「開眼」の意味とは?読み方は?使い方から英語や類語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「開眼(かいがん、かいげん)」です。

言葉の意味、使い方、語源、類義語、英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「開眼」をざっくり言うと……

読み方開眼(かいがん、かいげん)
意味物事のコツをつかむこと、新しくできた仏像や仏画に眼を入れて仏の霊を迎えること
語源仏教用語から
類義語覚醒、啓発など
英語訳epiphany(悟りを開くこと)、get the knack of(コツをつかむ)など

「開眼」の意味をスッキリ理解!

開眼(かいがん、かいげん):物事のコツをつかむこと、新しくできた仏像や仏画に眼を入れて仏の霊を迎えること

「開眼」の意味を詳しく

「開眼」は「かいがん」「かいげん」と二通りの読み方があります。それぞれで意味が異なるため、分けて解説します。

  1. 開眼(かいがん)
    物事のコツをつかむこと。物事の道理や真理がはっきりわかるようになること。また、目が見えるようになること。
  2. 開眼(かいげん)
    新しくできた仏像や仏画をに眼を入れて仏の霊を迎えること。

「開眼(かいがん)」は「真理を悟る」という仏教由来の意味が転じて、「物事のコツをつかむこと」を表すようになりました。

また、手術などの治療によって「目が見えるようになること」を指します。

 

「開眼(かいげん)」は仏教において「新しくできた仏像や仏画をに眼を入れて仏の霊を迎えること」を表します。

仏像や仏画は眼を描かずにおいて、眼以外のほかの全てが完成した後に眼を描き入れます。それによって仏の霊を迎えることができます。

「開眼」の使い方

  1. この開眼手術が確立されれば、多くの人に希望を与えるだろう。
  2. 長きにわたり指導してきた選手のバッティングがようやく開眼した。
  3. 開眼は仏画製作の中で最も重要な作業だ。
  4. おみくじに「開眼あり走破せよ」と書かれていた。

「開眼」は視力に関する場面や仏教に関する場面で使用されます。どの意味で使用されるかは、文脈や場面から判断しましょう。

①の「開眼(かいがん)手術」は視力を得るための手術を指します。ここでの「開眼(かいがん)」は「目が見えるようになること」を意味します。

②の「開眼(かいがん)」は「バッティングのコツをつかんだこと」を指します。

③の「開眼(かいげん)」は「新しくできた仏像や仏画をに眼を入れて仏の霊を迎えること」を意味します。

④は「開眼あり走破せよ」で「成功への真理を悟るから、このままの道を行け」という意味を表します。

「開眼」の語源

もともとは仏教用語で、「新しくできた仏像や仏画をに眼を入れて仏の霊を迎えること」という意味の「開眼(かいげん)」が使用されていました。

そこから「心の目が開く」「真理を悟る」という意味に転じて、現在は「物事のコツをつかむこと」も意味するようになりました。

「開眼」の類義語

開眼には以下のような類義語があります。

  • 覚醒:目を覚ますこと。迷いから覚めること
  • 啓発:無知の人を教え導き、その目をひらいて、物事を明らかにさせること

「開眼」の英語訳

開眼を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • epiphany
    (悟りを開くこと、直観、ひらめき)
  • get the knack of
    (コツをつかむ)
  • get the hang of
    (コツをつかむ)

まとめ

以上、この記事では「開眼」について解説しました。

読み方開眼(かいがん、かいげん)
意味物事のコツをつかむこと、新しくできた仏像や仏画に眼を入れて仏の霊を迎えること
語源仏教用語から
類義語覚醒、啓発など
英語訳epiphany(悟りを開くこと)、get the knack of(コツをつかむ)など

「開眼」には二種類の読み方がありました。記事では「開眼(かいがん)」が「物事のコツをつかむこと」、「開眼(かいげん)」が「新しくできた仏像や仏画をに眼を入れて仏の霊を迎えること」だと解説しました。

しかし、現在では混同して用いられていることが多くあります。ただ、文脈からの意味の推測は簡単です。「開眼」の全ての意味を理解して、正しく使い分けられるようになりましょう。

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シェスカ
公的文章に詳しい大学院生。 学術論文や特許の執筆を得意としています。 スッキリではその知識を活かし、専門用語の解説を担当しています。