「プロファイリング」とは?意味と使い方をわかりやすく解説

言葉

プロファイリングは「過去のデータを分析し、法則などを見つけ出して役立てる手法」という意味です。

あまり聞き慣れないカタカナ語ですが、犯罪捜査でも使われ、みなさんもドラマなどで聞いたことがあるのではないでしょうか。

そこで今回はプロファイリングの意味や使い方を詳しく解説していきます。

「プロファイリング」の意味

プロファイリング

過去のデータを分析し、法則などを見つけ出して役立てる手法

プロファイリングは英語の“profiling”が語源のカタカナ語です。

「過去のデータを分析し、法則などを見つけ出して役立てる手法」が主な意味です。

プロファイリング は以下のように、さまざまな分野で使用されます。

  • 犯罪捜査での意味
  • マーケティングでの意味
  • 遺伝子分野での意味

それぞれについて、詳しく意味を見てみましょう。

犯罪捜査での意味

犯罪捜査では、プロファイリングは以下の意味で使われます。

犯罪捜査におけるプロファイリング

過去の犯罪事件のデータを有効的に活用して、犯人を推測・特定する分析技法

行動科学用語であり、過去に同様の事件で捕まった犯人の特徴や性質から傾向や特徴を統計的に割り出し、その手がかりをもとに犯人を探す手法を指します。

 

たとえば、通り魔の凶悪犯罪が起こったとします。

この事件に似た、過去に発生した通り魔の凶悪事件から犯人や事件の特徴などを徹底的に分析します。

そうすると、「昔トラウマを抱えている犯人が多い」など一定の人物像が浮かび上がってきます。

これをもとに事件を捜査することがプロファイリングで、異常性の高い犯罪捜査において効果的であり、アメリカの連邦捜査局(FBI)も取り入れています。

マーケティングでの意味

マーケティングでは、プロファイリングは以下の意味で使われます。

マーケティングにおけるプロファイリング

購買行動を起こすため、顧客の行動パターンを分析し、もっとも効果的な販売方法を考えること

消費者の商品やサービスにおける購買傾向を分析することで行動のパターンを明らかにし、それを販売戦略に役立てることを言います。

たとえば、何かのサービスを提供したいとき、既存の類似サービスを利用している人の特徴を分析します。

その結果から予測される自分のサービスを使ってくれそうな人を明らかにし、ターゲットとなる顧客層に刺さる販売戦略を立てていくのです。

 

このようにプロファイリング は、マーケティングにおいて顧客や市場のニーズの的確な把握に繋がります。

遺伝子分野での意味

遺伝子分野ではプロファイリングは以下のような熟語で使用されます。

  • 遺伝子プロファイリング
  • 遺伝子発現プロファイリング

それぞれの言葉の意味について詳しく見ていきましょう。

遺伝子プロファイリング

個人などが持つ特定の遺伝子の発現や遺伝子変異に関する情報のことを「遺伝子プロファイリング」と言います。

病気にかかった患者の病状、薬物療法の効果などを予測する時に「遺伝子プロファイリング」を使用します。

遺伝子発現プロファイリング

また、同じような言葉に「遺伝子発現プロファイリング」という研究方法があります。

「メッセンジャーRNA」というタンパク質を作り出すための情報細胞を運ぶ設計図があって、これを測定する研究方法のことです。

「遺伝子発現プロファイリング」のおかげで、どのがんのリスクが高いのか予測が可能です。

「プロファイリング」の使い方

プロファイリングは犯罪や心理分野を中心にマーケティングや医療でも使用します。

具体的な例文を見ていきましょう。

  1. プロファイリングを行うことで犯人像が浮かび上がった。
  2. 消費者プロファイリングをして売り上げが伸びた。
  3. 遺伝子プロファイリングのおかげで病気のリスクが減った。

①は犯罪分野に関する例文です。②はマーケティング分野に関する例文です。③は遺伝子分野に関する例文です。

「プロファイリング」の語源

プロファイリングの語源は英語の“profiling”で、意味は「プロフィール分析」です。

プロフィールとは、「人物像を描き出したもの」という意味です。 描き出された人物像を分析するのが“profiling”なのです。

「プロファイリング」の類義語

プロファイリングには以下のような類義語があります。

「アナライズ」は「分析」という意味です。

「プロファイリング」と「アナライズ」の違い

プロファイリングとアナライズには以下のような違いがあります。

  • プロファイリング
    過去のデータを分析し、法則などを見つけ出して活かすこと
  • アナライズ
    対象や目的に関係なく、単純に分析すること

プロファイリングも分析を行いますが、分析の対象や目的が異なります。

プロファイリングは数多くのデータを分析し、法則や特徴を見つけ出して、それを活かすことです。

一方の「アナライズ」は単純な「分析」です。対象や目的は特に限定されません。

「プロファイリング」のやり方

プロファイリング の手順を簡単にまとめると、以下の3ステップに落とし込むことができます。

プロファイリング の手順
  1. データ収集
  2. 分類・分析
  3. 活用

プロファイリングはさまざまな分野で活用されていると述べましたが、実際には以下のように進めていきます。

犯罪捜査の場合

犯罪捜査では、以下の手順を踏みます。

  1. 犯行の日時・場所などデータを集める
  2. 過去の犯罪のデータを参照する
  3. 過去の犯罪データから犯人像を導き出す

犯罪捜査の場合はまず、犯行が行われた日時や場所のデータを集めます。

また、過去に起こった犯行データと犯人像は特徴ごとに分類されています。

それと合わせて、犯人像を導き出すのが犯罪捜査のプロファイリング方法です。

ビジネスの場面

ビジネスの場面ではたとえば以下のような手順を踏みます。

  1. 売上データ、顧客情報など必要なデータを集める
  2. データを分析する
  3. データの分析結果をもとに売上を上げるための施策を考える

たとえば、実店舗において1年間どの商品が売れたのか記録していたとします。

この記録を分析して季節ごとの特徴や購入者の属性などを明らかにします。

このプロファイリングをもとにして、新商品の開発などに役立てることができます。

資格は必要?

プロファイリングを行うのに特別な能力は必要ありません。

ただし、言語分野において、言葉だけで人を動かすスキルの資格として「LABプロファイル」があります。

「LABプロファイル」とは?

人の行動パターンを研究し、それを言語に反映させて人の行動や動機付けを行う方法を体系化したものを「言語パターン」と言います。

この「言語パターン」をうまく扱う手法を知っている人に与えられる資格が「LABプロファイル」です。

「プロファイリング」のまとめ

以上、この記事ではプロファイリングについて解説しました。

英語表記プロファイリング(profiling)
意味過去のデータを分析し、法則などを見つけ出して役立てる手法
語源英語の“profiling”
類義語アナライズ
やり方データ収集→分類・分析→活用

プロファイリングは日常の会話ではあまり使わないカタカナ語です。

ぜひこの記事を参考にして意味や使い方を覚えましょう。