「プチョヘンザ」の意味とは?英語が由来?使い所まで解説

言葉

プチョヘンザとは「手をあげろ」という意味です。

意味がわからない状態で「プチョヘンザ!」と言われると、何をしたらいいかわからないですよね。

また、プチョヘンザがもともと、どの言語から生まれているのかわからないという方もいるでしょう。

この記事では、プチョヘンザの意味や使い方、語源、関連する楽曲などについて詳しく解説します。

☆「プチョヘンザ」をざっくり言うと……

読み方プチョヘンザ(put your hands up)
意味手をあげろ
語源英語の “put your hands up”
関連楽曲初音ミク『ペヤングだばあ』
2PM『HANDS UP』 など
関連語チェケラ
ゲラゲラポー
パーリー など

「プチョヘンザ」の意味

プチョヘンザ

手をあげろ

プチョヘンザは、「手をあげろ」という意味を表す若者言葉です。

具体的には、以下のような目的がある際に使います。

  • ライブなどの雰囲気を盛り上げるため
    音楽に合わせて皆で手を上げることで、観客の高揚感が高まる
  • 相手を挙手させるため
    自分に同意する人や、条件に当てはまる人の手を挙げさせる
    ※「挙手して」よりも砕けて楽しい印象になる

なお、プチョヘンザはひらがなで「ぷちょへんざ」と書くこともあります。

「プチョヘンザ」の使い方

プチョヘンザは、おもに以下のようなかたちで使います。

  • プチョヘンザ
    手をあげろ
  • ~人プチョヘンザ
    ~という条件に当てはまる人は挙手して
  • プチョヘンザする
    手をあげる

例文を見てみましょう。

  1. みんな盛り上がっていこうぜ!プチョヘンザ
  2. 昨日のライブは、皆でプチョヘンザしてテンションが上がった。
  3. 今週一緒にキャンプに行ってくれる人プチョヘンザ
  4. この漫画の実写版が大成功だったと思う人プチョヘンザ
  5. 今もまだ寝てない人プチョヘンザ

プチョヘンザは、おもに相手の手を上げさせるときに命令形として使います。

ライブなどで歌手が「プチョヘンザ!」と叫んだときには、手を上げて声援を送りましょう。

ただし、プチョヘンザは例文②のように、「プチョヘンザする」という動詞形で使う場合もあります。

なお、プチョヘンザは砕けた若者言葉であるため、あらたまった場面では使わないようにしましょう

名前に使うこともある

プチョヘンザは響きが印象的であるため、ニックネームなどに使われることもあります。

ちなみに、ゲーム『パズドラ』では、百族の長プチョヘンザという名前のキャラクターがいます。

「百族の長」部分は「ミア・モジャ」と読みます。

「プチョヘンザ」の語源

プチョヘンザの語源は英語の “put your hands up” です。

まれにプチョヘンザを韓国語だと勘違いする人がいますが、語源は英語ですから気をつけましょう。

put your hands up

手を上げろ

“put your hands up” を一語ずつカタカナに起こすと、「プット・ユア・ハンズ・アップ」となります。

しかし、英語のネイティブな発音では語と語を区切らないため、「プチョヘンザッ」というような流れた発音になります。

このネイティブな発音をカタカナにしたのが、「プチョヘンザ」です。

「プチョ」という部分の発音が可愛らしく、単に「手をあげて」というよりもノリの良いイメージが出せるため、カタカナ語として定着しました。

「プチョヘンザ」が流行した理由

プチョヘンザという言葉が流行した背景として、下記の2つの説があります。

  • K-POPグループ・2PMの楽曲『HANDS UP』(2011年)が日本でも流行
    曲中に“put your hands up”というフレーズが繰り返される
  • アイドルグループ・嵐の櫻井翔さんの影響
    バラエティ番組などで「プチョヘンザ」をよく使っていた

「プチョヘンザ」と “put your hands up” の違い

プチョヘンザと英語の “put your hands up” は、使うシチュエーションがやや異なります

プチョヘンザput your hands up
ライブなどの雰囲気を盛り上げる
条件に該当する人を挙手させる
降参したあかしとして手を上げさせる

まず、ライブなどの雰囲気を盛り上げる場面では、プチョヘンザも “put your hands up” の両方を使うことができます。

しかし、挙手をさせる場面で使えるのはプチョヘンザのみです。

英語で相手を挙手させたいときには、“put your hands up(手を上げろ)” ではなく “raise your hand(手を挙げて)”  という表現を使います。

また、警察などが犯人を追い詰めて「そこまでだ!手を上げて降参しろ!」と言う場面では、プチョヘンザは使いません。

「プチョヘンザ」の関連楽曲


プチョヘンザは、音楽のなかで歌詞などによく使われます。

この見出しでは、プチョヘンザに関連する楽曲を紹介します。

  • 初音ミク『ペヤングだばあ』
    (2008年)
  • 2PM『HANDS UP』
    (2011年)
  • AKLO『RGTO』feat.SALU, 鋼田テフロン &Kダブシャイン
    (2014年)
  • ましのみ『プチョヘンザしちゃだめ』
    (2018年)
  • ぐでたま『ぐでたまぷちょへんざ』
    (2019年)

1つずつ見ていきましょう。

初音ミク『ペヤングだばあ』

『ペヤングだばあ』は、パイパンPさんが作曲したボーカロイド曲です。

ボーカロイドとは歌声を機械で合成することで、『ペヤングだばあ』は、バーチャルキャラクター・初音ミクの声で作られています。

この曲に「プチョヘンザ」という歌詞は含まれていません。

しかし、イントロ部分に入っている声が「プチョヘンザ、プチョプチョヘンザ」と聞こえるため、この曲の動画などには「プチョヘンザ(‘A`)」とコメントされることがあります。

2PM『HANDS UP』

『HANDS UP』は、K-POPアイドルグループの2PMによる楽曲です。

サビを中心に、“put your hands up” という歌詞が繰り返されています。

AKLO『RGTO』feat.SALU, 鋼田テフロン &Kダブシャイン

『RGTO』は、ヒップホップラッパー・AKLOさんによる楽曲です。

歌詞の一部にプチョヘンザが登場します。

好きな言葉とかありますか
そりゃアレだろあのアレ プチョヘンザ

ましのみ『プチョヘンザしちゃだめ』

『プチョヘンザしちゃだめ』は、シンガーソングライター・ましのみさんによる楽曲です。

たとえば以下のように、サビに何回かプチョヘンザが使われています。

プチョヘンザしちゃだめ手をあげないで
あの子のいいなりにならないで

ぐでたま『ぐでたまぷちょへんざ』

『ぐでたまぷちょへんざ』は、ぐでたまというキャラクターによる楽曲です。

冒頭に以下のような歌詞があります。

いくよー
ぷーよ ぷーよ
ぷるるん ぷるるん
ぐーでーたーまー ぷちょへんざ (Hey)!

「プチョヘンザ」の関連語

プチョヘンザのほかにも、英語のネイティブな発音から生まれたカタカナ語があります。

参考までに覚えておきましょう。

  1. チェケラ
    注目してくれ
  2. ゲラゲラポー
    立ち上がろう
  3. パーリー
    パーティー
  4. ブリンブリン
    キラキラしている

関連語①チェケラ

チェケラは、「注目してくれ」という意味を表します

英語の“check it out” のネイティブな発音をカタカナにしたものです。

ラッパーがラップバトルの相手に向かって使うことが多いですが、日常生活のなかでも、何かに注目してもらいたいときに広く使うことができます。

  • 新曲のMV、まだ見てない人はチェケラ

関連語②ゲラゲラポー

ゲラゲラポーは、「皆で立ち上がろう、起き上がろう」という意味を表します

英語の“get up get up all” のネイティブな発音をカタカナにしたものです。

カタカナ語のゲラゲラポーは、「ゲラゲラポーのうた」という曲で定着しました。

『ゲラゲラポーのうた』は、アニメ『妖怪ウォッチ』の主題歌です。

現在でも、ゲラゲラポーは文中というよりも、妖怪ウォッチ関連の楽曲に用いられることが多いです。

関連語③パーリー

パーリーは、「パーティー」を表します

英語の“party” を「パーティー」ではなく、あえてネイティブな発音に寄せて「パーリー」と発音しています。

  • 友達とたこ焼きパーリーしたよ。

関連語④ブリンブリン

ブリンブリンは、英語の “bling bling(宝石)” という俗語をカタカナにしたもので、キラキラと輝くものを指します。

  • シンプルなメイクが好きだったが、最近はブリンブリンメイクにハマっている。

「プチョヘンザ」のまとめ

以上、この記事では、プチョヘンザについて解説しました。

読み方プチョヘンザ(put your hands up)
意味手をあげろ
語源英語の “put your hands up”
関連楽曲初音ミク『ペヤングだばあ』
2PM『HANDS UP』 など
関連語チェケラ
ゲラゲラポー
パーリー など

プチョヘンザは、声に出してみるとなんだか楽しくなるような言葉ですね。

場を盛り上げたいときなどに使ってみましょう。

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スッキリ編集部
「言葉のギモンをスッキリ解決」をテーマに、難しい言葉の意味や使い方をわかりやすく解説します。