「不躾(ぶしつけ)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「不躾(ぶしつけ)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「不躾」の意味をスッキリ理解!

不躾(ぶしつけ):礼儀作法を十分に心得ていないこと

「不躾」の意味を詳しく

「不躾」とは、礼儀を十分にわきまえていないことを指す言葉です。まったくもって失礼というよりは、いくらかわきまえているものの、欠いている状態を指します。

「躾」に否定を表す「不」がかかっているため、まずは「躾」の意味を押さえましょう。

「躾」は、「身を美しく飾る」という意味を持つ和製の漢字です。振る舞いを美しくすること、つまり礼儀正しく行動することも意味に含まれているのです。

誰に向けて言うかでニュアンスが変わる

「不躾」は、自分に対して使う場合と他人に対して使う場合でニュアンスが変わります。

自分に対して使う場合は、「不躾なお願いですが~」などの表現が多いです。最初に「不躾」だとことわることで、自分の失礼さから来る不快感を軽減させる意味合いを持ちます。

「不躾」だと言えば何でもお願いしてよいというわけでは当然ありませんが、発言者自身が失礼だとわかっているのといないのとでは、相手からの印象が異なるのは事実です。

一方、他人に言う場合は、「不躾な態度だ」などと相手の失礼さをストレートに伝える表現となります。

「不躾」の使い方

  1. 不躾なお願いで恐縮ですが、近日中に面会の時間を設けていただいてもよろしいでしょうか。
  2. 不躾な質問ではございますが、ご年齢を確認させていただいてもよろしいでしょうか。
  3. 不躾ですが、明日に訪問させていただいてもよろしいでしょうか。
  4. 初対面なのに、立ち入ったことを根掘り葉掘り聞いてきた彼は、不躾な人だ。

①では、急なお願い事を伝える前に、失礼さを先にことわることで、相手に聞き入れやすくさせようと配慮しています。既述したように、「不躾なお願いで恐縮ですが」と言えば何でもお願いしてよいわけではないため、最低限の礼儀は必要です。

②の「不躾な質問」とは、立ち入ったことを聞く質問という意味です。こちらも、いきなり質問から入る前にことわることで、不快感を軽減させる効果があります。もちろん、不躾だとことわったからと言って、何でも聞いてよいというわけではありません。

③の「不躾ですが」は、「唐突で申し訳ないですが」などと言い換えられます。もっと事前にお願いすべきだったことを暗にわびています。

④では、他人に対する評価として「不躾」を用いています。初対面の人に、立ち入ったことをたくさん聞くのは、あまり好ましくないですよね。

「不躾」の類義語

「不躾」には以下のような類義語があります。

  • 失礼:礼儀を欠いていること。
  • 無礼:礼儀を欠いていること。「失礼」よりも重い。
  • 非礼:礼儀に背いていること。「無礼」よりも重い。
  • 無作法:礼儀を心得ていないこと
礼儀に欠ける度合いは、「失礼」「無礼」「非礼」の順で重くなります。

「不躾」の英語訳

「不躾」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • impolite
    (失礼な)
  • ill-mannered
    (無作法な)
  • rude
    (失礼な)
  • excuse me for asking
    (不躾な質問ですが)

それぞれを用いた例文は以下の通りです。

例文
  • It was impolite of him to ask her personal questions.
    (立ち入ったことを彼女に聞いた彼は、無作法だった。)
  • According to him, she is ill-mannered.
    (彼によれば、彼女は行儀の悪い人だそうだ。)
  • I don’t like his rude behavior.
    (彼の無作法な態度はどうかと思う。)
  • Excuse me for asking, but are you single?
    (不躾な質問ですが、あなたは独身ですか。)

まとめ

以上、この記事では「不躾」について解説しました。

読み方不躾(ぶしつけ)
意味礼儀作法を十分に心得ていないこと
類義語失礼、無礼、非礼、無作法
英語訳impolite, ill-mannered, rude, excuse me for asking

「不躾」は、話し言葉でも書き言葉でも用いられます。特にビジネスシーンでは、失礼さをわびる表現として使い所が多いでしょう。ぜひ意味を覚えてください。