「放念(ほうねん)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「放念」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・「放念」と「失念」の違い・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「放念」の意味をスッキリ理解!

放念(ほうねん):気にかけないこと・心配しないこと・忘れること

「放念」の意味を詳しく

「放念」とは、「気にかけないこと・心配しないこと・忘れること」です。

「忘れる」と言うと、マイナスのイメージを持つ人もいると思いますが、「放念」は基本的にプラスの意味で使われます。

つまり、「忘れてはいけないことを忘れてしまう」という意味ではなく、「忘れたほうがいいことを忘れる」という意味なのです。

「無責任」という意味ではなく、「必要以上に心配しない」「あまり気にしすぎない」という意味です。

「放念」の使い方

「放念」は、以下のように「ご放念ください」という形で使われることがほとんどです。

  1. 本社のサービスをご利用でない場合は、このメッセージはご放念ください。
  2. 見積もり作成依頼についてはご放念いただけるでしょうか。
  3. 先ほどのメールはご放念ください。

「ご放念」は、「放念」に「御」をつけて、丁寧にした言葉遣いです。この形で使われることがほとんどです。

丁寧語なので、自分ではなく相手に使うという点に注意しましょう。

自分がミスをしてしまったときなどに、「気にしないでください」「忘れてください」という意味で「ご放念ください」が使われます。

 

➊の場合、「案内に対して該当しない人物がいるため、そのような人は無視してください」という意味で使われています。

➋では、「依頼するはずだったものをなかったことにしたいので、依頼については忘れてください」という意味で使われています。

➌では、勘違いや間違いでメールを送ってしまった相手に対して、「忘れてください」という意味で使われています。

「放念」の語源

「放念」の漢字には、以下のような意味があります。

  • :束縛を解く・自由にする
  • :思うこと・気を付けること

つまり、「放念」は「考えることから自由になる」という意味の漢字であることがわかります。

「放念」の類義語

「放念」という単語を単体で使うことは非常に少ないため、「ご放念ください」という表現の類義語を見ていきましょう。

「ご放念ください」には以下のような類義表現があります。

  • お忘れください:「忘れてほしい」の丁寧な表現
  • ご容赦(ようしゃ)ください:「許してほしい」の丁寧な表現
  • お見捨ておきください:「気にかけないでほしい」の丁寧な表現

「放念」と「失念」の違い

「放念」と間違われやすい言葉として「失念(しつねん)」があります。

「失念」とは、「うっかり忘れること」「ど忘れ」という意味の謙譲語です。つまり、「忘れていました」のへりくだった表現です。

「知らなかった」という意味ではなく、「知っていたはずなのに、うっかり忘れていた」という意味です。

「放念」はへりくだった言い方であるため、相手にしか使わない言葉ですが、「失念」は逆に自分にしか使うことができないので注意しましょう。

「放念」の対義語

「放念」には以下のような対義語があります。

  • 懸念(けねん):気にかかって不安がること・心配すること
  • 執着(しゅうちゃく):深く思い込んでどうしても忘れ切れないこと

どちらも、「気にしない」「忘れる」という意味の「放念」の対義語であると言えます。

「放念」の英語訳

「放念」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • disregard
    (無視する)
  • don’t be concerned
    (気にしない)
  • don’t mind
    (気にしない)

まとめ

以上、この記事では「放念」について解説しました。

読み方放念(ほうねん)
意味気にかけないこと・心配しないこと・忘れること
語源「考えることから自由になる」という意味の漢字から
類義語お忘れください
ご容赦ください
お見捨ておきください
「放念」と「失念」の違い失念
対義語懸念、執着
英語訳disregard(無視する)
don’t be concerned(気にしない)
don’t mind(気にしない)

「放念」は、ビジネスなどの場面でよく使われる言葉なので、この機会にしっかりと理解しておきましょう。