今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「プレゼンツ」です。
「プレゼンツ」の意味・使い方・語源・類義語についてわかりやすく解説します。
☆「プレゼンツ」をざっくり言うと……
英語表記 | プレゼンツ(presents) |
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意味 | 資金や物資を提供すること・贈呈すること |
語源 | 英語 “present” |
類義語 | プレゼンス、プレゼンテッドバイなど |
「プレゼンツ」の意味をスッキリ理解!
「プレゼンツ」の意味を詳しく
「プレゼンツ」とは、提供する、贈呈するという意味の表現です。
大規模な野外イベントやテレビ番組の大がかりな収録などは、一企業の力だけで行えるものではありません。そこで、そのようなイベントを開催する際には、他の企業に運営を頼んだりスポンサー協約の申し出を行ったりします。
運営を頼まれた企業は、運営を手伝うかわりにイベントの中で自社のPRを行うことを要請します。このような流れから、イベントや番組で「株式会社〇〇プレゼンツ」という形で、運営を手伝っている企業のことを紹介するのです。
「プレゼンツ」の使い方
- このイベントは株式会社〇〇プレゼンツで開催されます。
- 「本日のイベントは、〇〇プレゼンツにて開催されています。」という館内放送が流れた。
上の例文のように、プレゼンツはイベントのポスターや会場アナウンスで、イベントや番組を支援している企業を紹介する際に使われます。
「プレゼンツ」の語源
プレゼンツの語源は、英語の “present” という動詞です。「誕生日プレゼント」のような「贈り物」としてのプレゼントは、名詞の “present” が由来で、プレゼンツの語源とは異なります。
動詞の “present” には、「贈呈する」や「公開する」、また「発表する」という意味があり、こうした意味が語源となっています。
また、この動詞表現を名詞に直すと “presentation” になり、「会議でプレゼンをする」といった文脈で使われる「プレゼン」と同じ意味になります。このように、「プレゼンツ」 の語源は名詞の “present” ではないということには注意が必要です。
「プレゼンツ」の類義語
プレゼンツには以下のような類義語があります。
- プレゼンス(presence):存在感、影響力
- プレゼンテッドバイ(presented by):~に提供されている、~に贈呈されている
- スポンサードバイ(sponsored by):~に後援されている、~に主催されている
- サポーテッドバイ(supported by):~に協力されている
- ホステッドバイ(hosted by):~に司会をされている
上記の中で、「プレゼンス」はスペルが似ている表現となっています。プレゼンツとは大きく意味が異なりますが、プレゼンスも語源は英語の “present”です。
しかし、プレゼンスの語源の“present” は形容詞で「出席している」「現在の」「存在している」といった意味があります。この名詞形が “presence” であり、存在感や影響力といった「プレゼンス」の意味はここから来ています。
プレゼンス以降の四つの類義語は、より英語の表現に近い形になっています。その中でも、「プレゼンテッドバイ」は「プレゼンツ」を受け身の形にした表現です。
まれに、「プレゼンツバイ」と表記されていることがありますが、この表現は文法的には間違っています。正しくは「プレゼンツ」または「プレゼンテッドバイ」のどちらかなので、間違えないようにしましょう。
まとめ
以上、この記事では「プレゼンツ」について解説しました。
英語表記 | プレゼンツ(presents) |
---|---|
意味 | 資金や物資を提供すること・贈呈すること |
語源 | 英語 “present” |
類義語 | プレゼンス、プレゼンテッドバイなど |
このように、プレゼンツはテレビ番組やイベントなどでよく使われる表現です。何かのイベントに参加した際には、プレゼンツという表現が使われるかどうかに注目してみるのも面白いかもしれません。