に履を納れず」の由来

「瓜田に履を納れず」の出典は『文選(もんぜん)』の「古楽府(こがふ)・君子行」という章です。

この章には「君子は未然を防ぎ、嫌疑の間(かん)に処(お)らず、瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず」という言葉が出てくるのです。

この言葉は「優れた人物は事件が起こる前にそれを予防し、あらぬ疑いを抱かれるような立場に身を置かない。瓜(うり)の畑では靴をを履きなおすようなことはせず、スモモの木の下では曲がった冠(かんむり)を正すようなことはしない」という意味を表しています。

 

もし瓜の畑で靴を履きなおしてしまうと、瓜を盗んでいるのではないかと疑われてしまいますよね。

『文選』

『文選』は中国の南北朝の時代、昭明太子(しょうめいたいし)によって編纂された詩文集です。

文学者131名による800余りの作品を37のジャンルに分類して収録しています。

そして、この本は多くの文学作品を網羅しているため、中国古典文学の研究者にとっては必読書とされています。

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「瓜田に履を納れず」の英語訳

「瓜田に履を納れず」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • He that will do no ill, must do nothing that belongs thereto.
    (悪事をすまいと思うものは悪事と思われることもしてはならない)

まとめ

以上、この記事では「瓜田に履を納れず」について解説しました。

読み方瓜田に履を納れず(かでんにはくつをいれず)
意味疑われるような行為は避けよという戒め
由来『文選』の文章から
英語訳He that will do no ill, must do nothing that belongs thereto

悪いことをしていはいけませんが、疑われるようなこともするべきではないんですね。

私たちも「瓜田に履を納れず」に生活していきたいものです。

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