「恐れ入ります(おそれいります)」とは?意味や使い方を解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、敬語の「恐れ入ります(おそれいります)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「恐れ入ります」の意味をスッキリ理解!

恐れ入ります(おそれいります):自分の非礼を申し訳なく思うこと、または心が苦しくなるほどありがたく思うこと

「恐れ入ります」の意味を詳しく

「恐れ入ります」には以下の3つの意味があります。

「恐れ入ります」の意味
  1. 自分の非礼を申し訳なく思うこと
  2. 心が苦しくなるほどありがたく思うこと
  3. 相手に感激すること
それぞれの意味について詳しく見ていきましょう。

意味①:自分の非礼を申し訳なく思うこと

「恐れ入ります」の1つめの意味は、「自分の非礼を申し訳なく思うこと」です。

ただ、自分にすごく非があるときではなく、もっと軽めのお詫びのときに使われます。

意味②:心が苦しくなるほどありがたく思うこと

「恐れ入ります」の2つめの意味は、「心が苦しくなるほどありがたく思うこと」です。

こちらの方がややメジャーな意味合いになります。とりわけ目上の人に対するお礼を表すのによく使われます。

意味③:相手に感激すること

「恐れ入ります」の3つめの意味は、「相手に感激すること」です。

あまりよく見る使い方ではありませんが、小説や演劇などの中ではこの意味で使われているところを見かけるかもしれません。

 

この3つの意味が派生し、以下の5つの場面でよく使われるようになりました。

「恐れ入ります」が使われる5つの場面
  1. 軽く謝罪をするとき
  2. 相手に何かを質問する、または頼むとき
  3. お礼を言うとき
  4. 勝負で負けたことを認めるとき
  5. 驚きや呆れたことを伝えるとき

「恐れ入ります」の使い方

「恐れ入ります」には、以下のような言い回しがあります。

「恐れ入ります」の言い回し
  • 恐れ入りますが
  • 本当に恐れ入ります/誠に恐れ入ります
  • 恐れ入りました
それでは、それぞれの言い回しについて、例文と一緒に見ていきましょう。

「恐れ入りますが」の使い方

「恐れ入りますが」は、「ご厚意をいただくことになり恐縮ですが」みたいな意味合いでよく使われます。

人の誘いを断ったり、人に何か依頼したりするときに、場を和らげるために使う言い回しです。いわゆる「クッション言葉」と呼ばれます。

なお、以下の言葉を足すとより丁寧な言い回しになります。

  • お忙しいところ
  • ご多忙の中
  • ご多忙の折
  • ご面倒でなければ
  • ご都合がよろしければ
これらは一種の社交辞令のため、実際に相手が忙しいかどうかには関係なく使うことができます。
例文
お忙しいところ恐れ入りますが、こちらの書類をご確認いただけますでしょうか。

「本当に恐れ入ります/誠に恐れ入ります」の使い方

「本当に恐れ入ります/誠に恐れ入ります」は、「本当に恐縮するほどありがたいです」という意味です。

人が何か依頼を引き受けてくれたときなど、感謝の気持ちを表したいときに使います。

例文
お忙しい中すぐにご連絡いただき、誠に恐れ入ります

「恐れ入りました」の使い方

「恐れ入りました」は、「感激しました」という意味です。

相手の言動に感激したときに使いますが、やや「見直した」というようなニュアンスが入るため、基本は目下の人に使う言葉です。

目上の人に使う場合は「改めて恐れ入りました」と言います。

例文
このような偉大な賞を受賞されるなんて、改めて恐れ入りました

「恐れ入ります」の由来

「恐れ入ります」の由来は、「恐れ入る」という言葉です。

「恐れ入る」は「自分の悪かったことを申し訳なく思う、または相手の厚意に対して恐縮する」という意味です。これに丁寧語の「ます」がついて、「畏れ入ります」になりました。

また、もともとは「畏れ入ります」と書いていたという説もあります。そのため、「畏怖(いふ)」の意味合いが強い言葉です。畏怖とは、偉大な人やものを畏(かしこま)って敬うことです。

「恐れ入ります」の類義語

「恐れ入ります」には以下のような類義語があります。

  • 恐縮です/恐縮至極でございます:相手の言動を恐れ多く思うこと
  • 痛み入ります:相手の親切や厚意に感謝すること
  • かたじけなく存じます:相手の親切や厚意を、かえって申し訳ないくらいにありがたく思うこと
  • 申し訳ございません:自分に非があることに対する謝罪の気持ち
  • すみませんが:カジュアルに自分の非礼を詫びること
  • あいにくですが:物事がうまく進まず残念であること

「恐れ入ります」と「恐縮です」「すみませんが」の違い

「恐れ入ります」と「恐縮です」「すみません」には、以下のような違いがあります。

  • 恐れ入ります:口頭でも書き言葉でも使える
  • 恐縮です:書き言葉のみ。尊敬の念が強い
  • すみませんが:口頭でも書き言葉でも使える。尊敬の念はない
「恐縮です」はかなりかしこまった印象の言葉であるため、フォーマルな書面以外は「恐れ入ります」が無難です。「すみませんが」だとさらに軽い印象になりますが、ビジネスシーンでも使うことはできます。

「恐れ入ります」と「痛み入ります」「申し訳ございません」の違い

「恐れ入ります」と「恐縮です」には、以下のような違いがあります。

  • 恐れ入ります:謝罪の気持ちも感謝の気持ちも表せるが、自分にしっかりと非がある場合は使わない
  • 痛み入ります:感謝の気持ちのみを表す
  • 申し訳ございません:謝罪の気持ちのみを表す
自分に非がある場合は「申し訳ございません」を使います。感謝の気持ちを表すときは「痛み入ります」もしくは「恐れ入ります」を使いますが、感謝の度合いが強い場合は「痛み入ります」が好まれます。

 

また、「恐れ入ります」と同じように使える「クッション言葉」には、以下のようなものがあります。

  • お手数おかけしますが
  • 誠に勝手ながら
  • 差し支えなければ
  • こちらの都合を申して恐縮ですが
  • もしよかったら

何かお願いごとなどをするときに文頭につけると、謙虚な印象になります。

「恐れ入ります」の英語訳

恐れ入りますを英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Thank you
    (ありがとう)
  • My apologies
    (すみません)
  • Sorry
    (すみません)
  • Excuse me
    (失礼かもしれませんが)
  • I’m grateful
    (とてもありがたい)
  • Could you〜
    (〜していただけますか?)
  • I would appreciate it if you could〜
    (〜してくれるとありがたいのですが)
  • I would be very much obliged if you could〜
    (〜してくれると非常にありがたいのですが)
  • If it’s not too much to ask, could you〜
    (もしよければ、〜していただけますか?)

どの言葉も、感謝のニュアンスが強いです。

まとめ

以上、この記事では「恐れ入ります」について解説しました。

読み方恐れ入ります(おそれいります)
意味自分の非礼を申し訳なく思うこと、または心が苦しくなるほどありがたく思うこと
由来「恐れ入る」または「畏れ入ります」から
類義語恐縮です、痛み入ります、すみませんがなど
英語訳I would appreciate it if you could〜(〜してくれるとありがたいのですが)など

便利であるがゆえに連発してしまいやすい言葉のため、うまく類義語と言い換えながら使いましょう。