「礼節」の意味とは?使い方から英語や類語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「礼節」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「礼節」をざっくり言うと……

読み方礼節(れいせつ)
意味きちんとした礼儀作法や節度のある態度
語源「礼儀」と「節度」を合わせた意味の言葉
類義語礼儀、節度、行儀、マナー
対義語虚礼、無礼
英語訳manners(マナー・礼儀作法)
civility(不作法にならぬ程度の礼儀正しさ・丁重さ)
propriety(礼儀作法・正しいこと)

「礼節」の意味をスッキリ理解!

礼節(れいせつ):きちんとした礼儀作法や節度のある態度

「礼節」の意味を詳しく

「礼節」とは、きちんとした礼儀作法や節度のある態度のことです。

「礼儀」と「節度」という言葉は、それぞれ以下のような意味です。

  • 礼儀:人間関係や社会生活の秩序を維持するために人が守るべき行動様式
  • 節度:言行などが度を超さず、適度であること・ちょうどよい程度

「礼儀」とは、「人間関係や社会生活の秩序を維持するために人が守るべき行動様式」のことです。特に、相手に敬意を表すための作法です。

「礼節」は、この「礼儀」に「節度」を加えた意味の言葉です。

つまり「礼節」とは、「ただ礼儀作法に沿っているのではなく、相手や場面に合わせた節度のある行いをすること」という意味になります。

ただ形式ばった作法に従うだけではなく、相手のことを思って相手が心地よく思うであろう行動を自分自身で取ることを表すのです。

「礼節」の使い方

  1. 明日に面会する社長はとても厳しい人なので、礼節を忘れないでください。
  2. 彼の先ほどの発言が礼節を欠いていたせいで、取引先を怒らせてしまった。
  3. 人と関わるときに、もっとも重要なのは礼節があるかどうかだろう。

➋の「礼節を欠く」という表現は漢字からもわかるとおり、「礼儀作法がなっていない・心がこもっていない」という意味でよく使われます。

「礼節」の語源

「礼節」の漢字には、以下のような意味があります。

  • :さまざまな行事のなかで規定されている動作や言行、服装や道具などの総称
  • :度をこえないようにおさえてほどよくすること・ 言動にけじめをつけてはみ出ないこと

「礼節」は、「礼儀」と「節度」を合わせた意味の言葉だととらえることができます。

「礼節」の類義語

「礼節」には以下のような類義語があります。

  • 礼儀:人間関係や社会生活の秩序を維持するために人が守るべき行動様式
  • 節度:言行などが度を超さず、適度であること・ちょうどよい程度
  • 行儀:礼儀の面からみた立ち居振る舞い・その作法や規則のこと
  • マナー:ある行為や事柄に関するやり方や態度・礼儀作法

「礼節」と「礼儀」の違い

「礼節」には、形式ばった礼儀作法という意味だけでなく、相手を思いやって行動するという意味が含まれています。

「礼儀」とは違い、ひとつのルールを守るのではなく、相手にあせた態度や行動をとるという意味があるのです。

「礼節」の対義語

「礼節」には以下のような対義語があります。

  • 虚礼(きょれい):うわべばかりで誠意を伴わない礼儀・形式的な礼儀
  • 無礼(ぶれい):相手を軽んじたりあなどったりして、無礼であるさま
  • 不躾:礼儀作法を十分心得てないこと

「虚礼」とは、「うわべばかりで誠意を伴わない礼儀・形式的な礼儀」のことです。

形式的にでも礼儀作法を伴っているという点では「礼節」の類義語ともとらえられますが、それがうわべだけで誠意を伴っていないという点では「礼節」の対義語になります。

「礼節」の英語訳

「礼節」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • manners
    (マナー・礼儀作法)
  • civility
    (不作法にならぬ程度の礼儀正しさ・丁重さ)
  • propriety
    (礼儀作法・正しいこと)

まとめ

以上、この記事では「礼節」について解説しました。

読み方礼節(れいせつ)
意味きちんとした礼儀作法や節度のある態度
語源「礼儀」と「節度」を合わせた意味の言葉
類義語礼儀、節度、行儀、マナー
対義語虚礼、無礼
英語訳manners(マナー・礼儀作法)
civility(不作法にならぬ程度の礼儀正しさ・丁重さ)
propriety(礼儀作法・正しいこと)

「礼節」は、人と関わる際に必ず必要になるものです。詳しい意味や類義語との違いまでしっかりと理解しておきましょう。