「リベート」とは?割戻しとしての意味から英語までわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「リベート」です。
「リベート」の意味、使い方、語源、類義語、違法になる「リベート」についてわかりやすく解説します。

☆「リベート」をざっくり言うと……

英語表記リベート(rebate)
意味支払った金額の一部を返金すること・支払者に割り戻しをすること
語源「払い戻し」という意味の英単語 “rebate”
類義語割戻、キャッシュバック、賄賂、キックバック、インセンティブ
違法になる「リベート」独占禁止法に抵触するもの

「リベート」の意味をスッキリ理解!

リベート(rebate):支払った金額の一部を返金すること・支払者に割り戻しをすること

「リベート」の意味を詳しく

「リベート」とは、支払った金額の一部を返金すること・支払者に割り戻しをすることです。

ただし、この返金は下のようなさまざまな名目で行われます。

  1. 割戻(わりもどし)
  2. キャッシュバック
  3. 賄賂(わいろ)

それぞれの詳しい意味を見ていきましょう。

「割戻」の意味

日本で行われる「リベート」は基本的に「割戻」のことです。

割戻とは、「一定以上の商品やサービスを購入してくれた相手先に対して、売上代金の減額や返金を行うこと」です。

この場合の減額や返金は、あらかじめ取り決めた額や率で行われます。

「キャッシュバック」の意味

「キャッシュバック」とは、「商品を買ったりサービスを利用する中で、一定の条件をみたした場合に、購入者・利用者へ現金を払い戻すこと」です。

キャッシュ(現金)をバックする(もどす)というそのままの意味です。

たとえば、インターネットや携帯電話の契約で「今、この通信業者と契約すれば、もれなく20,000円をキャッシュバック」などのキャンペーンが多く行われています。

「賄賂」の意味

「賄賂」とは、「不正な取引において支払われる代金」や「自分に都合のいいように動いてもらうための金銭や接待」のことです。

現金だけでなく、高級な食事や、商品券やブランド物の贈呈なども「賄賂」に含まれます。

しかし、「リベート」と呼ばれるときには金銭の取引を指すことが多いです。

「リベート」の使い方

「リベート」には以下のような使い方があります。

  1. リベートを取り入れることで大量購入を促す計画だ。
  2. リベートの割合について手違いがあった。

➊も➋も「割戻」という意味で「リベート」が使われています。

「割戻」は「一定以上の商品やサービスの購入者」に対して行われるものなので、大量購入や大量契約を促すという効果があります。

また、「割戻」は、事前にその割合や金額を決めなければなりませんが、その契約が曖昧(あいまい)だと後で問題になるでしょう。

「リベート」の語源

「リベート」の語源は英語の “rebate” です。

英語の“rebate” の意味は以下の通りです。

  • 払い戻し
  • 割戻
  • 割引

基本的にはカタカナ語の「リベート」と同じ意味であることがわかります。

一方で、カタカナ語の「リベート」には含まれていない単純な「割引」の意味があります。

また、「賄賂」という意味は“rebate” にはありません。

英語とカタカナ語の細かい違いに注意しましょう。

「リベート」の類義語

「リベート」には以下のような類義語があります。

  • 払い戻し
  • 割戻
  • 賄賂
  • キャッシュバック
  • キックバック:謝礼名目で授受される金銭のこと
  • インセンティブ:その人のやる気や意欲を引き出すために、外部から与えられる刺激

インセンティブの詳しい説明についてはコチラのページをごらんください。

違法になる「リベート」

これまで見てきたように「リベート」にはさまざまな意味があり、良いものも悪いものも含まれます。

「リベート」は正式な取引行為ですが、悪質なものは違法となることもあるのです。

特に、「リベート」は大量契約を促すシステムなので、度を超すと「独占禁止法」に抵触する恐れがあります。

まとめ

以上、この記事では「リベート」について解説しました。

英語表記リベート(rebate)
意味支払った金額の一部を返金すること・支払者に割り戻しをすること
語源「払い戻し」という意味の英単語 “rebate”
類義語割戻、キャッシュバック、賄賂、キックバック、インセンティブ
違法になる「リベート」独占禁止法に抵触するもの

「リベート」は良い意味も悪い意味も含んだカタカナ語ということがわかりました。使い分けが重要になるので、意味をしっかりと理解しておきましょう。